『R-1』王者・アキラ100%を生んだ“芸人再生工場”SMAの強みとは
フジテレビ系『R-1ぐらんぷり2017』公式サイトより
ピン芸人の日本一を決める『R-1ぐらんぷり2017』で、アキラ100%が優勝を果たした。アキラ100%の芸は、全裸にお盆一枚で局部を隠し通すシンプルなものだが、締まった体つきのため、不思議と下品さを感じさせない。直球勝負の芸風もさることながら、所属事務所にも注目が集まっている。
「アキラ100%の所属事務所は、ソニー・ミュージックアーティスツのお笑い部門であるSMA NEET Projectです。この事務所には、昨年の『R-1』チャンピオンであるハリウッドザコシショウ、『キングオブコント2012』の覇者であるバイきんぐなどが所属しており、近年多くの芸人がブレークを果たしています。さらに、他事務所でダメだった芸人が多く所属することから、一部では“芸人再生工場”とも呼ばれていますね」(放送作家)
アキラ100%は、1974年生まれの42歳。20代のころは俳優志望で、椎名桔平の付き人をしていたこともあった。30歳から芸人へ転身し、今年で芸歴13年目。それなりのベテランだ。
「芸歴13年のうち、コンビが5年、ピンは8年ですから、紆余曲折を経ている芸人だといえます。SMA NEET Projectには、コウメ太夫、たいがー・りーなど、懐かしの“エンタ芸人”が多く所属しています。かつては、平井堅そっくりのヒライケンジや、業界人ネタでブレークした夙川アトムも所属していました。キャラクター芸人にも強い事務所だといえますね」(同)
アキラ100%は今のところ“裸芸一本”であるが、常に筋トレを欠かさないなど、芸に対するストイックな姿勢も伝えられている。これまでの芸人に同じく、一発屋とならないことを願うばかりだ。
(文=平田宏利)