グロかグルメか!? 春を告げる『ドス黒いラーメン』に、アレを浮かべて食らう!
海苔にほうれん草のトッピングといえば家系だが、スープはまったく別もの。
春ですなぁ。
春っぽい珍級グルメはないものかとハンティングにやって来たのは、東京のお隣・日吉。そこで見つけたのがこのラーメンだった。
見て見て、このどす黒いちぢれ麺。黒い醤油スープよりさらに黒くて、ちょっぴり不・気・味♪ 出オチ感たっぷりでしょ。
HPによると、これは定番のイカスミではなく、竹炭パウダーを練り込んだ特製麺とある。ツルツルの食感とモチモチの歯ごたえが特徴的で、しかも、竹炭には食物繊維が豊富で、デトックス効果が期待できるとか……。
たしかにツルツルシコシコで、魚介の香り漂う醤油スープもうまい! なおかつ、“デトックス”というプレミアム付きなら、罪悪感も少しはぬぐい去れるかなぁ。そう思って黒麺をすすり始めたとき気がついたのは、カウンターの上にあった小さな注意書きだった。
ちなみに裏技①は、食べ終わる前に残ったスープにお酢を少々入れると未知の味になるらしい。
なになに、『お好きなラーメンに綿菓子を浮かべて食べると美味しいらしい』だって?
振り返ると店の出入り口には綿菓子機があり、食後のリーマン風もデザート代わりにセルフで綿アメを作って出て行くじゃないか。しかし、本当にラーメンに綿アメ乗せてうまいのか? まさにこのコーナーにピッタリのネタなのだった。
さっそくザラメを綿菓子機に投入し、見よう見まねで割り箸にクモの巣みたいなのをクルクル巻き付けると、小振りの綿アメが完成。それを黒麺の醤油ラーメンに浮かべてみた。すると……。
あんまり大きな綿アメを入れると甘くなりすぎるので要注意。
アツアツのラーメンに乗せた綿アメは、見る見るうちにスープに溶けていき、1分ほどでアスファルトの端っこに残った残雪のような状態に。この消えてゆくさまがまるで、春を告げる雪解けのよう。意外なところで春を見つけた瞬間だった。
その甘い綿アメが溶け込んだ魚介醤油スープは、甘味が増した分コクも増量。ただし、美味しくなったかどうかは本人次第ってところ。近くには大学があり、店内も学生多数。店の外観は未完成の建築現場みたいな感じだけど、ジャズの流れるコじゃれたラーメン屋でした。次は鶏塩そばに綿アメ浮かべてみよう。
醤そば、うもうございました。
麺場ハマトラ日吉店「醤そば」700円 綿アメ無料
インパクト ☆☆☆!!
味 ☆☆
店 ☆☆☆
(写真・文=よしよし)