上戸彩の産後復帰に大バッシング発生!「HIROさんの稼ぎで十分なはずなのに」「赤ちゃんと一緒にいたくないの?」
2012年にEXILEのHIRO(46)と結婚し、今年8月に第一子となる長女を出産したと発表した女優の上戸彩(30)。そんな彼女が12月6日に生放送される若手漫才日本一決定戦『M-1グランプリ2015』(テレビ朝日系)の司会を務めることがわかった。
同番組は上戸にとって6月に産休に入って以来の公の場。ここ数年は常にドラマ主演をこなし続け、妊娠後も連続ドラマ『アイムホーム』(テレビ朝日系)に出演していた彼女だが、生放送番組の司会という単発仕事はドラマや映画とは違って拘束時間も少ないため、産後の初仕事としてちょうどいいものだったのかもしれない。
しかし、ネット上では上戸の産後復帰について否定する声が続出している。「産んだばかりなんだから子育てに専念しないと」「旦那のHIROさんの稼ぎで十分なはずなのに?」「赤ちゃんと一緒にいたくないのかな。かわいそう」といった意見が多く書き込まれる事態となっている。また、彼女の所属事務所の方針で早めの仕事復帰が決定したのでは、と見て、「オスカー働かせすぎじゃない?」と事務所批判する向きも。
上戸だけでなく、産後数カ月で仕事復帰する女性芸能人は多いが、いつまでたっても世間からは毎回同じような「子育てしろ」バッシングが飛ぶ。
■長谷川京子の離婚報道に見え隠れする「金持ちの妻は働くな」の抑圧
http://mess-y.com/archives/10768
■実業家・神田うのに「自分で子育てしろ」の大バッシング。「会食やパーティー三昧」は“母失格”なのか
http://mess-y.com/archives/20430
■山田優叩きが異常なまでに過熱!! 産後の激ヤセや谷間強調、仕事復帰まで難癖
http://mess-y.com/archives/16746
今回、上戸に対して「旦那さんの稼ぎで十分なはずなのになぜ働くの?」という声があったことからもわかるように、「金銭的に困窮しているなど、やむを得ない事情がない限り、母親は子育てに専念するべき」という考え方はいまだに根強い。もちろん子育てを最優先にしたい母親はすればいいが、そこにあるのは優先順位を子供>仕事に変換できない女性は母親失格で強欲だ、とでも言わんばかりの抑圧である。
さらには「子育てに専念することは子供、母親両方にとって幸せ」であるとの決め付けや、母性の過剰な尊重、「母親なら子育てに専念したいはず」といった価値観も蔓延っている。「自分はそうしたい」と個人が宣言するだけなら良いが、それのみを唯一正義と勘違いして他者に押し付けようとすれば害悪でしかない。産後数カ月で仕事復帰する女性を、母親失格と罵る向きすらあり、これでは女性が輝く社会も少子化改善も夢のまた夢である。
上戸が子供の生後何カ月で仕事を再開しようと彼女の自由であり、赤の他人が「お子さんがかわいそう」と同情を寄せるなどバカバカしいことこの上ない。そもそも育児環境は各家庭によって様々で、劣悪な環境下で子供が虐待されているなどの事情がない以上、その方針に他人が干渉すべきではないだろう。「良かれと思って」口出しし、結果的に親を追い詰めるケースもある。
繰り返しになるが、子育てに専念したい人はすればいいし、産後早めに仕事がしたければすればいい。もちろん、子育てに専念したいが仕事もしなければならない人、仕事がしたくとも子育てをサポートしてくれる環境が整わず働きに出られない人もいる。人によって状況が違って当然だ。「子育てに専念せず仕事をしている=子育てがおろそかになっている、子供への愛情不足につながる」「産後数カ月で女性が仕事復帰=金銭的に困窮、夫の稼ぎが悪い」といった勝手な憶測で良し悪しを決めつけるのは、あまりにもナンセンスである。母親のライフスタイルにこれという最善はないことが周知されるには、まだまだ時間がかかるのかもしれない。
(シュガー乙子)