レーシャル・マージ
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●作品タイトル●
レーシャル・マージ
●作品概要●
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辺境の村は、お祭り騒ぎを迎えていた。その小さな村から、なんと五十年ぶりに王都の「王立高等選抜学院」に合格した若者ウィル・ブラットリーが出発の日を迎えたのだ。ウィルは赤ん坊の頃に拾われて、年寄りばかりのこの村の住人に溢れんばかりの愛情と薫陶を受けて大切に育てられてきた。そのおかげでウィルは、知識も技術もある心優しい青年に育っていたが、辺境のこの地にはウィルに相応しい若い女性がいない。「嫁を見つけるまで帰って来るな!」と爺ちゃん婆ちゃんに村人に背を叩かれて、ウィルは王都に旅立つこととなった。田舎しか知らないウィルにとって王都は華やかだった。なにしろ道を「若い女性」が行き交っているのだ。それだけで、カルチャーショックだが、驚くのはそればかりではなかった。田舎と違って困っている人が多いのだ。「困っている人は助ける」ことがウィルの信条だった。そのために無一文になっても、けして後悔しないお人好しなのだ。そうして、困っている目の不自由な美少女メリルを助けるウィルだが、なにしろ「若い女性」に慣れないウィル。一応礼は言われるものの、冷たくされてしまう。だがその美少女とはすぐに再会することになった。彼女はウィルがこれから通う選抜学院で小間使いをしていのだ。「王立高等選抜学院」は貴族と庶民との壁を越えた付き合いを理想とする、先進的な学院である。この学院で学ぶ者は、卒業後、王国を支えるエリートとなるのだ。だが、公平を謳う学院内部は、あからさまな身分差があった。庶民と貴族は同数で同室となるが、庶民は付き人として貴族に仕えるのだ。大貴族の三男息子ロアと同室になったウィルは、ロアの我が儘にもへこたれない。「卒業したらうちに勤めないか」と言われるほどの有能さを発揮してしまうが、田舎育ちのウィルには身分差というものが根本的に理解できなかった。この上なく高貴な存在、フィリスと出会ってもそれは同じだった。彼女は国王の妹にもかかわらず、学院の問題児の不良で、付き人の最優秀な庶民、アリエルを日夜困惑させている。その高貴な身分ゆえ、誰もが一歩引いてしまうフィリスにも、ウィルは「若い女性」としての感慨しかないのだ。普通の対応してウィルはフィリスに気に入られてしまう。誰に対しても同じ態度を貫くウィルは、次第に学院の根強い差別意識を塗り替えていく。メリル、フィリス、アリシア、そして占い師で講師のモリー、最低身分となるサーカスの少女エルルもまじえて、辺境の村で育ったウィルの世界は広がり、そしてウィルは世界を変化させていくのだ。ウィルに出会ったことで、何もかもが変化していく。ヒロイン達も学院も、貴族も庶民も。ウィルは無事、村に嫁を連れ帰れるのか!?純朴系王道ファンタジーラブコメ、今回は暖かさがひと味違います!
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