罪恋×2/3
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●作品タイトル●
罪恋×2/3
●作品概要●
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――いつからだったのだろう。この焦がれた想いを抱いていたのは。麻保志学園に通う水沢光一は、未だ初恋を引きずっていた。それもそのはず。その想い人は幼い頃からずっと傍に居るのだから。……その日は雨が降っていた。光一は、義理の妹である水沢めぐりとひとつの傘に入りながら、帰路についていた。突如として、背後から地面を強く叩いた音が響く。雨音ではない、何か重い物が頭上から落下したような音。――振り向いてはいけない。そう、勘が告げていたはずなのに。それ以上に、好奇心が勝ってしまった。雨に打たれている{{ソレ}}から、血溜まりがリアルタイムで広がっていく。光一も、めぐりも、血に塗れた女子生徒をよく知っていた。夢見レイナ――彼の幼馴染にして、彼女の親友だったのだから。そしてレイナが屋上から落下してきた、数日後。自殺か他殺か、それとも事故なのか……それすらも分からない現状。レイナは生死の境を彷徨いながら、目を覚ます様子は無い。幼馴染の突然の出来事に、焦燥する光一とめぐり。そんな二人の前に、病院の治療室で眠っているはずのレイナが現れる。驚く二人に、いつもと同じような能天気な声でレイナが告げた。「いやぁー、死ぬかと思った」と。生霊として、二人の元へ戻ってきた幼馴染。しかし、事故当日の記憶は失っているらしく、落下した原因は不明なまま。失くした記憶を取り戻せば、レイナの意識が戻る。そう考えた3人は、レイナが屋上から落下した原因を探ること決意するのだった。3人の恋と、3人の罪。3/3の想いが交錯し合い、蜘蛛の巣のように絡まっていく。それが白日のもとに晒された時、彼と、彼女はどういう決断をするのだろう?
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