「それゆけ!勝手にしらべ隊」の記事一覧(3 / 3ページ)

ヒトは、缶入り飲料をどれぐらい飲み残しているのか? 

<p> 飲み終えたジュースの缶を台所でゆすごうとしたら、思った以上に中身が残っていて驚いたことがある。全部飲んだ気でいたのに、もったいない……。</p>

<p> もしかして、自分は普段から結構な量を飲み残しているんじゃないだろうか。ふと恐ろしくなり、調査に乗り出した。</p>

<p> 缶入り飲料を飲んだ際に、残りの水分量を計測するのだ。あの計測する容器、なんて言うんだっけ。ビーカー、フラスコ……ピペット、プレパラート……? 理科の授業を真面目に受けていなかったことを、こんな形で後悔した。</p>

東京 vs 大阪! 造幣局の博物館は東西どっちが楽しい!?

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 家の近所に造幣局がある。大阪市北区・造幣局本局だ。東京に住んでいた頃の住まいは豊島区池袋付近で、こちらにも造幣局の東京支局があった。と、冒頭から個人的な話ですみません。

 とにかく、家の近くにいつも造幣局があることに何かの縁を感じた。お金にはまったく縁がないが。造幣局には「造幣博物館」が併設されていて、造幣の仕組みがわかるようになっている。そこで、ふと思いついた。東京と大阪、とかく比較されがちな二つの都市を「造幣局の博物館」というミクロな視点からバトルさせてみてはどうだろうか!

 というわけで、まずは大阪にある造幣局本局へ。

 近代国家としての貨幣制度を確立させるため、1871年にこの大阪市北区に建設された日本初の造幣局。なぜ東京ではなく大阪だったのか、という点については、当時江戸の治安が悪かったこと、大阪遷都論があったこと、などの諸説があり、どれが正解ということは分かっていないらしい。

 博物館への入場は無料。入口で名前を書けば簡単に入ることができる。敷地に入ると、さすが本局だけあって、とにかく歴史の深さを感じる。明治4年に実際に使われていたガス燈がポンと立っていたり、明治9年に工場に取り付けられたという時計が動いていたり。

 施設内では貨幣が製造されていく工程が解説されており、500円玉がジャンジャンできていく映像がモニターに映っていたりする。銀色に輝く大量の500円玉……欲しい。

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 フロアをさらに進むと、貨幣が詰まった運送用の袋を担げる体験コーナーが。100円玉が4,000枚入った袋が19キロ! 40万円の重みをじっとかみしめた。大判小判を入れるための「千両箱」を持ち上げることができたり、金塊・銀塊を触ることもできる。その金塊の時価は7,464万円と表示されている。とりあえず、無言で撫でまわすしかない。

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 取材時は平日の昼間だったのだが、ちょうど小学校高学年と思われる集団が見学に来ていた。みんな大はしゃぎで、硬貨の詰まった袋持ち上げまくりの金塊触りまくりである。

 大阪の造幣博物館には、豊臣秀吉の時代の「天正菱大判」「天正長大判」という貴重な貨幣が展示されている。それを見ている小学生に向かって、博物館の係員が「1億円の価値がある」と説明している。「えっ!」と驚く小学生。係員が「こっちの『竹流金』『菊桐金錠』は値段がつかないほど価値があるんやで」と付け加えると、「100億円でも売らへん?」「売らへん!」「1,000億円でも?」「売らへん!」という掛け合いが。その後、小学生が展示ケースの前で「これがうちに飾ってあったらいいのになぁ」と、ぼーっとした様子でつぶやいていて面白かった。

 また、別の場所に小学生の人だかりができていると思ったら阪神タイガースの記念硬貨セットだったりと、小学生ウォッチが楽しい点でも大阪の造幣博物館はお勧め。

 博物館から出て、入場門のほうへ戻る途中に「ミントショップ」があり、記念硬貨のセットなどを販売している。造幣局らしいお土産では、硬貨デザインをあしらった円形の「造幣せんべい」や「天正菱大判」型のポストカードなどがお勧めだ。

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 大阪・造幣局本局の歴史の重みを味わったところで、今度は東京豊島区東池袋にある造幣局東京支局へ。パッと見からして、大阪本局との規模の違いを感じる。この場所に支局が出来たのは1939年。歴史的にも70年近くの差がある。圧倒的に不利だ。

 このまま負けてしまうのか、東京支局よ……!

 入場手続きを済ませて館内へ。すると、あ! 受付のお姉さんがクリアファイルをくれました。中には、造幣局の歴史や業務が解説されたパンフレットが入っている。

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 この「キラキラ☆コインズ」というキャラ、大阪本局でもチラホラ見かけて気になっていたのだが、東京支局ではちゃんと名前やそれぞれの設定が紹介されていた。キャラのパネルと記念撮影できるコーナーもある。

 東京支局では「プルーフ」という、貨幣の表面を鏡のように磨く加工を主に行っているため、展示内容もその「プルーフ」に関するものがメインだ。貴重な小判などの展示もあるが、東京支局にしかない、というものはないようだ。硬貨の詰まった袋を担げるコーナーや、金塊・銀塊に触れるコーナーがあるのは本局同様。触れる金塊の価格は7,728万円と表示されていた。大阪より264万円高い。金にものを言わせたな東京!……無言で撫でまわしました。

 この日は、ちょうどご高齢の団体客が見学に来ていて、博物館の係員が綾小路きみまろばりの軽妙トークでみんなを笑わせていた。千両箱を持ち上げられるコーナーでは「とにかく無理しないでください! 腰をやってしまいますので!」という警告も。大阪の小学生と対象的なノリだ。

 フロアの一角には「コインくん」というマシーンが鎮座しており、ここに自分の持っている小銭を入れると、その摩耗度をチェックしてくれる。診断結果はプリントアウトされて持ち帰ることができ、得した気分。東京支局の展示はこういう細やかな気遣いを随所に感じる。

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 博物館を出てミントショップに立ち寄る。店員が「プルーフ」貨幣の美しさについて親切に説明してくれた。隣の売店では「造幣せんべい」を売っているのだが、入るなり「ご試食どうぞ!」と勧められる。しかも、2枚入り100円から販売しているので、用途に合わせた買い方ができてありがたい。

 さて、造幣局博物館 大阪本局vs東京支局の熱い戦いに判定を下すときが来た!

歴史の重み:大阪本局(なんせ本局なので)
展示内容:大阪本局(ここでしか見られない展示品が多数あるので)
気前の良さ:東京支局(クリアファイルをくれたので)
ゆるキャラ度PR:東京支局(キラキラ☆コインズが活躍していたので)
お土産の満足度:東京支局(品ぞろえは本局のほうがよいが、せんべいを試食させてくれたので)

 というわけで、せんべい試食の恩で東京支局が辛くも勝利!

 もちろん勝手な判断ですが! 大阪本局は春の「桜の通り抜け」なども有名で、その季節なら圧倒的な勝利だったかも。

 どちらにせよ、普段知ることができない造幣の仕組みについて無料で勉強できるのは素晴らしい。予約すれば工場見学もできるし。ちなみに東京支局は、平成28年末には埼玉県に移転が決定しているとのことなので早めに今の姿を見ておこう!
(文=スズキナオ http://roujin.pico2culture.jp/

インスタント食品の必需品、フリーズドライ野菜をおなかいっぱい食べる鍋

<p> カップ麺やカップ焼きそばに入っている乾燥具材が好きだ。あのシャクシャクした歯ごたえ、素材本来の味を残しつつも、どこか独特の風味。</p>

<p> その多くが、「フリーズドライ」という製法で作られたもの。フリーズドライという言葉通り、マイナス30度の低温で食材を一気に凍らせた上で真空状態を作って水分を飛ばすという方法である。</p>

鈴木一郎、夏目漱石、織田信長……表札の見本に使われがちな有名人の名前って?

<p> もしあなたが立派な家を建てたら、次にすることはなんでしょうか?</p>

<p> そう、表札を用意しますよね。できれば表札も、家に見合った立派なものにしたい。表札をオーダーする際、表札屋さんのサンプルを参考にすることになる。するとそこには、迫力のある書体でこう書かれている……「徳川家康」と。</p>

<p> 立派な邸宅や表札に一生縁がないことがハッキリしている筆者だが、以前から“表札のサンプルに使用されがちな有名人”については気になっていた(何それ? 見たことないという方は、「表札 開運」というワードで画像検索してみてほしい!)。</p>

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