中国ドッキリ番組を無断使用でテレ朝『ワイド!スクランブル』赤っ恥! 背景にはデーブ・スペクターの暗躍?
「スペクター・コミュニケーションズ」公式サイトより黄金色の装飾品が並ぶ宝石店で、わめき立てる客の女。次の瞬間、女性店員に向け、大量の紙幣を投げつけ始める――。
9月23日放送のテレビ朝日系『ワイド!スクランブル』のコーナー「週刊Newスペクター」で取り上げられた、中国河北省で撮影されたという動画である。同コーナー担当のデーブ・スペクター氏によると、「ネックレスを一つずつしか見せない店員に、富裕層の女が激怒した」場面だという。
ところが、「週刊ポスト」(小学館/12月23日号)によると、この映像は中国の地方テレビ局が制作したドッキリ動画で、女性店員と客の女は役者。『ワイド!スクランブル』はそうと知らず、ネット上に落ちていたこの映像を実録映像として無断使用したのだという。記事では映像の無断使用に対する、中国地方テレビ局側の怒りのコメントも紹介されている。
フィクション映像とはつゆ知らず、「中国富裕層の傲慢ぶり」を示す実録映像として放送してしまった番組のマヌケっぷりは目も当てられないが、それだけではない。この一件からは、ネット動画を垂れ流しするテレビ業界の番組制作の怠慢と、それを支えるデーブ氏の共犯関係が見えてくるのだ。
デーブ氏が代表を務める「スペクターコミュニケーションズ」の内情を知る人物は話す。
「あのコーナーで取り上げる動画の多くには、提供元として『スペクターコミュニケーションズ』がクレジットされているが、実際は動画投稿サイトからの拾い物がほとんど。それでも動画1本あたり5万円のフィーを同社に支払っている。これで著作権問題をツッコまれても同社に責任転嫁でき、番組側には安い買い物というわけです。制作費やマンパワーが削減されるテレビ業界で、ネット動画は頼みの綱。同番組以外にも、同社はネットの拾い物を多数『映像提供』している」
デーブ氏は過去に同番組で、中国のパクリ事情について「意識改革しないと」と物申していたが、自分自身と日本のテレビ業界もしかりである。