「中国」の記事一覧(13 / 88ページ)
2016年12月27日 [06連載, 43お騒がせ!東アジアニュース, 中国, 最新芸能ニュース, 東アジアニュース, 社会]
男のアジトから押収された輸血パック。内部には、まだ血液が残る
カネのためなら、安全性などお構いなし。そんな拝金主義に毒された中国で、またしても身震いするような事件が発生した。
「中国新聞網」(12月20日付)によると、病院から医療廃棄物を回収し、プラスチックの加工材料として転売していた男と、取引のあった業者らが摘発された。
警察は、男のアジトからは13.5トンに上る医療廃棄物を押収。男がこれまでに3,000トン以上の医療廃棄物を転売し、日本円換算で6億8,000万円以上を売り上げていたとみている。
分類される前の医療廃棄物。注射針や薬剤の瓶も混ざっている
医療廃棄物から作られたとみられる食品用トレー
男は2012年以降、江蘇省南京市の複数の病院から、毎月1万5,000円前後の格安料金で医療廃棄物の処分を引き受けていた。記事によると、正規の回収業者に処分を依頼した場合、1トン当たり7万3,000円以上の処分費用を支払わなければならないといい、コストを削減したい各病院から、男は重宝されていたようだ。
しかし、男が格安で処分を引き受けることができた裏側には、とんでもないカラクリがあった。男は、引き取った医療廃棄物の中から、使用済み輸血パックなどのプラスチック製品を選別。1トン当たり3万4,000~4万2,500円で別の業者に転売していたのだ。そしてこの業者は、1割ほどの利益を乗せた上で、プラスチック加工業者に転売。加工業者はそれらをプラスチック顆粒にし、同省宿遷市などのプラスチック成形業者に1トン当たり約10万円で転売していたのだ。
こうした汚れた大河のようなサプライチェーンを経て、使用済みの輸血パックは最終的に玩具や食器に生まれ変わり、販売されていたという。
この一件は、日本人にとっても対岸の火事ではない。上海市在住の日本人駐在員は話す。
「宿遷市といえばプラスチック産業が盛んで、そこで作られた製品は日本にも輸出されているはず。100円均一ショップで売られている食品保存容器や使い捨て食器などに紛れている可能性もあるのでは?」
使用済み輸血パックで作られた食器での食事など、想像しただけで吐き気がする……。
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2016年12月26日 [06連載, 43お騒がせ!東アジアニュース, ペット, 中国, 整形, 最新芸能ニュース, 東アジアニュース, 社会]
イメージ画像(Thinkstockより)
中国では1兆円規模ともいわれているペットビジネス。その中身は、日本でも珍しくなくなったペットの葬儀はもちろん、なんとペットの整形手術までが存在する。
そんな中、ついに事件が起きてしまった。
「華西都市報」(12月15日付)によると、広西チワン族自治区南寧市の動物病院で、一匹の犬が死亡した。この犬は二重まぶたの整形手術を受ける予定で、麻酔を注射したところ、直後に容体が急変。結局、そのまま息絶えてしまったという。
飼い主の男性は地元メディアの取材に対し、この犬は血統書付きの3万元(約50万円)もする闘犬だと話し、現在まで病院からは謝罪だけでなく、死亡理由について何も説明されていないことに怒りを覚えているという。さらに男性は、犬の死亡は病院側の責任だとして、今後損害賠償請求も辞さない構えだという。
一方、病院側は整形手術にあたり、男性から承諾書にサインをもらっているため、一切の賠償責任は負わないと主張している。
中国国内のSNSでは、この一件に関し「そもそも、愛犬に美容整形を受けさせることが間違い」などと、飼い主男性に批判的なコメントが多数を占めている。
実は、中国では数年前からペットの美容整形がブームとなる中、医療裁判も頻発している。2013年にはチベット犬が、飼い主に連れられ、フェイスリフト手術を行おうと麻酔を打った直後に死亡。この事件は損害賠償をめぐり、裁判にまで発展。裁判所は病院側に45万元(約720万円)の支払い命令を下している。
それにしても、勝手に容姿を変えられたり食べられたり、中国に生きる犬は大変である……。
(文=青山大樹)
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2016年12月24日 [06連載, 43お騒がせ!東アジアニュース, 中国, 最新芸能ニュース, 東アジアニュース, 社会]
12月17日の北京市内の様子。まさに五里霧中といった感じだ
すっかり冬の風物詩となってしまった中国の大気汚染だが、今年のPM2.5は例年よりも深刻な被害が予想されている。中国環境保護部(環境省)のデータによると、12月18~19日にかけて、大気汚染エリアは142万平方キロに上り、国土のおよそ7分の1が影響を受けていると発表。これは、実に日本の面積の約3.7倍の広さにもなる。
北京市では17日、今シーズン初となる「赤色警報」が発令され、当局は市民に外出を控えるよう通達を出した。一足先に家族を日本に“逃がした”という日本人駐在員は言う。
「空気が悪くなってきたのは、12月頭くらいですかね。鼻に刺激を感じるようになり、夜はせきが止まらなくなってきた。2週間くらいたって、もう慣れましたけどね。我が家のリビングは、空気清浄機が3台フル稼働です。昨年と同じく、子どもと妻は年末の帰省を早めて帰国させました。僕も来週には帰国できるので、待ち遠しいですよ」
大気汚染から避難するのは、中国に住む外国人だけではない。今年は、大量の中国人が国外へ一時逃避することが予想されているのだ。中国大手旅行サイト「Qunar 」によれば、12月に中国西南部や東南アジアへ旅行を予定している人は、昨年の3倍になったという。西南部は、大気汚染の影響が少ないエリアだとされているからだ。
北京市内の公園で、空気が悪い中、体操をする人たち
旅行会社「Ctrip 」の調査によると、人気の海外渡航先はタイのプーケット島、マレーシアのサバ、インドネシアのバリ島、ベトナムのニャチャンだという。どこも風光明媚なリゾート地だ。気になるのは日本へとやって来る“大気汚染難民”だが、「新浪財経」(12月16日付)によると、日本では沖縄と北海道が人気なのだという。ちなみに北海道はPM2.5の影響は本州よりも比較的少なく、「ビーチリゾートが嫌いな、高齢の中国人の間で人気」(前出の駐在員)なんだとか。また「Ctrip 」でも、九州や沖縄、北海道を人気の渡航先として挙げている。
「年末年始は、空気のきれいな観光地に中国人が殺到するでしょう。中国から九州へ行く便はすでに満席で、沖縄や九州の高級ホテルも満室だといいます。四国も人気のようですが、大阪から東側はPM2.5の影響を受けているので、あまり人気がないようです。観光ビザの発給要件の緩和や、自由旅行がかなり認められるようになったので、大気汚染がマシになる3月頃まで、長期滞在する中国人観光客も今年は多くなると予想されています」(国内の中国人観光客向けインバウンド関係者)
せめて、滞在中に爆買いして、日本経済に貢献してくれればいいが……。
(取材・文=五月花子)
「今年は例年以上に深刻! 中国「PM2.5避難民」が九州・沖縄に殺到か」の続きを読む
2016年12月22日 [06連載, 43お騒がせ!東アジアニュース, 中国, 最新芸能ニュース, 東アジアニュース, 社会]
ほかの見舞い客お構いなしにケンカを始める、葬儀屋の社員たち
中国人の金儲けを嗅ぎ分ける嗅覚は鋭く、それは時と場所を選ばない。たとえそこが病院で、目前に生死の境をさまよっている人がいようともだ。
「光華網」(12月14日付)などによると、12月3日早朝、遼寧省大連市のある病院に重篤患者が救急車で搬送された。その情報を聞きつけ、すぐさま病院に駆けつけた一団が。見舞いに来たのかと思いきや、彼らはあろうことか、病室の前で乱闘を始めた。
早朝の病院は騒然となっていた
まるでヤクザの抗争のよう
警察を呼ぶほどの騒動になったが、聴取をすると、その一団は2社の葬儀屋の従業員たちだということが判明した。その重篤患者にはまだ息があるというのに、カネになることを期待して朝っぱらから馳せ参じ、争いになったのだった。その中には、患者の家族や親族はひとりもいなかったという。乱闘を演じた7名は、15日間の拘留に処された。
極めて不謹慎な事件だが、同じことを考えていた会社が2つあったことに驚かされる。その裏には深い闇があると、中国の医療事情に詳しい上海在住の日本人は話す。
「病院がグルになっている可能性がある。中国の病院は拝金主義が著しく、カネになれば患者の個人情報だって簡単に売り渡します。たとえば、私の子どもは上海の病院で生まれましたが、出産翌日には、携帯に保険会社などからたくさんの営業電話がかかってきました。彼らはどういうわけか、私に子どもが生まれたことを知っているのです。病院が横流ししているとしか思えません。モラルがまったくないので、重篤患者の情報を葬儀屋に筒抜けでも不思議ではないのです」
中国の病院は、人の生き死にすらもカネに換えてしまうということか。富裕層が、こぞって海外の病院を利用するのもうなずける。
(文=中山介石)
「不謹慎にもほどがある!! 早朝の病院で、葬儀屋が重篤患者を奪い合い「こいつはウチの客だ!?」」の続きを読む
2016年12月21日 [06連載, 43お騒がせ!東アジアニュース, 中国, 中国農村, 最新芸能ニュース, 東アジアニュース, 社会]
檻の隙間から外を見つめる男の子。この時期の湖南省は、かなり寒い
日本では、パチンコ依存症に陥った結果、幼い子を自宅や車中に放置して玉打ちに興じる無責任な親が存在し、時として悲惨な死亡事故につながる。
しかし、そんな「パチンカス」同様のダメ親は海外にもいるようだ。
先日、中国版LINE「微信」上に、短い動画がアップされた。その動画には、犬用の檻の中に閉じ込められた3歳くらいの男の子が、大きな丸い目で檻の隙間から外を見ている姿が映し出されていた。しかも、男の子を檻に閉じ込めたのは母親だというから、ネット民たちはさらに驚いた。
あまりにも悲惨な光景に、動画はSNS上で瞬く間に拡散され、地元テレビ局「湖南経視」が取材に向かった。
男の子が閉じ込められていた犬の檻
テレビ局の記者が付近を取材していると、映像に映っていた男の子を抱いた女性が現れた。この女性は隣村出身の35歳で、男の子の母親だという。
子どもを犬の檻に閉じ込めて麻雀を打っていたことについて問いただされると、母親は「確かに子どもを檻の中には入れたが、まさかほかの子どもがいたずらして扉の鍵をかけてしまうとは思ってもみなかった」と弁解。さらに、このとき自分が麻雀を打っていたことも否定している。
テレビ局の取材に答える母親。「もう二度と檻に入れたりしない」と言うが……
記者は母親の状況を村政府に報告。担当者は、すぐに戸籍や家族状況を調査し、子どもを保護の対象にするかどうか判断すると答えたという。
中国では、地域によっても異なるが、麻雀は庶民の娯楽として盛んに行われている。特に田舎町に行くと、昼間から茶館(中国の旧式喫茶店)や公園などでテーブルを囲んで麻雀を打ったり、カードゲームをしている村人たちの姿をよく見かける。
とはいえ、幼い子どもを犬の檻に入れて自分は麻雀に興じるとは言語道断。母親を警察の檻に数日間閉じ込めて、反省を促すべきだろう。
(文=佐久間賢三)
「中国版“パチンカス”!? 3歳児を犬用の檻に閉じ込め、麻雀に没頭する鬼母」の続きを読む
2016年12月20日 [02社会, アニメ, 中国, 君の名は。, 映画, 最新芸能ニュース]
<p>今夏に公開された新海誠監督のアニメ映画『君の名は。』が、12月2日に中国でも公開され、日本でのヒット作という前評判も手伝って公開初日にアニメ映画としては歴代2位の224万人を動員する大ヒット。その翌日の興行収入で早くも24億円に達し、公開2週間で日本アニメの同国での最高益87億円を記録した『STAND BY ME ドラえもん』を超える90億円を突破した。</p>
<p> しかし、映画関係者からは「おそらく、どれほど収益を上げようと、日本に入ってくる利益はわずか2,000万元(約3億3,000万円)だといわれている」という話が出ている。興行収入と比べて、あまりに少ない額なのはなぜか。</p>
「『君の名は。』中国で90億円突破も、実入りは3億円だけ……“クールジャパン”の課題とは」の続きを読む
2016年12月20日 [06連載, 43お騒がせ!東アジアニュース, アイドル, 中国, 最新芸能ニュース, 東アジアニュース, 芸能]
<p> ネット上で若い女性の使用済み下着が売買されたり、大手ネットショッピングサイトでは児童ポルノがさりげなく販売されていたりと、最近の中国ではロリコンビジネスが隆盛しつつある。</p>
<p> そこに誕生したのが、6人の女児によるアイドルグループ。平均年齢は9歳だというから、まだ小学3~4年生である。日本でも1990年代後半に“チャイドル”ブームが巻き起こったものの、年齢はせいぜいローティーン程度。それから四半世紀の時を経て、中国ではさらに低年齢化したアイドルが登場したわけだ。</p>
「平均年齢9歳の“超ロリ”アイドルグループが爆誕! 一躍人気者に」の続きを読む
2016年12月19日 [06連載, 43お騒がせ!東アジアニュース, ネット, 中国, 中国農村, 最新芸能ニュース, 東アジアニュース, 社会, 私刑]
電柱に縛りつけられ、首からニワトリをぶら下げられた男
ムラにはムラの掟がある――ましてや、なかなか警察の目が行き届きにくい辺ぴな場所では、警察の力を借りるよりも、自分たちの手で治安を守っていくほうが効率がいい……と考える農民も多いようだ。
ニュース情報映像サイト「梨視頻」にアップされた映像によると、中国広東省茂名市の農村で12月9日、2人の男がニワトリを盗もうとしたところ農民に見つかり、1人は逃げたが、もう1人は逃げ遅れて捕まったという。
農民は捕まえたニワトリ泥棒が逃げ出すのを防ぐために、男のズボンを脱がせてパンツ一丁にして電柱に縛りつけた。その後、通報を受けた警察官が現場に駆けつけ、男を連行したのだが、警察官が来るまでの間、農民は自分たちのやり方で男に罰を加えていたのだ。
ズボンを脱がされ、パンツ一丁にされている
男の周囲を、農民たちが囲む
彼らは男の様子をビデオに収め、ネットに投稿。映像は動画投稿サイトで拡散され、テロップまで入れられたという。
中国ではなぜか、ニワトリ泥棒が農民に捕まると、ズボンを脱がされて晒し者にされることが多い。広西チワン族自治区の農村でも今年11月、町中の市場でニワトリを盗もうとして捕まった泥棒が、怒った民衆によってズボンを脱がされて“市中引き回し”に遭う事件が起こっている。
やり方はいかがなものかと思われるが、こういった農村では、警察の手に委ねるよりもこちらのほうが犯罪に対してよっぽど抑止力がありそうだ。
(文=佐久間賢三)
「中国農村の掟!? ニワトリ泥棒はパンツ一丁で晒し刑に」の続きを読む
2016年12月18日 [06連載, 43お騒がせ!東アジアニュース, 中国, 最新芸能ニュース, 東アジアニュース, 社会]
<p> 中国の大学では毎年、クリスマス前のこの時期になると、ある一風変わったサプライズイベントが話題だ。それは、ロウソクを使った愛の告白。しかし、中には悲惨な結末を迎える男性もいるようで……。</p>
<p>「人民日報」(12月14日付)によると、ある男子大学生がキャンパス内で愛の告白をしようとしたところ、“強制阻止”されてしまったという。</p>
<p> 場所は、河南省にある鄭州財経学院。男子大学生がハート型に並べたロウソクに火をともし、告白相手の女性がやってくるのを待っていた。周りには愛の告白を見届けようと、多くの学生が集まっていた。あとは、運命の時を迎えるのみだった……。</p>
「“愛の炎”が消火器で台無しに! 公開プロポーズでやりすぎ男が撃沈……」の続きを読む
2016年12月16日 [06連載, 43お騒がせ!東アジアニュース, テレビ朝日, デーブ・スペクター, パクリ, 中国, 最新芸能ニュース, 東アジアニュース, 芸能]
「スペクター・コミュニケーションズ」公式サイトより
黄金色の装飾品が並ぶ宝石店で、わめき立てる客の女。次の瞬間、女性店員に向け、大量の紙幣を投げつけ始める――。
9月23日放送のテレビ朝日系『ワイド!スクランブル』のコーナー「週刊Newスペクター」で取り上げられた、中国河北省で撮影されたという動画である。同コーナー担当のデーブ・スペクター氏によると、「ネックレスを一つずつしか見せない店員に、富裕層の女が激怒した」場面だという。
ところが、「週刊ポスト」(小学館/12月23日号)によると、この映像は中国の地方テレビ局が制作したドッキリ動画で、女性店員と客の女は役者。『ワイド!スクランブル』はそうと知らず、ネット上に落ちていたこの映像を実録映像として無断使用したのだという。記事では映像の無断使用に対する、中国地方テレビ局側の怒りのコメントも紹介されている。
フィクション映像とはつゆ知らず、「中国富裕層の傲慢ぶり」を示す実録映像として放送してしまった番組のマヌケっぷりは目も当てられないが、それだけではない。この一件からは、ネット動画を垂れ流しするテレビ業界の番組制作の怠慢と、それを支えるデーブ氏の共犯関係が見えてくるのだ。
デーブ氏が代表を務める「スペクターコミュニケーションズ」の内情を知る人物は話す。
「あのコーナーで取り上げる動画の多くには、提供元として『スペクターコミュニケーションズ』がクレジットされているが、実際は動画投稿サイトからの拾い物がほとんど。それでも動画1本あたり5万円のフィーを同社に支払っている。これで著作権問題をツッコまれても同社に責任転嫁でき、番組側には安い買い物というわけです。制作費やマンパワーが削減されるテレビ業界で、ネット動画は頼みの綱。同番組以外にも、同社はネットの拾い物を多数『映像提供』している」
デーブ氏は過去に同番組で、中国のパクリ事情について「意識改革しないと」と物申していたが、自分自身と日本のテレビ業界もしかりである。
「中国ドッキリ番組を無断使用でテレ朝『ワイド!スクランブル』赤っ恥! 背景にはデーブ・スペクターの暗躍?」の続きを読む