「映画」の記事一覧(32 / 42ページ)

不幸のスパイラル少年と究極ニートオヤジが激突!?『天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬』

<p> 号泣アニメとして日本人の心に刻まれている『フランダースの犬』とギャグ漫画の金字塔である『天才バカボン』をコラボレートさせてしまった無茶ぶり劇場アニメ『天才バカヴォン 蘇るフランダースの犬』。両作品のファンを挑発するかのような、こんな非常識な企画を考えたのはフラッシュアニメ『秘密結社 鷹の爪』シリーズで知られるFROGMANだ。かつて「東映まんがまつり」にて『マジンガーZ対デビルマン』(73)なる劇場版ならではの珍コラボが存在したが、マジンガーZもデビルマンも永井豪原作で、東映アニメのキャラクターだったから実現可能だった。『母をたずねて三千里』や『赤毛のアン』と並ぶ「世界名作劇場」の人気作と、アナ</p>

カメオ出演にも注目! 鬼才テリー・ギリアムが描く、近未来SF『ゼロの未来』

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(C) 2013 ASIA & EUROPE PRODUCTIONS S.A. ALL RIGHTS RESERVED.

 今週取り上げる最新映画は、鬼才テリー・ギリアム監督による待望の近未来SFドラマと、リーアム・ニーソン主演のサスペンスアクション。魅力あふれる世界観やスピーディーな活劇はもちろん、名優たちが演じるキャラクターの生き様も味わい深い2作品だ(いずれも5月16日公開)。

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人工知能搭載ロボットに生存権は認められるか? サイバーパンクなホームドラマ『チャッピー』

<p> パッと見、ロボットのチャッピーはあまりかわいくない。元々、廃棄処分になっていたロボットに人工知能ソフトをインストールしたもので、生まれて間もないのに中古感が漂う。『機動警察パトレイバー』のイングラムみたいにウサ耳型センサーがぴょこんと出ているけれど、表情は乏しい。ボディにはセンスの悪い落書きがあちこちに施してある。正直なところ、チャッピーはドラマの主人公としては感情移入しづらいキャラクターだ。でも、そんなチャッピーが自分に残されているバッテリー(=寿命)があと5日間で切れると知って、叫ぶ。「ボク</p>

「ポスト壇蜜」!? 謎の美女が緊縛ヌードで演じる“日本のエロス”『D坂の殺人事件』

<p> 「謎多き美女」という言葉には、どこか淫らな気持ちを掻き立てられる。秘密を抱え、上品な笑みを浮かべている謎の女性に、男性たちの興味と股間は膨れ上がるばかりだ。</p>

<p> 週刊ポスト(小学館)のグラビアページ「祥子の事。」でセクシーな姿をさらけ出し、注目を集めている「祥子」。整った目鼻立ちと長く美しい髪、そして、知的なエロスを漂わせている彼女の素性は明らかにされておらず、まさに絵に描いたような「謎多きの美女」なのだ。そのミステリアスな出で立ち</p>

江戸時代の風俗と人情を描いた2作『駆込み女と駆出し男』『百日紅 Miss HOKUSAI』

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(C)2014-2015 杉浦日向子・MS.HS/「百日紅」製作委員会

 今週取り上げる最新映画は、江戸時代の風俗と人情を、豊かな季節感とともに描き出す2作品。実写とアニメという表現手法の違いこそあれど、時代を超える普遍的な価値と「思い」を現代に伝えようという気概が伝わる意欲作たちだ。

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葛飾北斎親子は江戸のゴーストバスターズだった!? 杉浦日向子が愛した世界『百日紅 Miss HOKUSAI』

<p> 江戸文化をこよなく愛した漫画家・杉浦日向子さんの連作集『百日紅』を、原恵一監督が『百日紅 Miss HOKUSAI』として長編アニメーション化した。天才浮世絵師・葛飾北斎の娘であるお栄(後の葛飾応為)を主人公にしたもので、北斎のゴーストペインターをつとめるほどの腕</p>

マイノリティー側から眺めた世界はかくも美しい! 早熟の天才が描く社会派ドラマ『Mommy/マミー』

<p> 映画とはコドクな人間によく効く薬である。医者の処方箋なしで手に入り、気分をハイにもダウナーにもしてくれる。ただし、粗悪品が多く出回っているので、カスを握らせられることもままある。その点、いま注目度急上昇中のグザヴィエ・ドランは非常に純度が高い新銘柄だ。不純物だらけの映画にすっかり馴らされていた人でも、グザヴィエ・ドランの最新作『Mommy/マミー』には心地よいトリップ感を味わうことができるだろう。<br />
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平均年齢72歳のベテラン俳優陣が大暴れ!『龍三と七人の子分たち』

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(C)2015「龍三と七人の子分たち」製作委員会

 今週取り上げる最新映画は、日本のみならず世界から高く評価される2人の天才監督、北野武と押井守が放つ話題作2本。コメディと近未来SFアクション、作風は大きく異なるが、虚構の物語を通じて現代の日本のあり方を問いかける姿勢は共通している。

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障害者コミュニティは壮絶なヒエラルキー社会!? 字幕、吹替えなしの肉弾ドラマ『ザ・トライブ』

<p> 聾唖学校を舞台に、手話による交流を描いた青春感動ドラマなのだろうと勝手に想像していた。上映が始まり、自分の思い込んでいたイメージとは180度異なり唖然呆然となる。ウクライナ映画『ザ・トライブ』は聾唖学校が舞台だが、そこで描かれているのは暴力とセックスが横行する世界。障害者たちのコミュニティ内でのヒエラルキーの凄まじさに凍り付いてしまう。字幕も吹替えもなし。実際の聾唖</p>

体罰&モラハラの洗礼から真の芸術は生まれる? サディスティック教師の流血指導『セッション』

<p> ムチで打たれたような衝撃がある。映画でここまでの体験をしたのはいつ以来だろうか。映画『セッション』の原題は『Whiplash(ムチ打ち)』。パワーハラスメントやモラルハラスメンなんて言葉はここには存在しない。弱肉強食、体罰上等! それでもOKなヤツだけ徹底的に鍛えてやるぜ。そんなサディスティックな鬼教師と音楽の世界で名前を残すことを願う野心満々な青年との狂気の師弟関係を描いたドラ</p>

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