「社会」の記事一覧(33 / 65ページ)

警察が1日に2~3回出動する店舗も……韓国で「小学生入店お断り」のネカフェが増えるワケ

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イメージ画像(足成より)

 最近、「男性のみの入店禁止」をうたい文句にした歌舞伎町のイタリアンレストランが、SNSを中心に物議を醸す事態となった。この一件は、店側の謝罪と撤回によって鎮静化されたが、韓国では「入店お断り」を掲げるある場所に、一定以上の理解が示されている。

 その場所とは、韓国の街中でよく目にするPC室(インターネット・カフェ)。入店禁止対象は小学生だ。もちろん「騒々しい」「子どもだけではトラブルに巻き込まれる可能性がある」という理由もあるが、一番の理由は最近、年齢制限のあるゲームをプレイしている子どもを警察に通報する、という遊びが利用客の間で大流行しているからだ。

 事の発端は、あるインターネット掲示板の「小学生が18禁ゲームをプレイしていたから、警察に通報した」という書き込み。これを契機に、なぜか局所的なブームが起きている。

 当然、通報を受けた警察は、出動せざるを得ない。この際に責任を負うのは、場所を提供したPC室だ。しかし、単なる娯楽施設にすぎないPC室側で厳格な年齢確認を行うのは難しい。年齢制限のあるゲームも、保護者のIDさえあれば、簡単にプレイできるからだ。その結果、罰金や営業停止処分を受けるPC室が増加しているというのだ。ある店舗では、たった1日の間に2~3回も警察が出動し、売り上げに甚大な被害を受けたという。この対策としてPC室が打ち出したのが、「小学生入店禁止」なのだ。

 PC室側からすれば苦肉の策だったはずだが、この決定は多くの支持を集めている。あるPC室では、小・中学生の出入りを禁止して、専用駐車場や大型喫煙室を完備する“大人の空間”として売り出したところ、料金を1時間1,200ウォン(約120円)と、相場より25%以上高く設定しながらも、大好評を得る結果となった。
 
 このように、さまざまなセールスポイントをアピールすることで、死中に活を求めようとするPC室だが、その展望は明るくない。実際、「2015年韓国ゲーム白書」によると、韓国PC室の総数は、全盛期だった2001年の2万3,548軒から、14年には1万3,146軒にまで減少したことも明かになった。
 
 この件に関して、業界関係者たちは「無料Wi-Fiが使えるカフェと、オンラインゲーム市場の衰退」が原因と分析している。かつては“オンラインゲーム大国”と称された韓国の凋落がダイレクトに響いた結果となった。
 
 韓国の街中から、PC室が消える日も近い?

社員に「生理周期を報告せよ」!? 中国企業のトンデモ要求に、女性から非難轟々!

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会社が取りまとめている、女性社員の生理開始日の表

 労働者の権利意識が高まる一方、労務問題に頭を悩ます雇用者が増えている中国で、女性社員の生理周期まで管理する企業が現れ、物議を醸している。

 河南省鄭州市にある企業に務める女子社員が、中国版Twitter「微博」に、次のように書き込んだ。

「中秋の連休が終わって9月19日に出社すると、会社から通達があった。『退社までに、生理周期を報告しろ』って。プライベートなことを、なんでわざわざ会社に報告しないといけないの? ほかの女子社員たちはほとんど報告してたけど、すごく気持ち悪いし、プライバシーの侵害だと思う」

 同日付の「大河網」によると、この企業は、女子社員の生理休暇申請が相次いだため、生理周期を会社に報告するよう通達を出したのだという。
 
 この告発がネット上で拡散されると、「本当に気持ち悪い。女子社員の生理周期を把握して、変なことを考える変態が出てきそう」「これがエスカレートしたら、しまいには『生理の証拠を見せろ』とか言ってくる会社も出てくるのでは?」などと、企業への批判が殺到した。
 
 一部には、「女性は毎月1週間、有給休暇をもらえてラッキーだな」などといった男性からのやっかみコメントもあったが、「生理痛を知らない男は黙ってろ」とばかりに、女性陣から集中砲火を浴びている。

 ちなみに中国では、北京市や上海市など10以上の都市で女性労働者保護条例が制定されており、育児休暇はもちろん、生理休暇など5つの休暇を女性労働者に認めている。日本でも労働基準法第68条で生理休暇の取得が認められているが、積極的に取得する人は少数派だ。

 生理周期を公表するというプライバシーの問題は別として、堂々と生理休暇を申請できるという点では、日本の多くの企業よりも進んでいるといえるかもしれない。
(文=青山大樹)

悪質な客からアルバイト店員を守れ! 店主が斬新なアイデアで対抗「目には目を……」

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「人様の大切な子ども」というメッセージ入りの制服

 韓国の飲食店では最近、アルバイト店員を守るための、さまざまな工夫が見受けられる。

 例えば、「人様の大切な子ども」というメッセージが背中に書かれたアルバイトの制服が、はやっているというのだ。これは、「あなたの子どもが大切であるように、私も私の両親にとって大切な子どもですよ」と、客にアピールするためのものだ。

 また、ソウルのとあるカフェには「タメ口で注文すると、タメ口で対応します」という注意書きが登場。例えば、客がタメ口で「コーヒーひとつ」と注文すれば、アルバイトも客と同じくタメ口で「3,000ウォン(約270円)」などと対応するそうだ。ほかにも客に対し「アイスかホットか、きちんと伝えること」「店員からの挨拶に応じること」「タバコの火を消すこと」など、注文時のマナーが細かく案内されている。

 日本人の感覚からすると、韓国の接客サービスのレベルは低い。しかし、それを上回るのが、客のマナーの悪さだ。

 今年1月に韓国のアルバイト求人サイト「アルバモン」が発表した調査によると、アルバイト経験者が選ぶ“最悪の客”第1位は、「店内にゴミを放置して去っていく客」。第2位は「レジで、お金やクレジットカードをポイッと投げつける客」、第3位は「絶え間なくせかす客」だった。

 ほかにも、アルバイトに向かって「スピードが遅い」「早くしろ!」と怒鳴ったりする客なども多いようだ。

 前出の「人様の大切な子ども」制服を導入した飲食店の店長は、「いい年した客が、20代のバイトを奴隷のように扱うのを見て、胸が痛かった」と、その経緯を話している。

 実際に、とあるデパートでは昨年、男性アルバイトによる駐車案内が気に入らなかった母娘が、彼にビンタを食らわせ、2時間近くひざまずかせた事件があった。また今年7月には、無理な要求でアルバイトを困らせた50代の女性が、挙げ句、花瓶を投げつけたことも。

 こうしたストレスを日常的に受けるためか、若者の間では「最低賃金=最低労働」という認識も広がっている。アルバイトで最低賃金をしかもらえない以上、最低限の労働力・サービスを提供すればそれでいい、ということだ。ちなみに、韓国の最低賃金は自給6,030ウォン(約540円)。2017年には、なんとか7.3%上乗せされた6,470ウォン(約580円)になる予定だ。

「客は王様」「客はいつも正しい」という認識から、「店員も客もお互い尊重し合おう」という雰囲気に変わりつつある韓国。そうなれば、サービスの質も向上するだろうか?

韓国屈指のリゾート島・済州島が、“中国人襲来”で治安悪化「外国人犯罪者の7割が中国人」

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中国人観光客の被害に遭う、済州島の飲食店(世界日報より)

 韓国随一のリゾート地として知られる済州島。済州島は、「泥棒とホームレス」がおらず、「大門」がなくても暮らせる平和な島という意味で、「三無の島」との愛称でも親しまれていた。ただ、そのような島に、変化が訪れようとしている。近年、中国人ら外国人による犯罪が急増。治安が悪化し始めているのだ。住民たちは「済州島が恐ろしいところになってしまった」と、不安を訴えている。

 9月17日、済州市内のカトリック教会では、祈祷中の女性(61)が、中国人の男(51)に刃物で襲われ、死亡するという事件が発生した。この男は現場から逃走したが、約7時間後、警察に逮捕された。

 なぜ、男は女性を襲ったのか? その理由は、思わず耳を疑いたくなるような、意味不明なものだった。

「教会に行くと、女性がひとりで祈りを捧げていた。昔、自分から逃げて行った前妻2人の姿がその女性と重なり、カッとなって犯行に及んだ」

 同9日には、飲食店で、女性店主及び韓国人客が、中国人観光客8人に集団暴行を受ける事件も発生していた(参照記事)。中国人観光客たちは、飲食店によそで買った酒を持ち込み、酒盛りを始めようとしたのだが、それを制止した店主と居合わせた客に暴行を振るったというのだ。済州市内では現在、似たような事件が後を絶たない。

 済州地方警察庁によると、済州地域の外国人犯罪者数は、2011年には121人だったが、15年には393人と、3倍以上に増えているという。今年は、7月の段階ですでにその数が347人となっており、増加傾向は著しい。

 済州地域で外国人による犯罪が急増した背景としては、無査証(ビザなし)入国制度の施行がある。無査証で入国した外国人は、11年の15万3,662人から、15年には62万9,724人と、4倍以上に増加した。なお、今年事件を起こした外国人犯罪者347人のうち、約69%に当たる240人が中国人となっている。済州島を訪問する外国人観光客の大半、85%が中国人という統計もある。

 済州島の住民からは「教会で殺人が起こるなんて……」「済州島が安心して暮らせない場所になりつつある」「外国人の入国制度を見直すべき」などと、困惑や怒りが噴出している。
(文=河鐘基)

中国農村で約5年間、木に縛りつけられた8歳女児「両親は障害者で、祖父母が仕方なく……」

一見したところ、どこにでもいそうな8歳女児  急速な経済成長に取り残された中国の農村で、そこに生きる人々の過酷な現状を物語るニュースが報じられた。河南省洛陽市の農村部で、木につなが…

死に追い込まれる女性も……中国農村で横行する、姑による壮絶な“嫁イビリ”

<p> 日本でもおなじみの嫁姑問題だが、中国では想像を絶する“嫁イビリ”が横行している。</p>

<p> 山東省に住む楊さんは、夫の浮気に悩まされていた。浮気をやめさせるため、姑に相談したが、姑は浮気を肯定するかのように、『浮気の何が悪いのだ?』と言い放ったという。そうこうしているうちに、浮気相手が妊娠。すると姑は、彼女を自宅に招き、家族として一緒に住まわせてしまった。<br />
</p>

“サービス精神ゼロ”な中国の接客業界に新風? 「逆チップ制」レストランが登場

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取ってみたら偽札だった……なんていうこともありそうだが

 中国のレストランのサービスというと、以前は店員の態度も褒められたものではなかった。たとえ向こうのミスであっても決して謝ることなく、平気で会計をごまかしたりといったことが普通だった。しかし、経済が発展して人々の生活が豊かになってくるにつれ、そのサービスに関しても、客から厳しい目を向けられるようになってきている。

 そんな中、決して大都市とはいえない浙江省沿岸部の台州市に、珍しいサービスを行うレストランが登場した。

 この店では、おそろいの制服を着た店員の二の腕部分に、ビニールケースに入った20元札(約300円)がぶら下がっている。これは何かというと、もしレストランの客が店員のサービスに不満を感じた場合、この20元札を取ってしまってもいいシステムになっているのだ。

 レストランのオーナーは、これまでも店のサービス向上には注意を払ってきたが、それでも客からのクレームを受けることがあったという。そこで昨年、バラエティ番組で見たゲームをヒントにこのシステムを思いつき、26人いる店員の腕に20元札を取り付けたのだそう。お札を取られた店員には、処分が科される。

 導入から1年がたつが、誰一人としてお札を取られた店員はいないのだそう。それどころか、以前に比べて店に来る客が増えたという。

 このニュースが伝えられると、ネット民たちはすぐさま反応した。

「20元じゃ、少なすぎて誰も取らないよ」
「なんで100元札(約1,500円)にしないんだ。100元札なら、今すぐ行く!」
「こんな少ない金を取ったんじゃ、かえって恥ずかしい。2,000元(約3万円)にして試してみようじゃないか」
「実はお札を取られた店員は、すぐさま自分で補填してたんじゃないのか?」

 いずれにしても、この逆チップともいえる制度、中国のサービス業に革命をもたらすかもしれない!?
(文=佐久間賢三)

「差別を言い訳にしたら“負け”」在日コリアン3世・ベンチャー企業代表(男性・34)の場合

<p> 先頃、「在日特権を許さない市民の会」(以下、在特会)の桜井誠元会長が、都知事選に出馬。11万4,171票を獲得しました。その得票数については、社会的にさまざまな反応があります。「恐ろしいヘイトスピーチを繰り返す人々に、そんなに票が集まったのか」、また「都民全体で見た時、やはりほんの一部の支持にとどまった」など、意見・分析も多種多様です。</p>

<p>「在日コリアンの若者は、現在の日本社会をどう見ているのか」<br />
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ホルマリン漬けの死体が忽然と消えた? 韓国“ハンセン病の島”の残酷な歴史

<p> 韓国・全羅南道(チョルラナムド)にある島・小鹿島(ソロット)。小鹿のような形をしていることから、そう名付けられた島には、1990年代中盤まで、思わず目を覆いたくなるような残酷な歴史の痕跡が残っていたという。韓国のテレビ局・SBSは、島民などに聞き込み取材を敢行。その惨劇の全貌が明らかになった。</p>

<p> 現在、小鹿島の中央には車では近づくことができない「制限区域」があるのだが、その区域内に、木々に囲まれた、赤いレンガ造りの施設がひっそりと佇んでいる。施設内部には、手術台といくつかの棚、またボロボロになった担架が残っている。一見、廃病院のようにも見えるが、島民によれば、この施設は実際に「人間を解剖するために使われていた」という。同施設をめぐっては、島に古くから住む島民たちから、次のような証言も飛び出している。</p>

柳条湖事件記念日に中国人富豪が日本で“テロ”の呼びかけ ネット上では「ガス爆破させたら英雄」との声も

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日本でのテロ行為を告白し、さらなる行動を呼びかけた郭斌氏(右)と、それに賛同の声を上げた王楠氏。

 9月17日に発生した米・ニューヨーク市中心部での爆発事件では、アフガニスタン出身の男が容疑者として逮捕され、テロとの関連性について調べが進められている。この事件の前後には、ニュージャージー州でも爆発事件が発生。さらに、ミネソタ州のショッピングモールでは刃物を使用した襲撃事件も起きており、“911”から15年が経過したばかりのアメリカが、再び同時多発テロの脅威にさらされている。

 同じ頃、日本に対しても“テロ”の呼びかけが行われていた。

 9月18日、中国で不動産ビジネスを手がける富豪、郭斌(グオ・ビン)氏が、中国版Twitter「微博」で、「日本のホテルで、復讐のために、水を出しっぱなしにしてやったことがある」と犯行声明を発表。この日は、満州事変のきっかけとなった柳条湖事件から85年の節目で、それに合わせての投稿とみられる。さらに郭氏は「すっきりした。でもこの程度ではダメなんだ。みなさんも頑張って!」と、テロ行為への追従を呼びかけているのだ。

 郭氏は投稿から1日足らずでこの書き込みを削除したが、それまでの間にネット上で大きな反響を呼んだ。

 大多数は「ショボすぎる」「地球資源の無駄遣い」「キ◯ガイ」と、郭氏に批判的な反応だが、一部では「ホテルの部屋で、ガスを出しっぱなしにして爆発させたら英雄」「烈士求む!」などと、さらに過激なテロ行為を煽る声もある。

 また、郭氏の妻で、シドニーから北京まで五輪に連続出場し、金メダルを量産した中国卓球元代表の王楠(ワン・ナン)氏も賛同の声を上げている。王氏は、中国超級リーグで福原愛とダブルスを組んだこともある。さらに、夫との結婚式では、福原が花嫁である王氏の介添え役を務めたほどであり、そんな彼女の夫への賛同は、いかにも中国人らしい。

 しかし、日本とも関係の深い夫婦による日本への復讐を呼びかける書き込みは、中国人の心の内にくすぶる、複雑な反日感情の発露といえるのかもしれない。

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