「12プレミア」の記事一覧(2 / 15ページ)

日テレのドラマ主演内定で亀梨和也がジャニーズの新エース襲名!? KAT-TUNも活動再開か?

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映画『PとJK』HPより。

 昨年末にSMAPが解散し、元メンバーたちの独立も囁かれるなか、業界内ではジャニーズ事務所がKAT-TUNの亀梨和也を猛プッシュしていくのでは、との噂が飛び交っている。

「亀梨はジュリー副社長のお気に入り。性格もよくスタッフウケも抜群です。3月25日には少女漫画が原作の主演映画『PとJK』が公開されますが、さらに4月スタートの日テレ系土曜10時枠のドラマにも主演が内定しているようです。聞いたところによると、プロ野球をクビになった選手がトライアウトに挑戦するという内容だそうで、野球が得意の亀梨にはピッタリでしょう」(芸能関係者)

 亀梨といえば、ジャニーズきっての元野球少年。小学校時代には世界大会に出場したこともある腕前だ。

「昨年、レギュラー出演中の『Going! Sports&News』(日本テレビ系)の『亀梨 豪速球プロジェクト』と題し、前田健太や大谷翔平らの指導を仰ぎながら140キロに挑む企画が行われていました。結果は115キロで終わりましたが、これもドラマの役づくりを兼ねていたようです」(前出・芸能関係者)

 さらに、このドラマの主題歌をKAT-TUNの現行メンバー3人で歌うのではという憶測も流れている。

「KAT-TUNは2016年3月に田口淳之介が脱退したことを受け、同年5月に充電期間という名の“無期限グループ活動休止”となっています。しかし、先日放送された番組でメンバーの中丸雄一と上田竜也が共演。再結集のニオイを感じたファンたちは復活を期待して前のめりになっています。ジャニーズの“亀梨押し”の流れでグループでの活動が再開される可能性はかなり高いのでは」(前出・芸能関係者)

 映画、ドラマで“豪速球”並みの数字を残し、ジャニーズの新エース誕生となるか?

“病みver”【青山ひかる】と送る・女子とメンヘルカルチャーのいびつな関係

――今、10代後半~20代の女子の間では、「ゆめかわ」「病みかわ」と称されるファッションが一部で流行している。そしてSNSでは「メンヘラ」が揶揄の言葉であると同時に、女子がカジュアルに自称する言葉にもなっており、「メンヘル」「病み」のようなネガティブなワードが誇らしく語られる属性になりつつある。カジュアル化する「メンヘラ」を取り入れた過激なグラビア写真と共に、この現象を考察する。

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(写真/草野庸子)

【拡大画像はグラビアギャラリーでご覧いただけます。】

「ギャル消費」や「ヤンキー経済」「パリピ経済」など、カルチャーのセグメントによる経済効果に注目が集まる昨今、またひとつ新たに勢力を拡大しつつあるカルチャーがある。それが「メンヘラ」だ。

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(写真/草野庸子)

 ここでいうメンヘラとは、精神科に通院する患者をそのまま指しているわけではない。SNSで「メンヘラ」と検索すると、自傷写真や向精神薬の写真が出てくると同時に、「今日のメイク、メンヘラっぽい」と添えた女子の自撮りや、イラスト投稿アカウント「メンヘラ少女」、ピンク髪の女の子キャラ「メンヘラチャン」のイラストなどが引っかかる。「メンヘラ少女」「メンヘラチャン」は人気アカウントで、後者はアパレル展開もしており、“病みかわいい”と呼ばれるファッションを好む層から支持されている。まとめサイトでもメンヘラとの恋愛トラブルネタは定番だし、アダルト系サイトでもひとつのジャンルだ。

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【1】メンバーオーディションから「病んでいる」ことを資格として結成されたアイドル「病ンドル」。元あやまんJAPANのメンバーがプロデュースしている。【2】「病みかわいい」をコンセプトに据えたアイドル「ぜんぶ君のせいだ。」。【3】自身のメンヘルキャバ嬢経験などを過激な歌詞で歌うバンド「ミオヤマザキ」。代表曲はストレートに「メンヘラ」。【4】中高生から支持の厚いビジュアル系バンド「R指定」。2016には幕張メッセでのワンマンライブを開催した。

 この言葉を掲げたアーティストも登場している。名前からそのままな「病ンドル」や、“病みかわいい”がビジュアルコンセプトの「ぜんぶ君のせいだ。」といったアイドルグループのほか、代表曲が「メンヘラ」のロックバンド・ミオヤマザキ、「病ンデル彼女」などの楽曲を持つビジュアル系バンド・R指定などが次々に台頭。音楽メディアでも、この言葉を目にする頻度が一気に高まった。

 メンタルヘルスという言葉自体は80年代から使われているものの、今日的な意味の「メンヘラ(メンヘル)」は2ちゃんねる・メンタルヘルス板発祥とされ、精神疾患を抱えた人、あるいは精神的に不安定な状態を指す言葉である。蔑称として使用されることもあれば、当事者が自虐的に名乗ることもある。一方で、無邪気に「メンヘラに憧れま~す」という人もいる。メンヘラカルチャーが拡大している背後には、「メンヘラ」という言葉の意味の拡張があるのだ。

「病み」を標榜するカルチャーというもの自体、大人から見ると理解し難いところがある。しかし各所で「メンヘラ」表現は浸透しており、今後も影響力を増しそうな気配がある。それこそ「メンヘラ消費」「メンヘラ経済」が誕生するのも遠くない未来なのかもしれない。匿名掲示板発祥のアングラ的存在だったものが、どのようにメジャー化してきたのか、本稿ではその軌跡を辿っていきたい。

(取材・文/藤谷千明)
(スタイリング/Hitomi)
(ヘア・メイク/kuu)

マスコミ不信を招いたSMAP騒動の余波…スーパー芸能記者が見る“年始め芸能報道”の正しい読み方【後編】

前編はこちら

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広瀬すずオフィシャルブログより

 SMAPの解散騒動に、ベッキー&ゲスの極み乙女。の川谷絵音をはじめとする不倫騒動、人気俳優・成宮寛貴を電撃引退に追い込んだ薬物疑惑など、近年まれに見る芸能スキャンダルバブルにわいた2016年。

 ここ数年、紙離れ、活字離れにより青息吐息のスポーツ紙、週刊誌にとっては一陣の追い風となったわけだが、けっして良いことばかりではないという。

 週刊誌デスクはこう語る。

「確かに、SMAP騒動は追い風にはなりましたが、ジャニーズ事務所寄りの報道に終始した朝刊スポーツ紙に対する世間の風当たり、マスコミ不信は今後も尾を引きそうです。我々、週刊誌に関しても、読者が求める記事のハードルがかなり高くなってしまった。結果的に『週刊文春』はベッキーを休業に追い込み、メリー(喜多川)さんのインタビューでSMAP解散のキッカケを作った。『フライデー』も成宮を芸能界引退に追い込んでいる。そこまで過激路線を敷いても、部数が飛躍的に伸びたかというとそうでもない。訴訟などのリスクを考えると割に合わないというのが現実です。今後は芸能事務所サイドも、記事に対して過敏に反応するようになるでしょうしね」

 実際、年明け早々に歌手・高橋真梨子が、今月11日発売の文春で昨年大みそかの「NHK紅白歌合戦」に出場した際、「紅組」司会の有村架純に怒ったと報じられたことに対し、一時は高橋の所属事務所が裁判を辞さない構えを見せた。

「記事の真偽はさておき、正直言って『訴訟沙汰にするほどの話か?』というのが率直な感想です。さらに驚いたのが、世間の声。昨年、あれだけ“文春砲”と持ち上げられて新語・流行語大賞にまでノミネートされたにもかかわらず、今回の件に関するネット上の声を見てみると、『事実よりオーバーに報道するのはやめてほしい』、『文春、調子に乗りすぎ!』など、概ね文春に対して批判的なんです」(前出の週刊誌デスク)

 その根底に、前述した世間の“マスコミ不信”があるのは想像に難くないが、年明けから芸能メディア関係者にとっては他人事では済まされない象徴的な出来事だという。

 記事を否定されるといえば、今年の朝刊スポーツ紙の“元旦スクープ”も、ことごとく当事者芸能人たちに否定されて物議を醸している。

 朝刊スポーツ紙といえば、普段メインで取り扱うスポーツの多くがオフシーズンということもあり、近年では元旦の1面に独自色の強い芸能スクープを投入するのが恒例となっている。

 今年は日刊スポーツが女優・広瀬すずとモデルで俳優の成田凌との真剣交際を、デイリースポーツが元AKB48の前田敦子とロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎との親密交際を報じた。また、スポーツ報知が俳優・岡田義徳と女優・田畑智子が早期の結婚の意思を固めたと報道。

 スポーツニッポンはモデルでタレントのローラが、交際が報じられていた人気グループ三代目J Soul Brothersのボーカル・登坂広臣と破局したと伝え、サンケイスポーツが交際中とされるお笑いコンビサバンナの高橋茂雄とテクノポップユニットPerfumeのあ~ちゃんこと西脇綾香が、今月初旬に米国旅行を予定していることを伝えた。

 そのほか、複数のスポーツ紙が、かねてから交際中のお笑い芸人・陣内智則とフジテレビの松村未央アナウンサーが、今春にも結婚する意向であると報じている。

 芸能プロダクションマネジャーはこう語る。

「岡田さんと田畑さんの結婚や高橋さんと西脇さんの海外旅行に関しては、さもありなんと言ったところ。別に驚きもしないし、多少トバし気味に書いてあったとしても、関係各位も怒るようなことはないでしょう。そういう意味で一番無難なのが、複数の新聞が報じている陣内さんと松村アナの結婚報道じゃないですかね。ローラと登坂に至っては、そもそも交際の有無そのものが怪しいです。昨夏に『女性セブン』が報じ、それなりの“仲”ではあったんでしょうけど、真剣交際という感じではなかったんじゃないですか。取りあえず、インパクトのあるスポーツ紙の“元旦スクープ”で火消しをしておこうという両者の所属事務所の意図が感じられます。実際に、報道を受けてあっさり破局を認めていますしね」

 一方、記事の当事者および所属事務所が“完全否定”という強硬な態度に出たのが、広瀬&成田凌との真剣交際報道と前田&野田の親密交際報道だ。前者は広瀬の所属事務所が、報道が出た直後に即否定、さらに広瀬本人もブログで改めて交際を否定した。後者についても、前田と野田が揃って交際を否定している。

「広瀬と成田に関しては、その後『女性セブン』も熱愛を報じていたところを見ると、親密な関係にあることは間違いないでしょう。ただ、広瀬は今ブレーク中の人気若手女優。未成年ということもあり、所属事務所もかなりピリピリしているのではないでしょうか。ニッカンがなぜ、勝負に出たのかは謎ですが、もしかするとセブンに記事が出ることを想定していたのかもしれませんね」(前出の週刊誌デスク)

 一方、前田と野田については民放テレビ局の編成担当がこう明かす。

「前田さんと野田さんが以前から飲み友達というのはかなり知られていましたが、交際報道には驚きました。ただ、前田さんが所属する太田プロダクション、RADWIMPSが所属するユニバーサルミュージックはどちらもメディアにも強い影響力を持つ大手ですから、デイリー側もそれなりの自信があって報じたのでしょう」

さらにこう続ける。

「そういえば、現在放送されている吉高由里子さん主演の『東京タラレバ娘』には、当初前田さんがキャスティングされていたとか。それが、なぜか太田プロサイドが前田さんではなく、大島優子さんに変更したという話は聞いたことがあります。当時は、前田さんよりも、以前に“月9”で共演して気心も知れている大島さんの方がやりやすいのかなと思ったのですが、今にして思うと、かつて野田さんと交際していた主演の吉高さんに太田プロサイドが気を使ったのかもしれませんね」

 何とも興味深い話ではあるが、業界内の注目度という点で群を抜いているのは、意外にもスポニチが記事にしたタモリから解散したSMAPへの直筆メッセージだという。

 前出の週刊誌デスクはいう。

「タモリといえばSMAPメンバーと懇意の仲で、所属する田辺エージェンシーは木村拓哉を除く4人のメンバーがジャニーズ事務所を独立した後、バックアップするはずだった。それが今回の直筆メッセージがスポニチ1紙独占というのも興味深い。スポニチといえば、田辺エージェンシートップの田邊社長と抗争状態にあるバーニングプロダクションの周防郁雄社長と蜜月というのが業界内の常識でしたから。考えられるケースとしては、周防社長がニッカンに田邊社長のお気に入りの夏目アナと有吉弘行の交際&妊娠報道をリークしたことを受けて、ニッカンのライバル紙であるスポニチと田邊社長が急接近したのかもしれません」

 さまざまな思惑をはらんで展開される各媒体の芸能記事だが、今年も昨年以上に世間の注目を集めることはできるのか?

マンガで他国を批判したら新聞社への情報が遮断!? 【しりあがり寿】が激白!4コマ描写の禁忌と未来

――誰もが読んだことがあるだろう新聞や週刊誌の4コママンガ。実は僕らが知らないだけで、そこには規則やタブーが隠れているのでは……?そんな疑問を解消すべく、現在も朝日新聞夕刊に掲載中の4コママンガ『地球防衛家のヒトビト』を手がける巨匠・しりあがり寿にインタビューを敢行。さらに本誌のために描き下ろしたオリジナル4コマも掲載!

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(写真/有高唯之)

 新聞や雑誌の片隅に、ひっそりと。時には鮮烈な光を放って存在する〈4コママンガ〉。日頃、何気なく目にしているが、そこにはルールやタブーはあるのだろうか? 掘り下げるとうっすらと浮かび上がってきた4コママンガの奥深い世界観について、2002年から約15年にわたり朝日新聞夕刊に『地球防衛家のヒトビト』を連載しているマンガ家・しりあがり寿先生に話を聞いた。

 4コママンガのルールとして、まず思い浮かぶのが“コマ割り”。単純に4つのコマを均等に割っているように見えるが、縦横が何センチで、どういった比率になっているのだろうか? しりあがり先生いわく、意外にも「特にフォーマットや大きさの規定はない」とのこと。一度決めたサイズを変えるのが面倒なので、掲載する媒体の判型に沿って、ずっと同じにしているだけなのだとか。しかし、その4コマを作る手法には仰天だ。

「原稿用紙を重ねて、画鋲で刺しているんです。そうすると3枚も4枚も穴が開くじゃないですか。それで穴が開いた部分を基点に定規で線を引くんですよ。本来であればデータ入稿が当たり前の時代ですが、新聞社の人が家まで原稿を取りに来てくれるので、昔ながらのアナログのまま甘えている部分もあります。でも実際、原本を展示するときなどは、元がデータだとプリントアウトになるので、手描きのオリジナル原稿があると便利なんですよ」

4コマに込める社会風刺の意味

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2011年5月6日の朝日新聞夕刊に掲載された「地球防衛家のヒトビト」のサイレント4コマ。言葉を用いずとも絵のみで訴求できるのもマンガの強みだ。

 スマホやタブレットの登場でデジタル化著しい出版業界においても、アナログを貫くしりあがり先生。『真夜中の弥次さん喜多さん』(マガジンハウス)に代表されるように、4コママンガ以外の作品でも数々の人気作を世に送り出してきたが、4コマを描くことになったとき、戸惑いや苦労はなかったのだろうか?

「実は小学校の頃から4コマを描いていたので、すんなり入れました。父親からは『マンガ家になりたいのなら、4コマから勉強しろ』と言われていたこともあって。父はマンガ家でもなんでもないし、根拠はなかったと思うんですけど、思い返してみると、4コマが僕のマンガの基礎なのかもしれないです。

 実は4コマだけじゃなく、通常のマンガでも4コマごとにオチがついていることって多いんですよ。1ページに2回オチるペースでやっていくと、大体4~5コマおきにオチがくるようになっている。逆にそこで何も起きないと、マンガとしてつまらないものになっちゃうんですよね。絶対にオチなくてもいいけど、ハッとさせるとか、連続させていかないと読み続けられない。そういう意味でも、4コマはマンガの基礎を作っているんじゃないかな」

 ちなみに『地球防衛家のヒトビト』の“地球防衛”という設定には、新聞読者を代表する意味を込めたという。

「日常的なほのぼの系が多い新聞の4コママンガの中に、もう少し社会的な風刺を入れたかったんです。新聞を読む人は、世の中に対して持論を持っている人が多いと思うので、そういった人物を主人公にしました。社会的な役割を果たしたいけど、結局はなかなか行動に移せない、という設定です」

 登場人物であるトーサンは、平和を守ろうとするが空回りばかり。そんなトーサンを呆れながらも優しく見守る家族の物語を4つのコマで描く。そして、連載を続けていく中で起きた3・11の東日本大震災。同作では、被災地の現状や福島の原発問題を積極的に取り上げ、世の中の過剰な行動や政治を風刺する試みに挑むため、自ら被災地へ足を運んだこともあるほど。

「状況が複雑で、日々刻々と変わっていく。それを推測で『きっとこんな感じだろう』と描くわけにはいかなかった。現地で目にしたことは、被災地のごく一部であっても、自分の目で見た嘘ではない作品を描けたと思います」

“嘘をつかない”。しりあがり先生が最も大切にしていることのひとつだ。さまざまなメディアは、売れるためやPVを稼ぐために、記事を面白くしたり誇張することも多く、またメディアによっては炎上の範囲も大きく変わってくる。「新聞はおそらく一番嘘が許されないメディアで、そこで苦労している新聞社の人が好きなんです」としりあがり先生は話す。そしてもうひとつ大切にしていること。それが“他者を誹謗しない”。

「誹謗と批判は違うので、対象には気を遣います。たとえマンガであって、こちらに悪気はなくても、傷つく人がいる可能性がある。笑っているつもりはないけど、当事者や身内の人からしてみれば笑い事では済まなかったりする。震災や台風などの災害について描いた後、亡くなった方が出たために、ボツになった原稿もあります」

 ボツになるケースはそういった場合のみで、基本的には自由に描く4コママンガ。しかし、自由がゆえの不自由さはないのだろうか?

「僕自身が『4コマはこうあるべき』というのを決めているからか、そういった不自由さを感じてはいませんね。新聞社や出版社の編集からの強要もなく、それが正しいかどうかはわからないですけど、結果としてトラブルはそんなに多くないんです。ただ、誤字・脱字に関しては、3本に1回くらいの割合で指摘が入りますけどね(笑)」

 例外としては、新聞の4コマ連載を始めてから1~2年くらいの間、日本と他国が微妙なやりとりの関係のさなかであったりすると、内容によっては原稿がボツになったこともあったという。

「単純に“表現の自由”とかではなく、(新聞が)他国の情報を得るためには、たとえマンガであっても過度な表現を抑える、といった天秤はあるんでしょうね」

視覚的に読者に訴えるマンガにおける“漫符”

 取材を進める中で、普段あまり聞き慣れないワードを耳にした。それは“漫符”。マンガやアニメにおいて、感情や状態を視覚化した符号のことだ。顔にタテの線が入っていると、「このキャラクターは青ざめている」、頭上に光る電球がつけば、「何かひらめいたんだな」ということが一目でわかる、誰もが目にしたことのあるものだ。じゃあ、“放射能”ってどう表す……?

 しりあがり先生は3・11後、この問題に直面したと話す。なぜなら、放射能を表す漫符は、それまでに描かれることはほとんどなく、そもそも我々は、震災が起こるまで放射能とは無縁の生活を送ってきたからだ。そこで、しりあがり先生は、子どもから大人まで、100人以上の一般の方に、それぞれが思う“放射能漫符”を描いてもらうことにした。

 核種(原子核の組成)がキャラになっているものがあれば、原子力マークを進化させたものもあったり、セシウムやヨウ素を記号化しようとするものもあったり。決して収束したとは言えないが、当時と比較すると穏やかになった原発問題も相まってか、「今のところ、放射能漫符は描かずに済んでいます」と胸をなで下ろしたという。

「集まった放射能の漫符は、波としての性格と、粒子としての性格に分かれるんです。その違いを超えて、なかなかひとつの漫符に落とし込めない。震災以降は、放射能の漫符が必要になると思っていました。何十年も付き合っていかないといけないと言われていましたから」

 放射能の漫符を描く以外にも、しりあがり先生は実験的な試みを繰り返してきた。3コマまで描いてオチが浮かばないと、4コマ目は空白のまま――。振り返って、「最初は新しいことをしたと自慢げだったけど、途中からは後ろめたくなった」と笑う。また、手法は違えど、震災後の『地球防衛家のヒトビト』では、4コマすべて瓦礫という“サイレント4コマ”を描いた。まさに被災地の「言葉にならない」状況を静画で伝えたのだ。

「仮に言葉にできたとしても、書かないほうが、より伝わると思ったんです。マンガの世界には、できるだけ言葉を使わないほうが良いという考えもある。カートゥーンという風刺を中心に描く1コママンガがあるのですが、これはフランス革命の後、市民を啓蒙するのがひとつの目的だったマンガで、なぜその形式を選んだかというと、(読み手側の)識字率が低かったからなんですね。その流れなんでしょうかね、僕もできるだけ言葉は少なくするように心がけています」

 長い歴史の中で、脈々と受け継がれてきたマンガの流儀。もともとは、マンガも映画もアニメも虚構の物語世界を作る作業。その物語には、「ストーリー/キャラクター/世界観」といった柱があるといわれるが、その重要度にも変化は起きているのかもしれない。

「手塚治虫さんが言っていたのは、『絵はいつかうまくなる。まずはストーリーだ』ということで、実際に僕もそう考えていました。でも、雑誌で読者の声を聞きつつ長期連載するマンガには、緻密なストーリー作りはそぐわない。2時間で完結する劇場映画とは異なる性質なんですよね。すると、自然と長い間読者を惹き付けておくキャラクターが重要になってくる。キャラクターを軸にしたメディアミックス、グッズ展開も、言わばキャラクターがカギになるわけです。それが昨今における“絵”そのものの重要性なんじゃないかなと。マンガの絵は、世界観と表すと同時に、クオリティのシンボルにもなりますから」

起承転結の文化から考える4コママンガの可能性

 日本の4コママンガの歴史を振り返ると、新聞におけるほのぼの家族系から、週刊誌や娯楽誌で描かれるシュール系など、多様な変化を遂げてきたことがわかる。しかし、ここ最近は4コママンガの世界でもキャラクターの重要度が高くなり、“形式”としての4コマの冒険は終わったのかもしれないと続ける。

「可能性がないわけではありませんが、人が読みたいと思えるマンガじゃないと、それはエンターテインメントにはなりませんよね。例えば、4重円の同心円を内側に進んでいく4コマ、ハチの巣状の構造をした4コマ、コマを掘っていく4コマなど、基本は4つのコマというルールで、実験的な試みはまだまだできるとは思います。でも、果たして読者はそれを4コマに求めているのか? そう考えると、4コママンガの形式的な冒険の時代は一区切りついたのかもしれませんね。 ただ、ウェブの世界では、4コマという形式にこだわらない、新しいタイプのショートギャグは続々と生まれている気がします」

 行き着いてしまった――。そんな取材を進めていく中で浮かび上がってきたのが、さまざまな分野で注目を集め、可能性を高めているAI(人工知能)だ。近年ではプロの将棋棋士相手に勝利したり、作家が存在せずとも小説を書くなど、AIが4コママンガを描く日も、そう遠くはないのかもしれない。

 これまでに新聞や雑誌に掲載されてきた膨大な数の4コマのデータをすべて収集し、「どういう作品がウケるのか?」を識別できたのなら、4コマを描くことだってできるはずだ。

「笑いを得るには“驚き”と“意外性”が必要です。時代と共に笑いのツボも変わってきているし、過去の4コママンガのデータを参照に作ることは……できるのかなー(笑)」

 時代と共に移り変わってきた4コママンガ。“行き着いてしまった”とはいえ、そのルールに則っているようで自由さも感じられるフォーマットには、無限の可能性を秘めているともいえる。

 そうだ、しりあがり先生がかつて試みた「3コマのみでオチを空白にした4コマ」にならい、本稿にもオチをつけなければ、画期的な原稿になるのではないだろうか……? と思ったが、その勇気は、まだない。そうした思いきり、つまり驚きと意外性をもって、4コママンガは歴史を重ね、深く愛され続けているのだ。

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(取材・文/尾崎ムギ子)

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しりあがり寿(しりあがり・ことぶき)
1958年、静岡県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業後にキリンビール株式会社に入社、パッケージデザインや広告宣伝を担当。1985年に単行本『エレキな春』でマンガ家としてデビュー。新聞の4コマから長編マンガ、近年は映像やアートなどマンガ以外の創作活動も積極的に行う。
http://www.saruhage.com

フジ月9に【西内まりや】直前キャスティングは亀山社長の“失政”!?

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フジテレビ『突然ですが、明日結婚します』HPより

A:総合週刊誌中堅記者
B:写真週刊誌中堅記者
C:女性週刊誌ベテラン記者

A ここ最近、フジテレビの凋落が目立っていますね。

B 視聴率の下落は止まらないし、去年の上半期にはスポット広告収入もテレビ朝日に抜かれて3位に落ちてしまった(1位は日本テレビ)。

C 特に酷いのは月9の低迷。2016年10月期の『カインとアベル』は平均視聴率8・2%で、月9史上最低記録です。

A 1月スタートの『突然ですが、明日結婚します』もキャスティングでゴタゴタがあったようです。

C 主演に竹野内豊、二番手に瑛太で内定して、まったくの別の脚本で進めていたんだけど、ギリギリのところで竹野内がオファーを断ったっていう。

B 竹野内が所属する大手芸能プロ・研音サイドとしては、「役柄が本人と合わない」というのが表向きの理由らしいんだけど……そろそろ月9ドラマ枠がなくなるかもというウワサもあり、「最後の月9俳優」なんていう不名誉な肩書をつけられるかもしれない可能性を考え、これまでのキャリアを踏まえればあえてやる必要なし、という判断をしたのが本音ではないかと。

C それで急遽『突然ですが、明日結婚します』に企画を変えて、ライジングプロダクション所属で月9初出演の西内まりやを主演に抜擢。TBSの『逃げるは恥だが役に立つ』が人気だったから、結婚ネタの恋愛マンガ原作で行こうっていう発想だったらしいです。しかも西内に決まったのが11月下旬で、クランクインは年末ギリギリだったというんだから驚きですよ。

B このドラマではflumpoolのボーカル山村隆太が俳優デビューするんですが、所属事務所のアミューズから強いプッシュがあったとか。

C アミューズとしても、福山雅治主演の月9『ラヴソング』(16年4月期)がコケてるから、どうにかして巻き返したい気持ちもあるんでしょう。flumpoolも、16年3月に発売したアルバム『EGG』があまり売れていない状況なので、新たな道を模索しているのかも。

A そもそも月9ガラミのゴタゴタは、『カインとアベル』でもありましたよ。ジャニーズ側のプッシュもあってHey! Say! JUMPの山田涼介の主演ありきで決まっていたんですが、恋愛モノではなく硬派な脚本にしてくれって、ジャニーズからの強い要望があったようですね。

B でも、最近の月9は恋愛モノ【1】の流れがあったのに……。

A そう。でもジャニーズは山田涼介の俳優としての格を上げたかったようで、「恋愛モノなら出さない」とゴネたそうです。

C バラエティーも似たようなもの。今、フジテレビでは内村光良が『スカッとジャパン』と『クイズやさしいね』の2本のゴールデン番組を持っていて、フジとしては内村を「フジの顔」にしたいという狙いがある。で、16年の早い段階で内村に、毎夏放送の『27時間テレビ』メインMCのオファーをしたんだけど、所属事務所のマセキ芸能社は「ウッチャンナンチャンとしてのメインMCなら受ける」と返答した。

B でも当時、南原清隆はフジにレギュラー番組はなく、急にメインMCとなるのも不自然。つまりマセキとしては、ウンナンの『27時間テレビ』をダシにして、南原のレギュラーを用意してほしいという算段があった?

A そうかもしれないです。そして実際、南原がMCの『爆笑キャラパレード』が4月に始まった。

B でも結局ウンナンは『27時間テレビ』MCはやらなかったですよね。そもそも16年はメインMCを立てず、「リレーMC」方式を取った。

A 内村としては日本テレビの『イッテQ!』も重要だから、フジばかりを贔屓できないということで、最終的に本人が嫌がったらしい。結果フジは、マセキの思惑通りに南原の番組を作っただけという。

C ジャニーズとかナベプロとか、もともと制作に口を挟んできがちな事務所なら別だけど、マセキなんて芸能界的にはあまり力がない事務所。普通ならオファーを断った時点で終わり、別の事務所に話が行くだけです。そんなマセキの要望を通してしまうなんて、フジテレビがよっぽど弱体化してるってことですかね。

A フジは、外部スタッフからも敬遠され始めてるっていいますよ。放送作家を集めて定期的に開かれる新番組会議では、「他局の人気番組みたいな企画【2】を出せ」って言われることが増えているそうです。そこで挙がるのが、テレビ東京の『Youは何しに日本へ?』みたいな低予算企画とか。でも実際に作家が企画を持っていったら、「やっぱり人気のある芸人ありきで企画を考えて」なんてことも多く、ウンザリだとか。どうやら、現場ではなく上層部からのお達しで、番組製作の方針がコロコロ変わるみたい。

C それじゃあなかなか面白い番組は作れないよね。

A だから有能な放送作家は他局のほうに注力しがちになり、結果フジの番組はさらにつまらなくなる……という悪循環も。

B パクリといえば、作家の万城目学が昨年12月30日に突如、「映画のために苦労して書いたオリジナル脚本を全ボツにされたと思ったら、その内容が完成された映画でパクられていた」などとツイートした件も話題となりました。本人は作品名を明かしていないけど、フジテレビが中心となって製作した、1月14日に公開、綾瀬はるか主演の『本能寺ホテル』なのは間違いない。

C 万城目学原作の2011年公開『プリンセス トヨトミ』と、キャストもスタッフもかなりかぶっていますからね。『本能寺ホテル』に万城目学の名前がないことのほうが、明らかに不自然というか。

B 万城目さんも我が強い作家として有名だから彼の言い分をすべて鵜呑みにはできないけど、フジテレビにも非があることは間違いないでしょう。無名のシナリオライター相手ならまだしも、有名作家とそんな形でトラブルになるなんて……。

A フジはホント、2013年に亀山千広社長が就任して以降、迷走が深刻化しているとの見方が強い。亀山社長は現場での演出経験はなく、あくまでもプロデューサーとして登り詰めた人。だから、作品の内容よりも「とにかく数字を取れるものを安い予算で作れ」という考えになってしまう。その結果、ドラマでもバラエティーでもじっくり作り込まず、その場しのぎで企画が変わってばかりになるのでしょう。

B さらに昨年12月には、フジテレビ報道局社会部に所属(現在は異動)の記者が、接待を受けた暴力団関係者に乗用車購入の名義貸しの利益供与をしていたという事件も。それから、ジャニーズ生田斗真の弟・生田竜聖アナとの別居報道が出ていた秋元優里アナの社内不倫疑惑も……。

C 少なくとも亀山社長が退任するまでは、フジテレビの復調も無理でしょうね。

(構成/編集部)

【1】最近の月9は恋愛モノ
視聴率はあまり良くなかったものの、15年7月期の『恋仲』(主演:福士蒼汰)、16年1月期の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(主演:有村架純)、16年7月期の『好きな人がいること』(主演:桐谷美玲)などは、SNSを中心に若者には人気を博した。フジテレビとしても、『恋仲』と『好きな人がいること』を手がけた藤野良太プロデューサーを軸に「これからの月9は恋愛モノで行こう」という流れがあったというが……。

【2】他局の人気番組みたいな企画
一部の下請け制作会社には、他局の番組をほとんどパクったような企画をやってくれといったような露骨なオーダーも届いているといい、フジテレビからは距離を置こうとする制作会社さえ出ているという。

過去には生意気発言でフジテレビ局内から総スカンも…【斉藤舞子アナ】が挑む!アイドルアナから実力派への華麗なる転身

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フジテレビアナマガより。

 元旦に同僚局員と結婚したことを発表したフジテレビの斉藤舞子アナ。かつての人気アナも最近は昼のニュース番組『FNNスピーク』以外での露出は少なく、久しぶりの話題となった。そんな斉藤アナだが人気アナから転落していった裏には若手時代の不用意な発言があったという。

「入社1年目から『あっぱれ!!さんま大教授』のアシスタントに抜擢され、一躍人気アナになりました。さんまにかわいがられ、バラエティ番組に引っ張りだこに。しかし番組が終了し、30歳を迎えるあたりから仕事が激減。実は新人時代に『バラエティしかやりたくないので報道の仕事は入れないでください』と大ミエを切ったそうで、一部からは総すかんを食らっていました。中には『あいつには仕事は振らない』と公言するスタッフまで出る始末。オファーもなくなり、同期の高橋真麻にも追い抜かれていきました」(フジテレビ局員)

 そんな斉藤だが、30歳を過ぎたころから態度を改めたこともあり、次第に仕事も増えていったという。

「もともとアナウンス能力は高く評価されていたこともあり、ナレーションの仕事のオファーが増加。裏方作業なので嫌がるアナウンサーも少なくありませんが、地道にこなし続けて、12年にはナレーション部門でFNSアナウンス大賞も受賞しました。その後は『FNNスピーク』のキャスターに抜擢され、お昼の顔までになりました。フジテレビではニュースを読める女子アナが少ないだけに期待されています」(前出)

 アイドルアナから実力派へ。そのキャリアは後輩女子アナにとっても参考になるのでは!?

人気カクテル・ガール撲殺される――嫉妬が交錯するラスベガス殺人事件

――犯罪大国アメリカにおいて、罪の内実を詳らかにする「トゥルー・クライム(実録犯罪物)」は人気コンテンツのひとつ。犯罪者の顔も声もばんばんメディアに登場し、裁判の一部始終すら報道され、人々はそれらをどう思ったか、井戸端会議で口端に上らせる。いったい何がそこまで関心を集めているのか? アメリカ在住のTVディレクターが、凄惨すぎる事件からおマヌケ事件まで、アメリカの茶の間を賑わせたトゥルー・クライムの中身から、彼の国のもうひとつの顔を案内する。

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右端の女性がシャウナ。カクテル・ガールとして人気を得たであろう華やかな容貌が目を引く。

 ギャンブルとエンターテインメントの街、ラスベガス。煌びやかな世界に吸い寄せられるようにして訪れる観光客の数は年間4000万人を超える。シャウナ・ティアフェイ(当時46歳)は、ド派手なネオンで輝く繁華街を覆うようにして広がる住宅地に暮らし、高級ホテルで働いていた。

 完璧なスタイルと美貌を持つ彼女にとって、ギャンブルに勤しむ観光客を相手に酒を運ぶカクテル・ガールの仕事は天職だった。金髪をなびかせてフロアを歩けば、目線を独り占めできた。

 シャウナは隣州であるユタ州の保守的な街で育った。その彼女から見れば、砂漠の中に築き上げられたラスベガスは檜舞台だ。28歳の時に移り住み、この仕事を見つけた彼女は、まるでハリウッドスターのようにゴージャスに振る舞い、バーカウンターとフロアの間を往復し続けることで、遅咲きながら自分の価値を知った。飲食店のウェイターのほとんどが客からのチップを重要な収入源としているアメリカで、どうせなら美人にと、気の緩んだ観光客から多額のチップを受け取る彼女の年収は10万ドルを越えた。

 2002年にシャウナが働くホテルを訪れたジョージも、彼女の虜になった一人だった。高校時代はアメフトで活躍し、学生の人気投票で選ばれるホームカミング・キングに輝くなど、スクール・カーストの最上層に位置する典型的なジョックだ。卒業後は陸軍士官学校に入学、軍隊経験を経て消防士として働いていた彼は、人望も厚く、精悍な顔立ちで、笑うと白い歯が印象的な男性。消防署が発行するカレンダーには7月の顔として彼の顔が印刷された。

 出会うべくして出会った2人はすぐに恋に落ちた。そして恋に仕事に精を出す傍ら、ジョージはボランティアに尽くし、感謝祭を迎えるたび、ホームレスに暖かいスープを配った。シャウナも、大好きなピンク色のカップケーキを同僚の誕生日にプレゼントし続けるなど、気遣いを忘れないそのキャラクターもあって、周囲からも評判のカップルとなっていった。交際から1年後には娘が誕生。それをきっかけに、2年後にハワイで豪華な挙式を上げた。若い美男美女の2人は無敵だった。

 しかし、結婚から数年経つと、シャウナはジョージに少しずつ疑問を抱くようになる。彼はその面倒見の良さから、親しくなったホームレスの男性に自宅の雑用仕事を任せていたのだが、シャウナは彼が雇った男性に馴染めずにいた。

「気味が悪いわ。家の周りにホームレスの男がうろついているのよ」

 周囲に愚痴をこぼし始めたシャウナであったが、ジョージは男性を雇い続けた。そしてハワイでの挙式から2年後、2人の関係を揺るがす出来事が起きる。08年の住宅バブルの崩壊を機に、ジョージは大金を失ってしまったのだ。

 この頃から彼は、華やかな世界に身を置くシャウナに嫉妬心を持ち始める。彼女の仕事に批判的になっていったジョージは商売に必要な衣装を蔑み、彼女を娼婦扱いし出した。自分の価値を教えてくれたカクテル・ガールを侮辱されることは、シャウナにとっては許しがたかった。やがてジョージは、ついに彼女に手を上げるようになる。2012年4月、関係の悪化を食い止められない現実を知った彼女は、娘への悪影響を考えて家を出て行くことを決意したのだった。

殺害は別居からわずか5カ月後のことだった

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ハワイでの挙式時の一家。

 とはいえ、シャウナはジョージと離婚したいわけではなかった。結婚から8年という時間が生み出した溝から距離を置きたかっただけだ。2人はカウンセリングを受けて解決の糸口を探していたし、娘の親権を共有し、お互いの家を行き来することを決めていた。そうした前向きな計画をもとに始まった新生活だったが、間もなくしてシャウナの身辺に異変が生じ始める。

 12年9月4日、彼女が1人暮らしをするアパートメントに泥棒が入る。盗まれたのは結婚指輪やビキニパンツ。そして部屋には、なぜか男物の下着が残されていた。煌びやかな世界で働く者にとって、ストーカーによる犯行の可能性もある奇妙な窃盗事件は、彼女をひどく動揺させた。そしてこの出来事は、直後に彼女を待っていた悲劇の始まりにすぎなかった。

 9月29日午前3時01分。いつも通り勤務を終えたシャウナは、ホテルを後にして家路へと着いた。別居から5カ月目、夫も娘もいない部屋のドアを開け、誰もいないはずのベッドルームへと向かうと突然、シャウナは頭にとてつもない衝撃を受ける。彼女は寝室で待ち伏せしていた人物に、ハンマーで頭をめった打ちにされ殺害された。

 同日午前9時頃、24時間勤務を終えたジョージは、娘をシャウナの元へ届けるために彼女のアパートメントを訪れる。そこで彼が目の当たりにしたのは、血の海と化したベッドルームで変わり果てたシャウナの姿だった。彼はパニックになりながら警察へと通報した。
「妻が…… 床に……血だらけで動かないんです……」

“グレイハウンド”の異名を持つ殺し屋

 悲劇の夫として通報をしたジョージだが、警察は彼への疑いを強めていた。しかし、殺害当時は24時間勤務に就いており、犯行は不可能。警察は直前に窃盗事件があったことから、ストーカーによる殺害の可能性も含めて捜査を開始する。この事件を耳にしたラスベガスのカクテル・ガール達は、我が身にも降り注ぎかねない惨劇に恐怖に陥った。

 ところが事件の翌日、1本の通報から捜査は早くも進展を迎える。地元でメンテナンス業をする男性が、知人からシャウナ殺害を告白されたというのだ。殺害を仄めかしていたのは、ノエル・スティーブンスというホームレス。猟犬“グレイハウンド”の異名を持つ危険な男だった。警察は、ノエルが頻繁に訪れるというデリで彼を発見。ドラッグディーラーの顔をも持つ彼は、違法ドラッグを所持していたため、身柄の拘束に成功する。そしてダウンタウンから車で30分ほどの場所に位置する砂漠地帯に張られた彼のテントから、シャウナの部屋から盗まれたビキニパンツを発見した。さらにテントの近くには、シャウナの血が付着したノエルのジーンズが捨てられていた。だが、彼とシャウナの関係は一体どこにあったのか? そしてなぜ、ノエルは彼女を殺害したのか?――その最大の疑問への答えは、男の携帯電話にあった。

 ノエルが所持していた携帯電話の通話履歴を調べると、ジョージの名が現れた。シャウナ殺害までの1カ月間、2人は87回にも及ぶやり取りを重ねていた。さらにラスベガスのホームセンターの防犯カメラには、殺害時に使用されたハンマーを購入する2人の姿が捉えられていた。

 決定的な証拠を突きつけられたノエルは、彼女の殺害を自供。ジョージから5000ドルの報酬で殺害を請け負ったこと。前金として600ドルをすでに受け取ったこと。そして、殺害をジョージに報告した時、彼が満足げにほほ笑んだことを語った。

 ノエル逮捕により、捜査の手が自身にも迫っていることに気付いたジョージは、全てを終わらせようとしていた。高速道路を時速144kmで走行し、フェンスに衝突し自殺を図る。しかし、装着していたシートベルトによって自殺は失敗に終わった。駆けつけた警察官にシャウナ殺害の容疑を突き付けられた彼は、落ち着いた様子で「分かった」と口にした。

 13年1月、実行犯のノエルは死刑を回避するための司法取引に応じて終身刑となった。逮捕後のジョージは無罪を主張し、裁判で争う姿勢を見せたが、ノエルによる証言をもとに15年9月、陪審員は有罪を下した。彼に課された量刑は終身刑だった。

 当局は、ジョージによるシャウナ殺害計画の動機として、関係の悪化から離婚を突き付けられ、財産をシャウナに持っていかれることを恐れていたため、と発表している。

 ラスベガスを愛し、カクテル・ガールとして成功を遂げたシャウナ。彼女の墓には、大好きだったピンク色の花が供えられ続けている。

井川智太(いかわ・ともた)
1980年、東京生まれ。印刷会社勤務を経て、テレビ制作会社に転職。2011年よりニューヨークに移住し日系テレビ局でディレクターとして勤務。その傍らライターとしてアメリカの犯罪やインディペンデント・カルチャーを中心に多数執筆中。

三代目JSBが女優・黒川芽以をビッチ呼ばわり! 元旦早々炎上するEXILE一族のSNS事情

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『Born in the EXILE』

 正月早々EXILE一族がSNSで炎上騒動を起こしている。1月1日元旦の早朝、三代目J Soul Brothers(以下、三代目JSB)のメンバーであるELLYが動画ストリーミングアプリ「Periscope」にあげた動画が火種だ。

「31日の『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ』(TBS)出演を終えたLDHのタレントたちが忘年会を行い、その帰りの車内でELLYがファンに向けて生配信を行ったようですが、どうも酔っ払っていたようで酷い暴言を吐いており、さすがのファンたちも呆れ顔だった」(芸能記者)

 その動画の内容は、「俺らは真面目に頑張っている」「バカみたいなネットニュースとか、バカみたいな週刊誌はほっといていい」「俺らはダンスと歌とエンターテインメントを頑張っているだけ」といった、週刊誌やウェブニュースへの苦言が主だった。

「バカみたいな週刊誌というのは『週刊文春』のことですかね。昨年は『三代目JSB 1億円でレコード大賞買収の「決定的証拠」』という記事をすっぱ抜かれ、LDH社内も相当慌てふためいたそうです。売れっ子タレントも増え、今後さらにスキャンダル対応が大変になっていくことを見越してなのか、社内には週刊誌対策室が設けられたという噂も聞きます。ことレコード大賞に関しては、受賞時に喜んで涙を流していた三代目のメンバーもいましたから、タレント本人からしてみれば忸怩たる思いがあるでしょう。酔った勢いにまかせて、それが噴出したんですかね(苦笑)」(芸能事務所スタッフ)

 しかし、この動画の問題は別のところにあった。車内での女性の声とLDHの若手タレントによる以下のようなやりとりが、動画のはじめに流されたのである。

女性の声「これ、黒川や。黒川芽以。これ見て」
ELLY「黒川…ビッチ」
LDHタレントの声「めっちゃ綺麗じゃん」
女性の声「芽以がな、メンディーさん」(以下聞こえづらい)
LDHタレントの声「マジで?ほんとに」(以下聞こえづらい)
メンディーと思しき声「いただきます」

 ここでいわれる「黒川芽以」は、NHK朝の連続テレビ小説『風のハルカ』や『ケータイ刑事 銭形泪』などで知られる、女優の黒川芽以のことではないかと思われる。黒川とEXILE・関口メンディーがどのような関係かは、この動画からはわからないが、問題はそんな黒川を”ビッチ”呼ばわりするシーンが収録されていることだろう。

 言わずもがな「ビッチ」は女性に対する罵倒語であり、日本語で使われる場合は「複数の男性と肉体関係を持っている女性、またはそのような雰囲気の女性」を指して罵る言葉である。

「HIPHOPカルチャーの中では女性ラッパーが自らをビッチと呼ぶ例や、“イケてる女”などほかの意味で使われるケースがあり、そういったカルチャーに慣れ親しんでいるELLYは何の気なしに口にしたんだと思うのですが、この発言ばかりは軽率だったと思います。黒川側も良い気はしないでしょうし……。この失言に気づいたファンたちは、『早く動画を消した方がいい』とELLY本人にリプライを送っていましたが、結局2~3時間放置されたままでした。削除したあとも、弁明や黒川に対する謝罪などはありません」(前出・芸能記者)

 昨年のレコ大一億円報道やEXILEの活動一時休止などでヤキモキしているファンも多いと思われるが、今回の件もファンたちの心配をさらに煽る結果となってしまったようだ。

2017年はアンジャッシュ児嶋が大ブレイクする? そのワケとは!?

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『アンジャッシュ ベストネタライブ「キンネンベスト」』

 16年はピコ太郎が最後においしいところを全部持っていった感があるが、今年のお笑い界はあの男が大ブレイクすると言われている。あの男とは一体だれか?

「ズバリ、アンジャッシュの児嶋一哉ですよ」

 と断言するのは某民放テレビ局プロデューサーだ。さらにこう続ける。

「といっても、芸人ではなく俳優としてです。バラエティでは、『お前誰だよ?』『児嶋だよ!』というテッパンのやり取りが定着し、いじられキャラが定位置となっていますが、ドラマや映画界では今や完全に『児嶋さん』。価値が全然違うんですよ」

 児嶋が芝居の仕事をするきっかけとなったのは08年、黒澤清監督の映画『トウキョウソナタ』だった。本人はそれほど俳優業に興味はなかったと言うが、そのときの演技がキャスティング関係者の目に止まり、木村拓哉主演の映画『HERO』で、松たか子演じる雨宮舞子検事のお見合い相手の弁護士役を演じたほか、『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)、『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)など数々の話題作に出演している。

「ギャラが1話20万円程度と安いのも起用される理由ですが、演技が下手だったらいくら安くても声がかかるわけがない。16年もさまざまなドラマ、映画で重宝されていましたが、高評価を加速させたのはNHK大河ドラマ『真田丸』に出演したこと。脚本家の三谷幸喜に大絶賛されたという噂が広がり、ワンランク上のポジションでのオファーが殺到しているようです。当然、稼ぎも変わってきますし、お笑いをしている場合じゃないでしょう。とりわけNHKは、18年の大河ドラマ『西郷どん』でかなり重要な役を任せようとしているほど評価しているといいます」(前出・民放プロデューサー)

 相方の渡部建は「褒めキャラ」や「グルメ」で仕事の幅を広げ、佐々木希との熱愛報道でも注目を浴びた。「じゃないほう」芸人と呼ばれ続けた児嶋だが、ついに立ち位置が逆転するかもしれない。

「紅白」を外され落胆の有働由美子アナを“あの男”が狙い撃ち!?

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NHK「あさイチBLOG」より

 NHKの有働由美子アナ獲得に“あの男”が動き出す?

「あさイチ」のMCを務める有働アナには毎年のようにフリー転身話が持ち上がってきたが、いよいよ現実味を帯びてきたようだ。芸能関係者が明かす。

「高視聴率を記録した大河ドラマ『真田丸』のナレーションを務めていたこともあり、有働アナは早い時期から周囲に『紅白の司会は私しかいない』と宣言するなど、やる気マンマンでした。ところが、先月24日に武田真一アナが総合司会を務めることが発表され、彼女はこれにショックを受けたようです」

『紅白』の矢島プロデューサーは、有働アナが外れた理由を2020年の東京五輪までの4カ年計画のスタートの年のため、2012年から出演し続けている有働アナから切り替えたかったと説明している。

「ところが、有働アナ本人は47歳という年齢を理由に外されたと受け取っているようです。あらためて『女子アナ』にはアナウンス技術や話術だけでは超えられない“年齢の壁”があることを実感し、フリーになるには『あさイチ』で知名度が上がっている今しかないとの思いを強めたといいます」(前出・芸能関係者)

 そんな有働アナの心の変化を察知し、スカウトに動いているのが宮根誠司だという。

「宮根は所属事務所の役員を務めていることから、局アナのスカウトには熱心。事務所が潤えば、タレント業以外に役員報酬が得られますからね。羽鳥慎一や田中みな実を獲得したのもそういう理由です。現在は『好きなアナウンサーランキング』で5連覇を達成した日本テレビの桝太一アナウンサーに目をつけていたようですが、ここにきて有働アナもリスト入りしたそうです」(前出・芸能関係者)

 寵愛を受けていた籾井勝人会長も来年1月に退任の見通しとなったこともあり、年明け早々にも有働アナが決断する可能性もありそうだ。

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