「AV業界」の記事一覧

「全裸監督」村西とおるがAV新法改正を訴え全力演説

国会議事堂前に村西とおるの街宣車が突撃!  「ナイスですね!」の名フレーズでおなじみ全裸監督こと村西とおる監督が、16日国会議事堂を街宣車で通過した。車窓から顔を覗かせ声を張り上げながら、国会に向けて「AV新法改正!ナイスですね!」と訴えた。 村西とおるが渋谷に立つ!  精力的に活動している村西監督はそのまま渋谷の街頭に立ち、「お待たせいたしました。お待たせしすぎたかもしれません。村西とおるでございます」の得意の名フレーズにつづき、「AV女優の表現の自由と、職業選択の自由を奪うことがないように、どうかAV新法改正に向けた署名にご協力ください。日本からアダルトビデオの火が消えないよう、ぜひともご協力をお願いいたします!」と村西節で力強く渋谷の若者たちにアピールした。 スクランブル交差点をデモ行進!  テリー伊藤氏が参加した有楽町でのデモ行進、議員に請願書を提出した永田町での請願行進に続き、この日は多くの人でごった返す週末の渋谷でデモ行進が行われた。  これに合わせ集合場所に向かった村西監督は、100人を超えるデモ隊を激励。その後、デモ隊は二村ヒトシと吉川はすみん、八ツ橋さい子、志田みずきらの現役AV女優を先頭に、「AV新法を改正しろ!」「表現の自由を守れ!」「職業選択の自由を守れ!」「国会にAV女優の声を届けよう!」とシュプレヒコールを上げながらスクランブル交差点などを行進した。 AV女優は私たちの誇り!  その後、渋谷のイベント会場では「AV新法改正「ナイスですね!」スペシャルイベント」と題し、村西とおる監督のトークライブが開催された。  大歓声の中登壇した村西監督は、さっそくつかみの下ネタで会場を沸かすも、すぐに真面目なトーンで「AVが消滅の危機にある。AV女優の生き方を阻害して、表現の自由や、職業選択の自由を踏みにじるような法律がまかり通ってしまっていると」熱弁を奮った。  イベントに登壇した、元AV女優の範田紗々さんは、「(村西監督と)一緒に渋谷や新宿を回らせていただいた。大人気で影響力がある方だなと思いました。女優さんも男優さんも仕事がなくなったら困るし、私も戻りたくなった時に業界がなくなっていたら困る。ぜひより良い業界にしてほしい」と語った。  沢口あすかとしてデビューし、現在も現役AV女優として活躍する綾瀬麻衣子さんは、「新法が改正されて働きやすい業界になるように皆さんお力をかしてください」と訴えた。  同じくAV女優の佐々木咲和さんは「私は新法ができて3年半で辞めますと言っていた。でも新法が変わるなら、本当はもっとAV女優を続けたいです。私は自ら望んで業界に入りました。そういう子もいるってことをわかってほしい。どうか皆さんのお力をお貸しください」と涙ながらに訴えた。  3人の言葉を聞いていた村西監督は「AV女優さんは我々の誇りです。これは私だけの問題じゃない、皆さん自身の問題でもあるんです!オアシスが取り上げられようとしている。『性を貶めることは生を貶めることになる』どうか皆さんのお力をお貸しください!」と力強く締めくくった。  イベント後の囲み取材では、「AV女優さんたちが立ち上がって個々に声を上げることが大事。(誇りを持って働いている女優もいるのだから)貶めることはやめてほしい。職業選択の自由を奪わないでほしい。このままではAVがなくなってしまう」と改めて問題点を訴えた。 AV新法が改正できなくなってしまう  「AV出演被害防止・救済法案」いわゆる「AV新法」については、超党派議員から提出された議員立法として2022年6月15日の通常国会において、与野党賛成多数で可決・成立し即日施行された。  法案の内容は、出演作品ごとの契約を定め、契約締結から撮影までの1か月の熟慮期間を設ける、撮影から作品の公表までに4か月の期間と内容の確認の機会を設ける、公表後1年間は無条件に作品の取り下げができる、といった内容が盛り込まれている。  立法に際して現場からのヒアリングが行われず、十分な検討がなされず急ピッチで作られたことで、実態とそぐわず、新法施行後は女優を中心とした出演者や制作メーカーなどの当事者から混乱や批判の声が多く上がり、また出演者が収入の維持のため違法な作品に出演することが増えたといった事態が生じ、多くの問題点が指摘されている。  この法律の規定については、施行後2年以内に法律の施行状況等を勘案して、検討が加えられるとされており、その期限が今年2024年6月と迫っている。

有名AV女優が有楽町をデモ行進 テリー伊藤も「みんなピュアだし、助けてあげたい」

 『AV出演被害防止・救済法』(AV新法)の条項について改正を求める「AV産業の適正化を考える会」は、2月23日(金・祝)に“有楽町デモ行進”を開催した。  AV監督で作家の二村ヒトシ氏らを発起人に発足し、紗倉まななどAV女優はじめ、多くの文化人やインフルエンサーが同会の賛同人として名を連ねている同会。  今回の街頭デモや署名活動には、同会の賛同人である人気AV女優やテリー伊藤氏らが参加し、同法の問題点を訴えた。 星乃莉子ら人気女優が街頭で署名活動  2022年6月に施行された「AV新法」が今年6月に見直されるのを前に、同法の問題点を洗い出し、その改正を求める署名活動などを行なっている「AV産業の適正化を考える会」。  同法に規定された撮影禁止期間と公表禁止期間は、初めて撮影する出演者を守るものとしては適切だが、出演を反復継続している出演者の多様な働き方を妨げていること。また、その規定により事業者に過度な規制を課していることが、「職業選択の自由」に基づく「営業の自由」に対する憲法違反に当たるとして声を上げている。  この日、日比谷公園・中幸門を出発したデモ隊に、テリー氏は数寄屋橋交差点付近で合流。デモ隊と一緒に外堀通りを北上した。テリー伊藤と女優たちは銀座西2丁目交差点で宝町・京橋交差点付近へ向かうデモ隊を離れ、JR有楽町駅中央口円形屋根下へ移動。そこで囲み取材に応じた。  デモ行進に加わったテリー氏は、「実はたくさんの人がAV新法に疑問を持っていて、実際にカメラマンなどAV業界の製作には僕の仲間がたくさんいますが、彼らの仕事が減っている。問題のある部分は改正してほしい」とコメント。  弟子にあたるソフト・オン・デマンド創業者の高橋がなり氏とは、この日の朝も連絡を取ったそうで、現在もこうした問題についてもよく意見を交わしているようだ。 「昔と違って今はAVに憧れて入ってくる女性も普通にいるんです。クリエイターとしての意識も高い。先ほど何人かの方たちとお話させていただきましたが、本当にみんなピュアだし、少しでも助けてあげたい」  今回のデモ行進と署名運動には、綾瀬麻衣子、水谷星奈、板垣あずさ、佐々木咲和、金苗希美、八ッ橋さい子、最上一花、吉川はすみん、星乃莉子、志田みずき(敬称略)という10名のAV女優・元AV女優が参加した。 「私がデビューした当時はAV新法の施行直後で、けっこういろんな支障が出ていました」とは、2月10日に秋葉原で行われた署名イベントに続き、今回2回目の参加となった星乃莉子さん。 「AV女優としてはデビュー時期にどれだけ多くの人に知ってもらえるかってすごく重要なこと。告知や宣伝が非常にやりづらくて、思うようにできずに困っています。出演者やスタッフなど現場の声をちゃんと聞いてくれる場を望んでいます」  デモ行進の感想については、「想像以上にたくさんの人たちが足を止めてくれたり、振り向いてくれたりしてくれて。興味を持っていただけた方も多かった印象です」と述べていた。 (取材・文・写真=伊藤 綾)

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