「年間ドラマ大賞2016」嵐・大野智『世界一難しい恋』が三冠!「『逃げ恥』だろ」茶番はなぜ起きた?
テレビ情報誌「TV LIFE」(学研プラス)が、「第26回年間ドラマ大賞2016」の各賞を発表。大賞は『世界一難しい恋』(日本テレビ系)、主演男優賞は同ドラマ主演の嵐・大野智、主題歌賞も同ドラマ主題歌の嵐「I seek」だった。
同賞は、「TV LIFE」と同誌のサイト上で投票を実施したもの。ちなみに、主演女優賞は『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の新垣結衣で、助演男優賞、助演女優賞、新人賞は来月1日に発表されるという。
同誌は、大野の“トリプル受賞”を強調し、「ひたむきでとことん不器用な零治を演じた大野の、つい応援したくなるキュートな演技が多くの視聴者の心をつかんだ」と分析。さらに、「大野が主演男優賞を受賞するのは、『魔王』『怪物くん』『鍵のかかった部屋』『死神くん』に続き5度目」と紹介。大野の喜びのコメントを掲載している。
しかし、ネット上では「大賞はどう考えても『逃げ恥』か『ドクターX』だろ」「“ジャニーズドラマ大賞”って名前に変えろよ」といった声が相次いでいる。
「『TV LIFE』は毎号ジャニーズが表紙を務め、誌面もジャニーズが中心。読者はほぼジャニヲタですから、このような結果になるのは当たり前。『世界一難しい恋』で大野が好演していたのは事実ですし、平均視聴率も最終回で16.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と健闘。しかし、世間の反響を考えると違和感しかありません」(テレビ誌記者)
なお、過去の主演男優賞の受賞者は、1996年以降、ほぼジャニーズ。同賞が「茶番」であるのは確かだが、一方で「ジャニーズ内の人気の変遷が窺える」という見方も。
「2009年までは、SMAPのメンバーを中心に、滝沢秀明や赤西仁などが受賞してきましたが、10年以降は7年にわたって嵐のメンバーが独占。これは、嵐の人気ぶりを示すと同時に、“嵐以下”のジャニーズが俳優として苦戦している表れとも。昨年は、Hey! Say! JUMP・山田涼介主演の月9『カインとアベル』(フジテレビ系)や、同・中島裕翔主演『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(同)がゴールデン帯で大コケ。このままでは、嵐の人気が低迷した場合に、後がありません」(同)
世間との温度差が如実な「年間ドラマ大賞」。内輪の賞にすぎないことを、知っておく必要がありそうだ。