いじめ、暴行、闘病からの逆転人生『がむしゃら』女子レスラー安川惡斗は逆境でこそ存在感を増す
<p> 2月22日、女子プロレスを久しぶりに観戦しようと思い立ち、後楽園ホールに向かった。ビジュアル系レスラーが多いとされるスターダムの大会だ。大会前や休憩中には、その日のメーンイベントに出場する安川惡斗の主演ドキュメンタリー『がむしゃら』の予告編が大型ビジョンに何度も流れていた。チャンピオンベルトを賭けたメーンイベントで挑戦者の安川が勝てば、彼女がスポーツ紙やプロレス誌に露出する機会が増えて、『がむしゃら』のいいPRになるな。そんなことを思いながら観戦していた。試合前からベルト保持者である世IV虎と調印書にサインするしないで揉める。2人が以前から犬猿の仲であることを強調する、プロレス用語の“アングル”だろうと</p>