ソウルでイチバンおもしろい!? 夜遊びは彼女のマンションで「オフィステル」
マンションの中は完全なプライベート空間。だからか、女のコはこんなセクシーなスタイルで迎えてくれた。
コーディネーターのチョ氏、その友人のピョ氏と3人で宣陵(ソルルン)駅から江南(カンナム)に続くテヘラン通り沿いを歩きつつ、ソウルのニュー風俗の話題に花を咲かせる。
「このテヘラン通り周辺は、オフィスがたくさんあります。だから、風俗店もたくさんあります。キスバンの他にも“オフィステル”という風俗があります」
韓国語なまりの優しい口調でチョ氏が言った。それこそ、記者が入りたかったソウルのニュー風俗なのだ。
「オフィステル」とは、事務所兼用のワンルームマンションのことで、それを舞台とした風俗がある。いわばマントルだ。昨年、摘発されたオフィステルには、日本やヨーロッパからの留学生の女のコもいたというニュースがあった。
「あっ、このビルは、ボクがよく行っていたオフィステルが入ってるビルです(笑)」
小さな部屋がずらりとならぶオフィスやマンションに、最新風俗が入ってる可能性が高い。
駅三(ヨクサム)駅近くを歩いているとき、そう言いながらチョ氏は笑った。どうやって店を探すのかというと、日本のデリヘルのように、オフィステルの検索サイトがあり、そこからそれぞれのホームページにアクセスし、電話予約するというシステムだ。ということは、ここでも言葉の壁が立ちはだかってしまったことになる。
「日本人じゃ断られるかな?」
そう嘆く記者にピョ氏が言った。
「めんどくさいけど、全部の店に電話して聞いてみるしかないです。やってみましょう」
オフィステルの検索サイト。帰国してからわかったが、日本人用に日本語サイトを持つオフィステルもあるが、2万円以上とお値段は高めだ。
ピョ氏はサムスン製の巨大なスマホで検索した店に電話して、日本人でも大丈夫か聞いてくれたのだ。そして数軒目に可能な店が見つかり、潜入できることになった。料金は60分15万ウォン(約1万5,000円)で、パガジ(ぼったくり)されることもなかった。
向かったのはカンナム駅近くにあるマンション。指定された部屋に行くと、迎えてくれたのは、ブスでも熟女でもないけど、超美人でもない20代半ばのフツーの女のコだ。カタコトの英語で話すと、昼間はOLをしているという。
まあ、ここまでくれば、もうそれほど多くの会話は必要ない。彼女の部屋に遊びに来たという感覚の、いわば逆デリヘルだ。その内容は、日本の風俗とは違って、もちろん最後までのカンナムスタイルだった。
照明が暗いので、明るくしてほしいと言うと「恥ずかしい」と言われてしまった。
しかし、このあと、楽しみにしていた、ある期待をくつがえすことがソウルの街で起きようとは、知る由もない初日の夜だった。つづく……。
(写真・文=松本雷太)