ネタバレ避け? まだ完成してない? 『シン・ゴジラ』試写会ナシの異常事態
『シン・ゴジラ』オフィシャルサイトより
「29日には初日を迎えるのですが、今のところ一度も試写会が行われていないんです。業界では、この期に及んでまだ完成していないんじゃないかって声まで上がっていますよ」(映画関係者)
29日に公開される怪獣映画『ゴジラ』の最新作『シン・ゴジラ』(庵野秀明総監督・脚本、樋口真嗣監督・特技監督)。日本で12年ぶりに製作され、主演に長谷川博己、ヒロインに石原さとみを配し、竹野内豊や高良健吾など総勢328名もの出演者がいる話題作だけに、試写会がないことが異例中の異例だという。
「実は、公開前の25日には出演者をはじめスタッフも総出でレッドカーペットセレモニーイベントを行うのですが、ここでも正式な作品は上映しないというのです。おそらく、東宝も試写会をすることで得られる宣伝効果よりも、ネタバレを恐れたんじゃないかってもっぱらですよ」(芸能事務所関係者)
実際、『ゴジラシリーズ』はコアなマニア層に支えられている部分があり、試写会を行うことでネタバレを含むレビューがネット上にあふれるなどして、公開時の動員記録に影響を与えるといわれている。事実、過去の『ゴジラシリーズ』は初週の成績はそこそこでも、2週目になると明らかな減少傾向を見せることもあったという。
「そういうこともあるので、東宝としては秘密主義で今回の公開までいこうと決めたんでしょうね。ただ、先日行われた『とやま映画祭』で、ゲストだった樋口監督と尾上克郎准監督が、作品そのものがまだ完成していないという趣旨の発言をしたのも事実ですが(苦笑)」(広告代理店関係者)
果たして、この決断が吉と出るか凶と出るか――。