“奇跡の男”と呼ばれた人気アスリートの裏の顔! ドーピングで夢をつかんだ『疑惑のチャンピオン』
<p> 人気タレントや俳優はアンチエイジングや美容整形を施すことで若々しさを保ち、AV男優はバイアグラを呑むことでベストパフォーマンスを常に披露できるように努めている。それらの行為は積極的に褒められはしないものの、プロゆえの涙ぐましい営業努力として世間から容認されている。では、なぜ彼の場合は永久追放という厳しい処分が下ったのだろうか。映画『疑惑のチャンピオン』は、自転車競技の最高峰「ツールドフランス」で前人未到の7連覇を達成したランス・アームストロングのスキャンダルまみれの半生をドラマ化したものだ。</p> <p>“奇跡の男”という呼び名に相応しく、アームストロングの人生は山あり谷ありの起伏に富んだものとなっている。1971年に米国テキサス州で生まれたアームストロングは実の父親の顔を知らずに育った。17歳違いの母親とは非常に仲が良かったが、継父との折り合いが悪く、DQN人生まっしぐらな少年期を過ごしていた。そんなドン底生活から脱出するため、アームストロングはアスリートとしての道を選ぶ。わずか16歳でトライアスロンレースにプロとして参戦。さらに金になる競技としてロードレースに専念し、93年にツールドフランスにデビューするや、早くもステージ優勝を果たす早熟ぶりだった。<br /> </p>