少年時代の夢が叶ったのに、 居心地いいような悪いようなカフェって!?
小春日和の晩秋の午後、柔らかな木漏れ日の中でアイスティーと熱々のベーグルで一息。イヤなことはすべて忘れてリラックスできる、至福のひととき。でも、よく見ると写真左上に見えてるのって、民家の屋根じゃね? てことは、いったいここは……。
ここはそう、こんな感じの見晴らしのいいベランダみたいなカフェなのだ。眼下に見える屋根の位置からして、そうとう高い場所にあるのがわかるだろうか。
フェンスや照明も手作り感たっぷりというか、モロ手作りなのが雰囲気を盛り上げる。
肝心なのは、そのカフェがどこにあるのか。国道沿いにクルマを駐め、石段を上り、若干ガケ崩れ気味の細い路地を歩いた先に見つけたカフェがあったのは……、
大きな木の上!!
まるで少年の頃に読んだ『トムソーヤの冒険』に出てきたツリーハウスが、まんま現実になったカフェなのだ。も~ぅ、秘密基地っぽさに、男心はくすぐられっぱなしだ!
屋根に乗っかった見えにくい黄色い看板がなければ、完全に秘密基地だ。
しかし、店に入って狭い店内や店外を見渡してみると、そこは女子、じょし、ジョシ、女子だらけ! 男心をくすぐられる少年の夢だったはずのツリーハウスは、女子に占領されてしまっていたのだ。
吹きさらしのカフェなので、荒天の日は休みというので来店時には要注意。
店内、店外も含め定員20人程の店で、男性客は記者ひとりぼっちっち。入店時は奇跡的に一席空いていたが、常に満席状態だとか。木の下には空席待ちの客が待機していて、もちろんこっちも女性だらけ。
上も下も女子だらけの空間に平気で長居できる男性がいるとしたら、空気が読めない強者か、よっぽど木の上での一杯に癒されたかのどちらかだろう。男性にとっては、居心地いいんだけど悪い、微妙なカフェだった。
ほうれん草とベーコンのベーグル、うもうございました。
横浜市三ツ沢下町 なんじゃもんじゃカフェ
インパクト ☆☆☆!!
味 ☆☆
店 ☆☆☆!!