極楽とんぼのラジオ『吠え魂』寂しすぎる“最終回”生きる場所は、やっぱり「ネットのみ?」
昨年、コンビ活動を再開した極楽とんぼの名物深夜ラジオ『吠え魂』(TBSラジオ)が19日深夜、一夜限りの復活を果たした。
2000年10月にスタートした『吠え魂』だが、06年7月に山本圭壱が起こした不祥事により打ち切りとなった。今回の放送は、加藤浩次一人の出演となった302回に続く、303回目の“2人そろった最終回”と銘打たれ、歴代スタッフが集ったほか、リスナーからの巨大な寄せ書きもスタジオ内に掲げられた。ファンにとっては待望の復活となるが、気になるのは放送時間帯だろう。
「『吠え魂』はレギュラー放送時は、金曜深夜1~3時に放送されていましたが、今回は日曜の深夜1~3時でした。この時間帯は、本来ならば放送休止枠です。ネット上には、普段『JUNK』をネットしている地方局のリスナーが番組が聴けず、嘆く声も見られました。ノンスポンサーの時間帯ですので、予算もありません。2人のギャラもゼロ、もしくは、かなり低く抑えられたのではないでしょうか」(放送作家)
コンビ活動再開とはいえ、山本は古巣の『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)をはじめ、地上波へのレギュラー復帰はかなっていない。依然として、スポンサーの風当たりはきついのだろうか?
「実は『吠え魂』は、07年から3年間、加藤さん単独の番組として復活しています。それでも今回の復活ラジオは、ソロ活動の回数はカウントに入っていません。2人のラジオの最終回をやることで、ケジメをつけたかったのでしょう。そのため、“今回の企画が好評だったから、即レギュラー枠で復活”というわけにはいかないでしょうし、一夜限りだからこそ意味のある企画だったといえます」(同)
極楽とんぼは3月4日から5日にかけて、インターネット番組『極楽とんぼ「KAKERU TV」~24時間AbemaTV生JACK~』(AbemaTV)において24時間生放送に挑む。これまでも、極楽とんぼは毒気たっぷりのDVD作品をリリースするなど“地上波で放送できない”味わいを持つコンビだったが、メディアが多様化した今だからこそ、彼らの魅力が生きる場所もありそうだ。
(文=平田宏利)