気が遠くなるほど長い長いスローセックスの物語。ビートたけし主演のフェチ映画『女が眠る時』
<p> 子どもの頃、友達の家に遊びに行って驚いた。麦茶の中に砂糖が入れてあり、ジュースのようにとても甘かったからだ。晩ご飯にはすき焼きが振る舞われたが、やはり砂糖がたっぷりと入っており、肉の味がまるでしなかった。家庭によってこんなにも食生活は異なるものかと、カルチャーショックを受けた覚えがある。大人になってから、再びカルチャーショックを味わった。付き合う女性によって、エッチに至るまでの手順がずいぶんと違うからだ。各家庭によって食生活が異なるように、セックスの在り方も異なるらしい。ビートたけし主演、ウェイン・ワン監督作『女が眠る時』は、この世界には様々な性愛があることを描いたユニークな作品となっている。</p>