甘さのスウィートジェットストリームアタック! 牛乳と缶詰で作る、フワフワ「台湾風かき氷」
憧れていた、フワフワの台湾風かき氷が簡単にできた!
100円ショップで売っている商品から3品を厳選し、それだけを材料とした料理に挑戦してみようという企画の第13回。
今年の夏にはやったものといえば、かき氷ではないだろうか。一昔前までは、お店でも市販のイチゴシロップや練乳を掛ける程度だったのが、今年は一気にかき氷のバリエーションが豊富になった気がする。なんでも、マスカルポーネチーズを使ったものまであるのだとか。
そんなかき氷を、暑い季節にぜひ人気の店で食べてみようと思っていたのだが、ぼやぼやしているうちに季節は秋へと様変わり。そこで、まだTシャツで過ごせるうちに、せめて家で食べようということで買い物へ。
今回目指すかき氷は、白くてフワフワしていて、フルーツたっぷりの台湾風だ。これまで一度も食べたことがないのだが、聞きかじった情報だけで再現してみたいと思う。
買ってきたのはこの3品
台湾風かき氷の一番のポイントは、氷を水ではなく牛乳で作ることらしいが、さらなる濃厚さを目指すために、乳脂肪分高めの「特濃4.6」という乳飲料にしてみた。まあ100円ショップに、このサイズの牛乳がなかっただけなんだけどね。以下、乳飲料だと分かりにくいので、牛乳として扱います。
この牛乳をそのまま凍らせるだけでもいいのだが、具となるマンゴーの缶詰のシロップがもったいないので、これを牛乳に混ぜてしまおうか。マンゴーの香りが移ったシロップで、よりフルーティーかつスウィーティ―になるはずだ。
缶詰のシロップって使い道に困っていたけれど、こうすればいいのか!
そして、余った牛乳にたっぷりの砂糖を加え、深めの小鍋に入れ、木べらで練るようにしてじっくりと煮詰めていく。
練った牛乳と書いて、練牛。いや、練乳。
そう、かき氷に掛けてうれしい練乳を手作りしてみたのだ。
買っても余らせてしまいがちの練乳だが、これなら必要な分だけを手に入れることができる。ポイントは、沸騰したときの泡立ちがすごいので、深い鍋を使うこと。
トロッとするまで煮詰めたら、冷蔵庫で冷やしておく
さて、数時間後。冷凍庫から凍ったシロップ入りの牛乳を取り出して、買うだけ買ってほとんど使われていなかったかき氷機でシャカシャカと削る。
この手に伝わってくる感じが、普通の氷とまったく違う。もうすでにおいしい。なるほど、これはひと味違うフワフワのかき氷が楽しめそうだ。
このフワッフワの柔らかい氷!
これに、冷やしておいた缶詰のマンゴーをたっぷりとトッピング。
甘い牛乳のかき氷にフルーツの組み合わせなんて、子どもの頃には考えられなかったぜいたくである。
これだけで十分うまそう!
そして、この上からさらに氷を削りかけ、缶詰の杏仁フルーツをパイルダーオン。具はマンゴーオンリーでもよかっただろうが、これでさらなる味のバリエーションが広がる訳だ。
ビジュアル的には赤がほしいので、さくらんぼ入りの缶詰を選べばよかったかな。
全体的に具が黄色いな
さて、これで完成ではない。さらにさらに、この上から手作りの練乳をダバダバと掛けてしまおう。
甘い牛乳の氷に甘い缶詰を乗せて、さらに甘い練乳を掛けるのである。甘い+甘い+甘い。これぞ甘さの三重奏。スウィートジェットストリームアタックだ!
こんなぜいたくをしていいのだろうか……
さっそく氷が溶ける前に食べてみると、フワフワの牛乳氷が口に入れた瞬時に溶けて、口いっぱいに甘さが広がってくる。これはすごい。
そこに、フルーツや杏仁豆腐がナイスなアクセントとして加わることで、いくら食べても飽きることがない。
このしっかりとし甘いかき氷は、盛夏の季節に食べるよりも、今みたいな秋の始まりくらいが合うかもしれない。
うますぎて目がこぼれそう!
牛乳で作ったかき氷、なんでもっと早く知らなかったのだろうといううまさである。フルーツはトッピングするだけではなく、牛乳と一緒に凍らせてしまって、削って食べてもうまそうだ。
今回は缶詰のフルーツを使ったが、これからの季節なら秋の果物使うといいかもしれない。ブドウ、リンゴ、ナシ、どれも間違いなくうまいだろう。
そうだ、たとえば柿なんてどうだろう。柿のかき氷だけに「柿氷」である。
(文=玉置豊)