“精神疾病リスト”除外から15年 中国初「同性愛者不当解雇裁判」の行方
<p> 中国で、「精神疾病リスト」から同性愛が除外されておよそ15年。文化革命以降、1996年までは罪として取り締まり対象だった同性愛者は、いまや全国に5,000万人とも、それ以上ともいわれている。そんな中国で今、職場における同性愛者差別に対する最初の判決の行方に注目が集まっている。</p> <p> 原告は、深セン市に住む30歳の男性、穆易(ボクエキ)さん(仮名)だ。彼は、勤務していた会社から、規律違反を理由に解雇を言い渡された。その後、会社との話し合いの中で、彼が同性愛者であることが解雇の決定的要因であることがわかった。これを人権侵害として、同市南山区の地方裁判所に告訴したのだ。</p>