綾野剛の深すぎる“妻夫木愛”、最優秀の宮沢りえが途中退席……「日本アカデミー賞」テレビ放送されなかった舞台裏
3日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で開催された「第40回日本アカデミー賞授賞式」で、テレビや新聞が報じないエピソードがあった。
ひとつは、綾野剛の、深すぎる“妻夫木愛”だ。
「3日午後4時に開会した授賞式は、同日午後9時からディレイ放送という形で、日本テレビ系で全国オンエアされた。つまり、短時間で編集作業を行ってオンエアしたわけ。その際、綾野が妻夫木聡に対する“愛”をあまりに繰り返すものだから、やむを得ずカットされた場面があった(日テレ関係者)
綾野と妻夫木は『怒り』でゲイのカップル役を演じ、その役作りの一環として、ホテルで共同生活をしたという。同作で妻夫木は最優秀助演男優賞を受賞したが、スピーチでは「綾野剛くんと一緒に作り上げた役です」と語り、綾野がハグで祝福した。
問題の場面は、優秀主演女優賞に輝いた黒木華のスピーチシーン。黒木は綾野と『リップヴァンウィンクルの花嫁』で共演しているため、「(綾野とは)仲良くさせてもらっている」などと語った。
ここで司会の西田敏行から話を振られた綾野は、話の流れとは関係なく、なぜか唐突に「妻夫木さんに対する愛は、しっかり持っていました」とニッコリ。だが、ここはカットされた。
また、優秀主演男優賞のスピーチで、リリー・フランキーが『SCOOP!』で共演した俳優・福山雅治について「撮影で僕と福山くんがイチャイチャしながら横断歩道を渡るシーンを、撮影中と知らない写真週刊誌にスクープされた」と明かし、綾野と妻夫木に対して「(2人はゲイであるという)カミングアウトととらえてよろしいでしょうか?」といじったが、テレビではやはりカットされた。
もうひとつのエピソードが、最優秀主演女優賞に輝いた、宮沢りえの途中退席。宮沢は優秀主演女優賞のスピーチまでは会場にいたが、舞台の本番が控えていたため、スピーチを終えると会場をあとにした。その後、宮沢の最優秀主演女優賞が発表された。
「主役の不在で、授賞式後の会見には、しらけムードが漂っていた。最優秀主演男優賞に選ばれた佐藤浩市は、会見の最後に『最優秀主演女優賞(宮沢)がいなくてすみません』と、宮沢へのフォローとも嫌みとも取れる発言で笑わせていた」(取材した記者)
今年の日本アカデミー賞授賞式は視聴率12.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で及第点の数字を残したが、やはり舞台裏のほうが面白い。