韓国政府がついにマジギレ! 凶暴化する中国密漁船に「実弾報復」も……
イメージ画像(Tistoryより)
韓国領海内で密猟などを繰り返す中国の不法操縦船に、韓国政府が強硬姿勢を見せ始めている。
ここ数年、韓国は、凶暴化する密猟船に頭を悩ませてきた。先日は、密猟船が韓国海洋警察の船を沈没させるという事件も起きている。密猟行為だけではく、暴力行為もエスカレートする気配を見せているため、事態はさらに深刻なものになっていた。そこで、政府は強硬策を発表。密猟船を取り締まるために、使用を控えてきた艦砲やバルカン砲など実弾攻撃をも辞さないという。なお、密猟船への攻撃には、これまでゴム弾の使用や放水が行われてきた。
政府はまた、取り締まりのための装備を拡大する計画だ。これまで、警備海域ごと大型艦艇1隻、高速船2隻が配置されていたが、これを4倍に増やし、大型艦艇4隻、高速船8隻を導入する。また、特殊部隊やヘリなども投入する計画だ。逃亡する密猟船に対しては、海域の外まで追跡。拿捕した後には、船を廃棄させるという方針も立てている。
なお、外交ルートを通じても中国政府を強力に非難。武器使用の発表と同時に、中国大使を呼びつけ、警告を行った。
一方、国民やメディアは、政府の実行力に対して懐疑的だ。実は、韓国では今年に入って一度、密漁船への強硬策を発表していたが、実績は上げられていない。今回も、“やるやる詐欺”なのではないかと疑っているわけだ。実際、過去5年間で、拿捕した中国の密漁船の数は全体の0.07%といわれている密漁船が1万隻いたとしたら、7隻しか拿捕していない計算になる。
長らく不況が続く韓国社会において、中国政府、また中国観光客は大事な“お客さま”。今回の発表は国内世論の高まりを受けてのものだが、どこまで本気で排除に乗り出すのか? その成果に、注目が集まる。
(文=河鐘基)