NON STYLE・井上裕介“ひき逃げ”の代償は数億円! でも「早期復帰なら反発も……」
ひき逃げ事件を起こしたお笑いコンビ・NON STYLEの井上裕介容疑者だが、予定されていた番組のキャンセルなどから数億円の賠償が発生しそうだという。芸能リポーターの城下尊之氏が語る。
「被害者の方とはスムーズに賠償の話がついたと聞いています。これまで撮影した番組は、井上が『集団の中で映り込んでいるもの』は許されても、会話しているシーンなどはカット。問題は、これから出る予定だった年末年始の番組で、中には生放送もあったので、相当な賠償金の発生が予想されます」
所属の吉本興業内には「損害を広めないためにも、早く復帰を」という声があるようだが、「警察の処分を待って復帰時期が決まると思います」と城下氏。起訴なら当面、見通しはつけにくく、不起訴でも1月中に復帰するようなことはなさそうである。
井上容疑者は12月11日の午後11時半すぎ、並行して走っていたタクシーを強引に追い越そうとして衝突。当たった感触がありながら必要な救護義務などを果たさずに走り去ってしまい、40代の運転手に頸椎捻挫と腰椎捻挫の、全治2週間のけがを負わせたとされる。
井上は、刑事処分が決定するまでの活動自粛を発表している。
ただ、世間の印象はあまりよくない。事故直後、事務所から出されたコメントが「事故という認識がないまま帰宅した」というもので、警察に逃亡を認めたとされる「世間に知られたら大変になると思った」という話と食い違い、罪の度合いを最小限にしようとする“偽装”を疑われた。不起訴となって早々に表舞台に戻っても、不快感を示す視聴者は少なくないだろう。
交通事故の賠償を担当する大手損害保険会社の社員によると、「すべてはケースによりますが、被害者との和解があっても、起訴されないとは限りません。きちんと事故を届けていないのは警察の心証が悪いので、通常は救護義務違反と事故報告義務違反に問われます。被害者と示談がまとまって処分が軽くなることは想定できますが、もし不問なら“芸能人だから”という感じがしますね」とのこと。
「早く戻れば金銭的な損害を軽減できるけど、世間の反発は必至。かといって復帰を延ばせば、2億円は下らないであろう賠償に困る。金を取るか、倫理を取るか、となりますね。今のところレギュラー番組は降板ということにはなっていないので、早めの復帰が濃厚では」(放送作家)
前出・城下氏は続ける。
「井上の心境は“まな板の上の鯉”でしょう。処分するならするで早く警察に結論を出してもらわないと、先のプランが立てられないでしょうから」
本業の実力が高く評価される井上だけに、お笑い芸人の需要が増える年の瀬の不在は寂しい限りだが……。
(文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)