「そんな卑怯なことしません!」法廷で声を荒げたASKAに検察はニンマリ!?
『週刊文春が報じた「シャブ&飛鳥」の衝撃』文藝春秋
覚醒剤取締法違反(所持、使用)などの罪で起訴された人気歌手ASKA被告(本名・宮崎重明)の初公判が先月28日、東京地裁で開かれ、検察は懲役3年を求刑した。
事前に起訴内容を認めていたため、裁判はすんなり終わると思われたが、検察側がASKAと一緒に逮捕された愛人の栩内(とちない)香澄美被告の名前を出すや、法廷の空気は一変した。ともに覚醒剤の陽性反応が検出されているが、ASKAは容疑を認め、栩内被告は否認している。
検察はこの日の裁判で来月9日に予定されている栩内被告の公判に向けて有利な証言をASKAから引き出す狙いがあった。そのため、検察は「彼女と一緒に薬物を使用したことは?」「食べ物にMDMAを混入したことは」「彼女の陰部に覚醒剤を塗ったことは?」などと執拗に問いただす。これにASKAが「そんな卑怯なことはしません!」と声を荒げるシーンもあった。
ASKAは栩内被告のことを「大事な人」と表現し、今後の関係についても「決められません。その前に話さないといけないことがたくさんあるので……。この場で言うのは無理です」と答え、最後までかばい続けたが……。
「それこそ検察の思うツボ。容疑を否認している栩内被告は『陽性反応は出たが、それは彼(ASKA)が知らない間に薬を盛ったからだ』という理論。それを明確にASKAが否認したことで『じゃあ何であなたから陽性反応が出たのか?』という議論になる。検察は次回公判で科学捜査研究所の所員を証人出廷させ、栩内被告から出た陽性反応は『彼女自ら薬物を使用しない限り出ないものだ』ということを科学的に証明していく。加えて、彼女の部屋の換気口からも覚醒剤反応が出ている。無罪を主張するのは難しいだろう」(警察関係者)
実はハナから当局は「ASKAに薬物を勧められ、栩内被告もそれをわかった上で使用した」というストーリーではなく「栩内被告自体が独立した薬物中毒者」という方向で捜査を進めていたフシがあるという。週刊誌デスクは「彼女の公判では『立ちながら寝ていた』『ひと晩中ハイテンションで騒いでいた』とする知人の証言を明かしている。
ASKA被告は彼女をかばったつもりかもしれないが、結果的に彼女を追い詰めることになった」と解説する。ASKA裁判を経て、栩内裁判はどう変化するか見ものだ。