殴られても笑顔!? ディズニーがバイトに強いる恐怖のホスピタリティ
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
ディズニー“ホスピタリティ本”ブーム(左から『新装版 ディズニーランドのホスピタリティ』長崎出版/『ディズニー式 サービスの教え』宝島社新書/『ディズニーの現場力』かんき出版)
『9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方』(福島文二郎/中経出版)をはじめ累計100万部を超えた『9割がバイト』シリーズ3部作。前回は、そこで紹介されたディズニーリゾートの教育メソッドがブラック企業の手口そのものだということを指摘した。
中でも「すべてのゲスト(客)にハピネスを提供する」「すべてのゲストはVIPである」というディズニーのホスピタリティ・マインドが、キャスト(社員のほか、9割はアルバイトやパートといった“準社員”)に多大な負荷をかけているということも明らかにした。
だが、そんなことはおかまいなしに、ディズニーのホスピタリティを称える言説は世の中にどんどん広がっている。同シリーズの後も、ディズニー関係者によるホスピタリティ本が次々と発売され、今やその数は二十冊以上にも及ぶ。
そこに書かれているのは、「ホスピタリティ」という名の下に過剰なサービスやとんでもない無理難題への対処を強いられているバイトの姿だ。