「珍級グルメハンター」の記事一覧(5 / 5ページ)

地球を体感しながらかぶりつく『青い地球バーガー』って!?

 ♪ラ~ララ~、今年も我らが青い地球に新しい年が訪れました~。

 西暦2015年は、地球上の人類にとってどんな1年になるのでしょうか?

 できることなら珍級グルメの大ブームが巻き起こり、日本、いや、地球を丸かじりできるチャンスが訪れることを切に祈ります。

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インドの西側から東欧を経てベルギーの南側、イギリス、アラビア半島、地中海、ポルトガルまで描かれている。

 てことで、上の写真はペパーミントグリーンの海とグリーンのヨーロッパ大陸とアフリカ大陸が描かれていますが、もちろん地球儀ではないです。ちゃんとイタリアのシシリー島やアフリカの東に浮かぶマダガスカルまで描かれているのが嬉しいです。

 で、これはいったいなんなのかっていうと……、

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チキンカツのサックサクの食感を楽しもう。

 ジャーン! 

 これよコレ、実はチキンカツバーガーなんです。

 地球儀の部分はしっとり柔らかいバンズで、サンドされたでっかいチキンカツはボリューム満点!

 1年の願をかけて地球を丸かじりすると、両アゴから伝わってくるチキンカツのクリスピーな食感が最っ高です! 甘辛いソースとマヨネーズは、カツにもバンズにもピッタリ。こりゃ、今年の地球もめちゃうまい惑星になりそうです。

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バンズは中まで青かった(ガガーリン風に)。

 これがどこで食べられるのかっていうと、横浜のみなとみらい駅近くにある「Orbi Yokohama(オービィよこはま)」内にあるカフェ。地球を映像と音、空気で体感できる新しいシアターで、まさに地球を丸かじりできるってわけだ。

 地球をイメージしたブルーバーガーの料金は470円と、意外にお手頃。だけど、Orbi Yokohamaへの入場料が2,600円(高校生以上)が必要ってのがちょっと……。それに、ファミマで売ってたふなっしーまん(中華まん)と同じで、バンズが歯の裏にくっついてくるのがイマイチ。シアターの中で口をもごもごさせてる人がいたら、きっとブルーバーガー食べた直後に違いない。初デート以外で訪れるのを期待します(笑)。

 今年も読者のみなさんにとっておいしい1年でありますように。ブルーバーガー、うもうございました。

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みなとみらい Orbi Yokohama内カフェ 470円
インパクト ☆☆☆
味     ☆☆
店     ☆☆☆

海の宝石箱よりすごい! 自分へのご褒美がてんこ盛りのちらし寿司

 今年も残すところあと数日。一年間よく頑張った、と自分を褒めてあげたい人もたくさんいるだろう。そんな頑張った人へのご褒美グルメをみつけた。見てよ、このてんこ盛りになったご褒美の山を! 

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どうやって食べたらいいのか、崩壊寸前までてんこ盛りの特上ネタばかり。

 上から、ウニでしょ、イクラでしょ、カニに数の子、マグロにイカ、タコ、右の方にちょろっと頭をのぞかせてるのは白魚だ。そして山の中にはサーモン、ハマチ、コハダにシマアジと、10種類以上の獲れたてプリップリの刺身が埋もれている。着丼したとたん拍手喝采の特上ちらし寿司なのだ!

 どんなネタが入っているのか大将に聞いてみたら、

「そんなのいちいち気にしてたら、原価が気になって乗っけられなくなっちゃうからわかんねーよ!」

 だって(笑)。

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ネタはその日の仕入れによって違いあり。ちらしだけじゃなく、にぎりも特大だ。

 どおりで、ひとくち食べたら写真撮るのも忘れるほどのうまさに箸が止まらない。そんなわけで写真少なくてスミマセン。

 気っぷのいい大将なんで、普通はちらし寿司に使わないようなネタばかり。ウニやイクラは甘くて舌の上で融け出し、青森産のマグロは、箸で持ち上げたら思わず二度見するくらいでかかった!

 もー、盆と正月とクリスマスと誕生日が一緒に来たみたいなしあわせな元祖メガ盛りは、40年以上も続いているという。

 舌もお腹も大満足。たいへんうもうございました。

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ビールもいいけど、寒い夜はやっぱり辛口の熱燗がうまい。

新中野梅寿司 特上ちらし寿司 3300円
インパクト ☆☆☆!!
味     ☆☆☆!!
店     ☆☆☆

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店舗もリニューアルされ、内外ともモダンに生まれ変わった。

少年時代の夢が叶ったのに、 居心地いいような悪いようなカフェって!?

 小春日和の晩秋の午後、柔らかな木漏れ日の中でアイスティーと熱々のベーグルで一息。イヤなことはすべて忘れてリラックスできる、至福のひととき。でも、よく見ると写真左上に見えてるのって、民家の屋根じゃね? てことは、いったいここは……。

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 ここはそう、こんな感じの見晴らしのいいベランダみたいなカフェなのだ。眼下に見える屋根の位置からして、そうとう高い場所にあるのがわかるだろうか。

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フェンスや照明も手作り感たっぷりというか、モロ手作りなのが雰囲気を盛り上げる。

 肝心なのは、そのカフェがどこにあるのか。国道沿いにクルマを駐め、石段を上り、若干ガケ崩れ気味の細い路地を歩いた先に見つけたカフェがあったのは……、

 大きな木の上!!
 
 まるで少年の頃に読んだ『トムソーヤの冒険』に出てきたツリーハウスが、まんま現実になったカフェなのだ。も~ぅ、秘密基地っぽさに、男心はくすぐられっぱなしだ!

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屋根に乗っかった見えにくい黄色い看板がなければ、完全に秘密基地だ。

 しかし、店に入って狭い店内や店外を見渡してみると、そこは女子、じょし、ジョシ、女子だらけ! 男心をくすぐられる少年の夢だったはずのツリーハウスは、女子に占領されてしまっていたのだ。

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吹きさらしのカフェなので、荒天の日は休みというので来店時には要注意。

 店内、店外も含め定員20人程の店で、男性客は記者ひとりぼっちっち。入店時は奇跡的に一席空いていたが、常に満席状態だとか。木の下には空席待ちの客が待機していて、もちろんこっちも女性だらけ。

 上も下も女子だらけの空間に平気で長居できる男性がいるとしたら、空気が読めない強者か、よっぽど木の上での一杯に癒されたかのどちらかだろう。男性にとっては、居心地いいんだけど悪い、微妙なカフェだった。

 ほうれん草とベーコンのベーグル、うもうございました。

横浜市三ツ沢下町 なんじゃもんじゃカフェ
インパクト ☆☆☆!!
味     ☆☆
店     ☆☆☆!!

これはいったい、何!? 雪の季節到来を知らせるような、白くて辛くてふわふわで温かい……

 北国では初雪の季節を迎えた地方もあるようですが、東京はまだまだ“秋深し”という時期です。しかし、日に日に空気の冷たさが肌身に伝わる人恋しい季節になると、うまいんだかまずいんだかわからないギャンブル的な珍級よりは、確実に温かくておいし~いものが食べたくなる時期でもある。

 そんな癒し系グルメを求めてやって来たのは、恵比寿にある和食屋さん。そこの名物がこの丼の中に鎮座している。

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某サイトの口コミを見ると、ほぼ全員のお客さんがこれを食べている人気グルメ。

 黒い丼とは対照的に、まるで淡雪のように白くてふわふわしたこのグルメ。何なのかはたして予想がつくだろうか? 

 オムレツではなく、親子丼でもデザートでもないその正体は……

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生クリームは低脂肪を使用しているのか、柔らかくてなめらかな舌触り。若干ニガいのは炭酸ガスのせい?

 そう、白い淡雪の下に隠れていたのは温かいうどん。しかも、色や外見からはまったく予想できない“カレーうどん”なのだ!

 そしてこの目を引く淡雪の正体はというと、生クリームにすりつぶして裏ごししたジャガイモと出汁を混ぜたムースである。

「生クリームとうどんをよーく混ぜて食べてくださいね」
 
 店員にそう言われたが、ムースを少しだけ舐めてみると、ウン、たしかに生クリームだ。そして、言われたように天地返ししながらよーく混ぜて食べると、見た目の白さからは想像もできないカレー味のうどんに大きくうなずいてしまった。

 舌触りと歯ごたえ、のどごしもつるつるしこしこで、こりゃ参った。

 肩寄せて歩くこれからの季節、雪が降り積もったようなカレーうどん屋でデートなんてカップルも増えるんでしょうね。

 ひとりで食べても、うもうございました。

恵比寿「初代」カレーうどん950円
インパクト ☆☆
味     ☆☆☆
店     ☆☆☆

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こっちは「そばの刺身」。平べったいそばの切り身をわさび醤油でいただく。香りを味わうオトナのグルメだ。

突き刺さったソフトクリームと、食べられるグラタン皿のある喫茶店

 暮れなずむある初秋の夕刻、鴬谷の某所に変わったコーヒーフロートとグラタンを出す喫茶店があると聞いて、行って来た。まずは、そのメニューを見ていただきたい。

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「ソフトクリームがアイスコーヒーに逆さまに突き刺さってる! どうやったの、コレ!?」

 正直、このコーヒーフロートを最初に見た時、どうやって乗せたのかまったく理解できなかった。

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逆さまに突き刺したんじゃなくて、単純にコーンを逆さまに乗っけただけ。それでもけっこうインパクトがある……?

 しかし、とんがり帽子のコーンを取った瞬間、そのネタがわかった。

「なーるほど、そういうことか……(恥)」

 小学生でもわかりそうなネタにも驚く大人げないオトナ。そしてメインは手前にある1斤まるごとのトースト。なんじゃこりゃ?

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グラタンとクリームシチューの違いは、表面を焦がしてあるか否かだけ?

 中身をくり抜かれた1斤の食パンの中にたゆたゆと波打っているのは、小エビにタマネギ、マッシュルームがたっぷり入った熱々のグラタンなのだ。見るからに熱そう!

 まずは横に添えられたトーストでグラタンをすくって、ひとくち……。

「ゥアチッ! でもウメ~」

 濃厚でクリーミーでまろやかで、まさに秋の夕暮れにピッタリの和みの味でありました。

 しかし、ここでひとつ小さな疑惑が。これにそっくりの地元グルメが台湾の台南地方にあるけど、それのパクリじゃ? そう思って帰り際、マスターに聞いてみた。すると、

「以前、お客さんにグラタンが食べたいって言われたんだけど、グラタン皿がなくってね。こうやって出したのが始まりです。だからグラパンです(笑)」

 なるほど、ネーミングもいいね。カレーやビーフシチューでもウマいかも。

 ちなみに、残っていたコーンにグラタンを入れて食べてみたが、コーンはふやけるし熱くて持ってられない。予想のパリパリトローリの食感は、もろくも崩れ去ったのでした。

 グラパン、うもうございました。

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この直後、熱くて持ってられなくなった。コーンは冷たいもの専用で。

鴬谷 喫茶「デン」 グラパン850円 コーヒーフロート550円

インパクト ☆☆☆
味     ☆☆☆
店     ☆☆

意外にフツー!? でもあんまり食べたくない“行列のできる”弁当ってナンだ

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 どう、このとんかつ弁当? ロースとんかつメインで、付け合わせがナポリンタンスパゲティーに昆布の和え物。これで税込み350円なら安いでしょ? 早く行かないとスゴい行列ができちゃう人気の弁当なのだ。

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 こちらは牛肉のトマト煮弁当。付け合わせも多いし、ピリ辛に煮込まれた牛肉やナスの煮浸しがけっこう美味しい。記者的にはとんかつ弁当よりこっちが好きかな。ましてや、緑の芝生萌える外で食べるとさらにうまい!

 でも、食べるのは年に一度でいいやっていう思いも……。

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 なぜかと言うと、この弁当を食べているのは、上から見るとこんな形をした近代的な施設の敷地内。屋上にヘリポートらしきものもある建物の形なんか、まるでSF映画に出てきそうな感じじゃない?

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 そして、その建物の中にある部屋はこんな感じ。あれ? ここってまさか……。

 そう、ここはあんまりというか、望んで入りたいとは決して思わない東京拘置所。そこで、10月4日に開催された矯正展に出品された“プリズン弁当”を食べてきたってわけ。

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開会式にはゲストで元AKB48の篠田麻里子が来ていたせいか、黒山の人だかりだった。

 弁当は拘置所で出される食事と同じレシピで調理されているが、「クサいメシ」と言われるだけに、味が薄くて麦ご飯がクサいのかと思ったら、書いた通り、普通にうまくて驚いた。それに、350円って安さなら毎日食べても……いいわけないか。

 ちなみに、他にも刑務所レシピのカレーライスや網走刑務所の刑務作業で飼育されている牛の肉を使った黒毛和牛重も販売されていた。

 でも、何より驚いたのは、刑務作業製品に並んで、大画面の液晶テレビやハイブリッドカーまで展示されていたことだった!! 
 
 プリズン弁当、うもうございました……。

とんかつ弁当、牛肉のトマト煮弁当 供に350円(税込み)
インパクト ☆☆
味     ☆☆
店     ☆☆☆

バーガーキングの“非常識”黒いバーガー『KURO』にADDしまくってきた!

 関東地方では、陽気はすっかり秋めいているが、秋といえばあのシーズンの到来だ。

 そのシーズンを表すように、食品メーカーからは次々と秋の新作や期間限定商品がリリースされているが、その中でも、日本で3番目に有名なあのバーガーショップが発表したのがコレだ。

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 黒くて白いつぶつぶのあるバンズは、まるで御影石のよう。それにジューシーな肉質感あるパティーとレタスにトマト、オニオンがつぶされずに挟まれている。そして、野菜とパティーの間に挟まれている黒くて四角い平べったいのは、なんと黒こんにゃくの薄切り! ではなくて、真っ黒なチーズなのだ。

 9月19日、バーガーキングから発売されたのは、「KUROバンズ」に「KUROパティー」「KUROチーズ」「KUROシャンピリオンソース」を使用した真っ黒バーガー、「KUROダイヤモンド」と「KUROパール」だ。

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チーズとバンズには竹墨が、パティーには黒こしょう、シャンピリオンソースにはイカスミが使用されている。

 バーガーキングでは、2012年にも黒バーガーを発表しているが、その際はチーズは普通のクリームイエローだった。しかし、今回の黒バーガーに使用されているのは、竹墨を練り込んだ「KUROチーズ」だ。気になるその味の第一印象は、ひと口頬張ったその瞬間に感じる、竹墨の香ばしさに違いない。

 そして、肉感たっぷりの「KUROパティー」は、たぶん世界中でいちばん有名なあのハンバーガー屋や、日本と韓国で有名なもうひとつのバーガーショップのバーガーとは違って、分厚いハンバーグ感を堪能できる。残念だったのは、同時に開発された「KUROシャンピリオンソース」の味があまり伝わってこなかったことだ。
 
 記者がオーダーしたのは二種類発表されたKUROバーガーのうちの「KUROダイヤモンド」だが、バーガーキングと言えばADDシステムでパティーやトッピング、ソースを有料で追加できるサービスだ。今回の「KUROバーガー」にも適用可能ということでオーダーしてみた。

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写真左は、「KUROダイヤモンド」(690円)ベースにパティー(170円)とチーズ(30円)をそれぞれ4枚、フィッシュフライ(120円)1枚とレタス多め(無料)で1,610円也。

 黒パティー5枚の間に黒チーズを5枚、その上にフィッシュフライとレタス多め。秋のメガ盛りシーズンにはピッタリでしょ! でも、トロけた黒チーズが悪魔のよだれみたいで、野菜のトッピングがなければ食欲が湧かないところだった。もちろん、竹墨の香りも肉感も5倍5バーイ! 食べるのにひと黒う(苦労)。

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 そして、3つ目の非常識はバーガー2つに2,300円も払う記者の方だった。
 うもうございました。

バーガーキング 『KUROダイヤモンド』単品690円 コカコーラL付き
インパクト ☆☆☆
味     ☆☆ 
店     ー

学問の神様の目の前で、きつねに化かされたみたいな『ごん太うどん』を喰う

 唐突だけど、関東と関西では「きつねうどん」の文化がかなり違うの知ってる? 関東では四角い油揚げがのっかったうどんやそばを「きつねうどん」「きつねそば」と呼ぶけど、大阪では「きつね」というと「油揚げがのっかったうどん」のみを指す。

 さらに京都にいくと、「きつね」は「短冊に切った油揚げと九条ネギの上にトロ味のついたあんをかけたうどん」だっていうんだから、知らずに注文すると「アレ?」となるのは、きつねに化かされたってことか……。

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暑い日だったので冷たい白玉ぜんざいと一緒に。白玉やクリの大きさと比べるとうどんの太さがわかる。

 しかし、同じうどんでもこのうどんは化かしようがない。きれいに透き通った出汁の海に、うねるように沈み込んでいるのは、ひと目でわかる、ごん太のうどん。そしてその特徴は……。

 ホ~ラ見てごらん、こうなってるんだよ~。こんなに長いんだよ~、ホラホラホラァ!

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 男性の人差し指くらいの太さのうどんが、丼の中に一本、たゆたゆと浸っているだけ。他には具も何もない、出落ち感たっぷりの見た目どおりの一本素うどんなのだ。

 蒸し暑い京都で熱いうどんの汁をズズッとすする。と、魚介のいい香りが鼻の奥からフワーッと通り抜けていく。そして主役の麺は、“うどん”という麺のカテゴリーからはかなり外れ、“すいとん”みたいにもっちりと歯ごたえのある食感だ。ズズッとすすりあげ「ノドで喰う」とはいかず、重量感ある麺を箸で口の中にたぐり寄せては、もさもさとアゴで喰う!

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手前にあるすりおろし生姜を入れると、さっぱりとした風味が楽しめる。

 どれくらい長いのかもういちど持ち上げ、これが限界かというところで丼の中をよく見ると、
「ア……? あれーっ!!」器の中ですでにちぎれて2本になってるじゃないか。これじゃ一本うどんじゃない! そうか、きつねに化かされたのか。と思ったら、茹で時間の関係から、現在は2本になっているらしい。ま、どっちにしても美味しいんだけどね。

 ちなみに「たわらや」さんでは、うどんもそばも「きつね」はあるそうです。たいへん、うもうございました。

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場所は北野天満宮の真向かいの路地を入ったところ。築400年の町家造りの建物で食べれば京都の香りも加わってさらに……。

京都北野 たわらや 『名物たわらやうどん』730円
意外性 ☆☆
味   ☆☆☆ 
店   ☆☆☆

ありがたきご尊顔が乗っかった、甘さと辛さの奇跡の出会い系『人形焼きカレー』

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 さてさて、これは下町のばあさんから山の手の奥様まで、みんな大好きな東京名物人形焼きだ。しかし、何かの海にプッカリと浮かんでいるんだけど、いったいなんの海だかわかる?

 その答えは……

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もちろん、カレーの中にもほぐした人形焼きが入っている。

 なんと、カレー!

 駒形にあるこのカレーショップでは、人形焼きが乗っかったカレーライスが食べられるのだ。

 えっ、どんな味かって? カレーに入ってるんだから、人形焼きの中には、らっきょとか福神漬けか何かが入ってるんだろうって?

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人形焼きは人形町の有名店のもの。ちゃんと使用許可をいただいてカレーに乗せているという。人形焼きがないときは当然出せないので、要確認。

 ざーんねんでした。

 その中身は、フツーに「あんこ」なのだ。つまり、香辛料のたっぷり入ったスパイシーなカレーの海に、甘~いあんこがたっぷり詰まった、東京名物人形焼きを、そのまんまオンしたカレーライスということ。イージーだろ~?

 で、その味はというと、色は同系色でまとめられていて美味しそうな感じ。それに、カレーはひき肉の入ったキーマ風……と思ったら、細かくほぐした人形焼きだった。スパイシーなカレーに甘い人形焼きのコーディネートは、「甘からず、辛からず」ではなく、ストレートに「甘くて辛くて、ウマからず」。

 あ~あ、言っちゃったよ。言っちゃったけど、正直、庶民の舌を持つ記者には理解不能の味だった。

 ちなみに、このカレーショップ、以前紹介した「いちごカレー」のあの店だ。今回も言うけど、フツーのカレーはおいしいのにな~。
 
 うもうございませんでした……。

駒形 カフェ・ラティーノ『人形焼きカレー』
意外性 ☆☆☆
味   ☆  
店   ☆☆☆

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店内ではペットのケヅメリクガメのリクちゃんが這い回っている。

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