「39珍級グルメハンター」の記事一覧(5 / 5ページ)

意外にフツー!? でもあんまり食べたくない“行列のできる”弁当ってナンだ

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 どう、このとんかつ弁当? ロースとんかつメインで、付け合わせがナポリンタンスパゲティーに昆布の和え物。これで税込み350円なら安いでしょ? 早く行かないとスゴい行列ができちゃう人気の弁当なのだ。

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 こちらは牛肉のトマト煮弁当。付け合わせも多いし、ピリ辛に煮込まれた牛肉やナスの煮浸しがけっこう美味しい。記者的にはとんかつ弁当よりこっちが好きかな。ましてや、緑の芝生萌える外で食べるとさらにうまい!

 でも、食べるのは年に一度でいいやっていう思いも……。

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 なぜかと言うと、この弁当を食べているのは、上から見るとこんな形をした近代的な施設の敷地内。屋上にヘリポートらしきものもある建物の形なんか、まるでSF映画に出てきそうな感じじゃない?

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 そして、その建物の中にある部屋はこんな感じ。あれ? ここってまさか……。

 そう、ここはあんまりというか、望んで入りたいとは決して思わない東京拘置所。そこで、10月4日に開催された矯正展に出品された“プリズン弁当”を食べてきたってわけ。

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開会式にはゲストで元AKB48の篠田麻里子が来ていたせいか、黒山の人だかりだった。

 弁当は拘置所で出される食事と同じレシピで調理されているが、「クサいメシ」と言われるだけに、味が薄くて麦ご飯がクサいのかと思ったら、書いた通り、普通にうまくて驚いた。それに、350円って安さなら毎日食べても……いいわけないか。

 ちなみに、他にも刑務所レシピのカレーライスや網走刑務所の刑務作業で飼育されている牛の肉を使った黒毛和牛重も販売されていた。

 でも、何より驚いたのは、刑務作業製品に並んで、大画面の液晶テレビやハイブリッドカーまで展示されていたことだった!! 
 
 プリズン弁当、うもうございました……。

とんかつ弁当、牛肉のトマト煮弁当 供に350円(税込み)
インパクト ☆☆
味     ☆☆
店     ☆☆☆

バーガーキングの“非常識”黒いバーガー『KURO』にADDしまくってきた!

 関東地方では、陽気はすっかり秋めいているが、秋といえばあのシーズンの到来だ。

 そのシーズンを表すように、食品メーカーからは次々と秋の新作や期間限定商品がリリースされているが、その中でも、日本で3番目に有名なあのバーガーショップが発表したのがコレだ。

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 黒くて白いつぶつぶのあるバンズは、まるで御影石のよう。それにジューシーな肉質感あるパティーとレタスにトマト、オニオンがつぶされずに挟まれている。そして、野菜とパティーの間に挟まれている黒くて四角い平べったいのは、なんと黒こんにゃくの薄切り! ではなくて、真っ黒なチーズなのだ。

 9月19日、バーガーキングから発売されたのは、「KUROバンズ」に「KUROパティー」「KUROチーズ」「KUROシャンピリオンソース」を使用した真っ黒バーガー、「KUROダイヤモンド」と「KUROパール」だ。

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チーズとバンズには竹墨が、パティーには黒こしょう、シャンピリオンソースにはイカスミが使用されている。

 バーガーキングでは、2012年にも黒バーガーを発表しているが、その際はチーズは普通のクリームイエローだった。しかし、今回の黒バーガーに使用されているのは、竹墨を練り込んだ「KUROチーズ」だ。気になるその味の第一印象は、ひと口頬張ったその瞬間に感じる、竹墨の香ばしさに違いない。

 そして、肉感たっぷりの「KUROパティー」は、たぶん世界中でいちばん有名なあのハンバーガー屋や、日本と韓国で有名なもうひとつのバーガーショップのバーガーとは違って、分厚いハンバーグ感を堪能できる。残念だったのは、同時に開発された「KUROシャンピリオンソース」の味があまり伝わってこなかったことだ。
 
 記者がオーダーしたのは二種類発表されたKUROバーガーのうちの「KUROダイヤモンド」だが、バーガーキングと言えばADDシステムでパティーやトッピング、ソースを有料で追加できるサービスだ。今回の「KUROバーガー」にも適用可能ということでオーダーしてみた。

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写真左は、「KUROダイヤモンド」(690円)ベースにパティー(170円)とチーズ(30円)をそれぞれ4枚、フィッシュフライ(120円)1枚とレタス多め(無料)で1,610円也。

 黒パティー5枚の間に黒チーズを5枚、その上にフィッシュフライとレタス多め。秋のメガ盛りシーズンにはピッタリでしょ! でも、トロけた黒チーズが悪魔のよだれみたいで、野菜のトッピングがなければ食欲が湧かないところだった。もちろん、竹墨の香りも肉感も5倍5バーイ! 食べるのにひと黒う(苦労)。

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 そして、3つ目の非常識はバーガー2つに2,300円も払う記者の方だった。
 うもうございました。

バーガーキング 『KUROダイヤモンド』単品690円 コカコーラL付き
インパクト ☆☆☆
味     ☆☆ 
店     ー

学問の神様の目の前で、きつねに化かされたみたいな『ごん太うどん』を喰う

 唐突だけど、関東と関西では「きつねうどん」の文化がかなり違うの知ってる? 関東では四角い油揚げがのっかったうどんやそばを「きつねうどん」「きつねそば」と呼ぶけど、大阪では「きつね」というと「油揚げがのっかったうどん」のみを指す。

 さらに京都にいくと、「きつね」は「短冊に切った油揚げと九条ネギの上にトロ味のついたあんをかけたうどん」だっていうんだから、知らずに注文すると「アレ?」となるのは、きつねに化かされたってことか……。

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暑い日だったので冷たい白玉ぜんざいと一緒に。白玉やクリの大きさと比べるとうどんの太さがわかる。

 しかし、同じうどんでもこのうどんは化かしようがない。きれいに透き通った出汁の海に、うねるように沈み込んでいるのは、ひと目でわかる、ごん太のうどん。そしてその特徴は……。

 ホ~ラ見てごらん、こうなってるんだよ~。こんなに長いんだよ~、ホラホラホラァ!

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 男性の人差し指くらいの太さのうどんが、丼の中に一本、たゆたゆと浸っているだけ。他には具も何もない、出落ち感たっぷりの見た目どおりの一本素うどんなのだ。

 蒸し暑い京都で熱いうどんの汁をズズッとすする。と、魚介のいい香りが鼻の奥からフワーッと通り抜けていく。そして主役の麺は、“うどん”という麺のカテゴリーからはかなり外れ、“すいとん”みたいにもっちりと歯ごたえのある食感だ。ズズッとすすりあげ「ノドで喰う」とはいかず、重量感ある麺を箸で口の中にたぐり寄せては、もさもさとアゴで喰う!

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手前にあるすりおろし生姜を入れると、さっぱりとした風味が楽しめる。

 どれくらい長いのかもういちど持ち上げ、これが限界かというところで丼の中をよく見ると、
「ア……? あれーっ!!」器の中ですでにちぎれて2本になってるじゃないか。これじゃ一本うどんじゃない! そうか、きつねに化かされたのか。と思ったら、茹で時間の関係から、現在は2本になっているらしい。ま、どっちにしても美味しいんだけどね。

 ちなみに「たわらや」さんでは、うどんもそばも「きつね」はあるそうです。たいへん、うもうございました。

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場所は北野天満宮の真向かいの路地を入ったところ。築400年の町家造りの建物で食べれば京都の香りも加わってさらに……。

京都北野 たわらや 『名物たわらやうどん』730円
意外性 ☆☆
味   ☆☆☆ 
店   ☆☆☆

ありがたきご尊顔が乗っかった、甘さと辛さの奇跡の出会い系『人形焼きカレー』

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 さてさて、これは下町のばあさんから山の手の奥様まで、みんな大好きな東京名物人形焼きだ。しかし、何かの海にプッカリと浮かんでいるんだけど、いったいなんの海だかわかる?

 その答えは……

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もちろん、カレーの中にもほぐした人形焼きが入っている。

 なんと、カレー!

 駒形にあるこのカレーショップでは、人形焼きが乗っかったカレーライスが食べられるのだ。

 えっ、どんな味かって? カレーに入ってるんだから、人形焼きの中には、らっきょとか福神漬けか何かが入ってるんだろうって?

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人形焼きは人形町の有名店のもの。ちゃんと使用許可をいただいてカレーに乗せているという。人形焼きがないときは当然出せないので、要確認。

 ざーんねんでした。

 その中身は、フツーに「あんこ」なのだ。つまり、香辛料のたっぷり入ったスパイシーなカレーの海に、甘~いあんこがたっぷり詰まった、東京名物人形焼きを、そのまんまオンしたカレーライスということ。イージーだろ~?

 で、その味はというと、色は同系色でまとめられていて美味しそうな感じ。それに、カレーはひき肉の入ったキーマ風……と思ったら、細かくほぐした人形焼きだった。スパイシーなカレーに甘い人形焼きのコーディネートは、「甘からず、辛からず」ではなく、ストレートに「甘くて辛くて、ウマからず」。

 あ~あ、言っちゃったよ。言っちゃったけど、正直、庶民の舌を持つ記者には理解不能の味だった。

 ちなみに、このカレーショップ、以前紹介した「いちごカレー」のあの店だ。今回も言うけど、フツーのカレーはおいしいのにな~。
 
 うもうございませんでした……。

駒形 カフェ・ラティーノ『人形焼きカレー』
意外性 ☆☆☆
味   ☆  
店   ☆☆☆

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店内ではペットのケヅメリクガメのリクちゃんが這い回っている。

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