日テレ・水10『母になる』で2年半ぶり連ドラ主演! 沢尻エリカの正念場に?
最近、地上波ではほとんど見かけない女優・沢尻エリカが、4月期の日本テレビ系連続ドラマ『母になる』(水曜午後10時~)で主演を務めることがわかった。沢尻が連ドラの主役に起用されるのは、2014年10月期『ファーストクラス』第2シリーズ(フジテレビ系)以来2年半ぶりで、日テレでは初主演となる。
同ドラマは、3歳の息子が幼稚園の帰りに誘拐された主人公・柏崎結衣(沢尻)のもとに、9年の月日を経て、13歳になった息子が現れ、空白の9年間を埋められるのか、一度壊れた家族を取り戻せるのか、家族になるとはどういうことなのかを描いたオリジナル作品だという。
脚本は、『ホタルノヒカリ』『シェアハウスの恋人』(日本テレビ系)、『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系)などを手掛けた水橋文美江氏が担当。沢尻の脇を固めるのは、結衣のもとに戻ってきた息子から母と慕われる女性・門倉麻子役の小池栄子、結衣のママ友・西原莉沙子役の板谷由夏。
沢尻といえば、07年公開の主演映画『クローズド・ノート』の舞台あいさつで、終始不機嫌な態度を取り、「別に」発言でバッシングを受け、一時休業に追い込まれたのは、あまりにも有名。
その後、12年に女優復帰を果たしてから、連ドラ主演はフジの『ファーストクラス』シリーズのみ。14年4月期の第1シリーズは、平均8.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と深夜枠としては上々だったが、プライム帯でオンエアされた第2シリーズは平均6.6%と低迷した。
その後、15年4月期には、嵐・相葉雅紀主演『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)でヒロインを務め、平均12.5%の高視聴率を獲得。昨年の『24時間テレビ39 愛は地球を救う』(日本テレビ系)内のNEWS・加藤シゲアキ主演ドラマ『盲目のヨシノリ先生~光を失って心が見えた~』でもヒロインとして20.5%の高視聴率をアシストした。
それ以降、ドラマにも映画にも出演することがなかった沢尻だが、昨年10月から、NHK BSプレミアムの歴史教養ドキュメンタリー番組『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』で自身初のMCに挑戦し、新境地を開拓している。
日テレの「水10」ドラマはヒットが続いているだけに、『母になる』もコケられない。沢尻としても、最終回で20%超えを果たした自身の連ドラ代表作『1リットルの涙』(05年10月期/フジテレビ系)を超えるヒットを飛ばしたいところだろうが、果たして……。
(文=田中七男)