店の中限定のアイドルから、ステージに立つ地下アイドルへ…抜け出せない世界でもがき続けるアイドルの現実
【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】
――地下アイドルの“深海”で隙間産業を営む姫乃たまが、ちょっと“耳の痛〜い”業界事情をレポートします。今回は、懸命に頑張った女の子の話です。
彼女は最初に、秋葉原のとある店で働いていた理由を、「普通のバイトより時給が高いから」とか「アイドルに憧れがあった」という風に話していましたが、居場所を求めていたというのが実のところです。幼少の頃より、なんとなく保育園や学校での生活に慣れず、比較的、校則の緩やかな高校に進学した後も、その違和感が薄まることはありませんでした。
そうして飛び込んだその店は、メイドブームに乗って一儲けするにはやや遅く、しかし、「アイドルとかメイドとか、それっぽい女の子を置いておけば、なんとかなるだろう」と信じて疑わない、水商売上がりの店長が経営していました。