江角マキコ芸能界引退で不倫追及を避けるも、夫は不倫確信「離婚」に言及で泥沼か
強く、凛としたイメージの人だった。かつては同性からの支持も厚く「カッコいい女」と称賛を浴び、憧れの対象として名前が上がることも多い女優だったのに……。1月24日発売の「女性自身」(光文社)に女優・江角マキコ(50)の不倫を疑う記事が掲載された。この記事には江角の不倫疑惑だけでなく、「芸能活動については引退させていただく所存です」との引退声明文ともいえるファックスまで掲載されているのだから驚きだ。そして23日、江角はマスコミ各社にも引退宣言のファックスを送信した。いったいいま江角になにが起きているというのだろう。
1998年4月に放送がスタート、すぐに高い視聴率をキープし社会現象を巻き起こした大ヒットドラマ『ショムニ』(フジテレビ系)。その主演を務めたことで、江角は女優として確固たるポジションを築き上げた。同ドラマはその後第2、第3シリーズ、さらにはスペシャル版も制作されて、同局の人気シリーズとなった。江角はこのドラマの演出を務めていた現フジテレビのゼネラルディレクターである平野眞氏(51)と2003年に結婚。現在は11歳の長女、7歳の長男の二児の母となっている。女優のほかに、バラエティ番組にも積極的に出演、その歯に衣着せぬ物言いで幅広い世代からの人気を得るようになった江角だが、2014年8月に子供同士が同じ学校に通っていたタレント・長嶋一茂の自宅外壁に「バカ息子」と自分のマネージャーに落書きをさせたとの報道や、江角のせいでママ友トラブルが勃発している、との報道が相次ぎ、これをきっかけにして現在芸能活動は休業状態となっている。
入れ替わりの激しい芸能界であるからして、筆者も正直、江角マキコという人の存在はすでに忘れつつあったのだが……今回の不倫疑惑報道と引退宣言にはかなり驚いた。週刊誌に疑惑記事を掲載され、即引退。元俳優の成宮寛貴の薬物使用疑惑からの突然の引退騒動もそうだったが、すぐさま芸能界を去るのは、「一般人に戻るのだから、これ以上の追及は止めてほしい」という意志の表れだろう。
しかし「女性自身」の詳細を見ると、江角が引退したからといって、騒動が収束するわけではないのでは……と思わされる。夫・平野氏側は、15年1月から妻と別居状態にあること、その原因は江角の不倫を問いただし夫婦喧嘩となったことであり、「離婚しようと思ったことは、もちろん何度もありますよ」「子供たちのためにも、(江角は)一刻も早く目を覚ましてほしい」と吐露している。一方の江角は不倫を否定し、別居は事実だが夫の仕事のためであり、離婚の予定はない、としているが、夫側の言葉を見る限り、夫婦に波風が立っていることは紛れもない事実だろう。
今回、江角と不倫関係にあるのではないかとされているのは、投資コンサルタントを生業としているA氏という男性だ。実はこのA氏、昨年8月にファンドへの出資名目で金をだまし取ったとして、詐欺と金融商品取引法違反の疑いで逮捕歴がある。事件の概要は、A氏をはじめとする投資コンサルタント会社の社長ら5人が、資産運用と偽り多くの投資家から現金を集めていたものの、実際には取引システムは存在していなかったというもの。それでも約5年の間で63人から113億円を集め、GACKTや布袋寅泰、そして江角も「金を騙し取られた被害者」として名前が上がっていた。
なんとも解せない話である。本来ならば江角にとってA氏は自分の大切なお金を騙し取った憎むべき人物のはずだ。それなのに、江角は4年ほど前に知人を通して紹介されたこのA氏と恋仲になり、少なくとも2年以上は不倫関係にあるのだという。江角同様、A氏も結婚しており妻子があるので、この報道が事実ならばダブル不倫になる。同誌では、昨年12月中旬の午前中に江角が愛車を運転してA氏をとあるマンションまで迎えに行き、ふたりで別の高級マンションへ。そこでふたりは6時間もの間こもりっきりだったという。江角側はこの“密会”を、「投資金の返金に関する協議交渉」「2人で会っていたものではない」「返金交渉のためこの日に限らず頻繁に会っている」と説明し、「不倫関係などでは断じてございません」としている。
しかし同誌は「江角さんは彼のことを信じ切ってしまって」という江角の知人の証言を掲載。この知人いわく、江角はA氏と知り合って“強い女”から“か弱い乙女”のように豹変してしまい、A氏が逮捕された際も「彼はそんな人じゃないの」と庇っていたという。A氏は2014年の一茂邸落書き事件のときに「やったかどうかはどうでもいい。とにかく君を守るから」と江角を慰め、江角はこの言葉でさらにA氏への想いを強くしたのだと、この知人は語っている。
江角のように公の場でもプライベートでも常に気丈に強く振る舞う女性が、不意に男性から「守る」などの極甘なワードを囁かれる……それをきっかけに自分でも制御不可能となるほどにその人物にのめりこんでしまう、というのはよく聞く話で、想像が容易なストーリーだ。これまで「強くあろう」「人に頼っちゃいけない」とピンと張りつめていた心の中の糸が、「守るよ」の一言でふにゃふにゃとほどけてしまうのだろうが、張りつめていた糸ほど、一度ほどけてしまうと怖い。「この人の前でだけ、素の私に戻れるんだ」と思い込んでしまい、もはや周囲が何を言おうと耳に入らなくなってしまうのだろう。ありがちな話であるだけに、真実なのか疑わしいが、彼女の不貞を他でもない夫・平野氏が雑誌に告白していることから、いずれ離婚裁判に発展でもすれば法廷で夫の弁護側から不倫の証拠が次々と出されかねない。
江角は芸能界引退の理由を「子供たちのために今、私にしかできないことを選択し専念する時期だと考えました」としている。また、「子供の進学の関係で海外と往復することが増えており」ともあるので、子供たちの海外留学を検討しているのかもしれない。付き添うかたちで彼女自身も海外移住を選択する可能性もある。不倫を疑う夫からも、わずらわしいマスコミからも遠く離れて、異国の地へ行けたら楽だろう。多くのバラエティ番組で大上段からの“正論”を振りかざしてきた江角のタレント生命がこのような淀んだ幕引きになるとは、ただただがっかりだ。
(エリザベス松本)