TBSが『Nスタ』キャスターの堀尾正明アナをリストラ! 低視聴率番組『ビビット』に“降格人事”
株式会社ノット・コミュニケーションズ公式サイトより
TBSが夕方の報道番組『Nスタ』でキャスターを務める堀尾正明アナ(61)を3月いっぱいでリストラし、4月から朝の情報番組『白熱ライブ ビビット』に異動させることが明らかになった。
堀尾アナは早稲田大学第一文学部哲学科を卒業後、劇団俳優座で役者として活動した後、1981年に26歳でアナウンサーとしてNHKに入局した異色の経歴を持つ。同局では、『スタジオパークからこんにちは』『NHKニュース10』『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』などを担当。2004年には『第55回NHK紅白歌合戦』の総合司会も務めた“大物アナ”だ。
08年3月でNHKを退局し、フリーに転身。同年、日本テレビ系で北京五輪中継のキャスターに起用された。その後、同局の『誰だって波瀾爆笑』『江川×堀尾のSUPERうるぐす』の司会者に。09年9月末より、TBS系『イブニングワイド』のキャスターに就任。同番組は10年3月末から『Nスタ』にリニューアルされたが、堀尾アナは続投。14年10月より、番組は前半の『Nスタ ニュースワイド』、後半の『Nスタ ニューズアイ』に分割され、堀尾アナは前半のみの担当となり、出演時間が減っていた。
『イブニングワイド』時代から通算すると、実に7年半にわたって“TBSの夕方の顔”として君臨してきた堀尾アナだが、ついに降板の憂き目に遭うハメになったのだ。後任には現在『ビビット』で進行を担当する局アナの井上貴博(32)が就き、堀尾アナは、その『ビビット』にコメンテーターとして帯で出演することになる。
「『Nスタ』は同時間帯の民放各局の報道番組の中では、日テレ系『news every.』、テレビ朝日系『スーパーJチャンネル』の後塵を拝しており、視聴率は芳しくありません。従って、フリーの大物である堀尾アナのギャラは負担となっていたようです。今回、キャスターを局アナに切り替えることで、大幅なコストカットが可能となります。とはいえ、『Nスタ』の功労者である堀尾アナをバッサリ切ってしまうのは非情すぎて、体裁も悪い。そこで、『ビビット』に移動という形で、体面を保つことになったのでしょう。ただ、夕方の看板報道番組のキャスターから、低視聴率番組である『ビビット』のコメンテーターに替わるわけですから、事実上、“降格人事”。当然、堀尾アナのギャラダウンは免れません」(テレビ関係者)
TBSといえば、昨春には、長年『NEWS23』のキャスターを務めてきた膳場貴子アナを降板させ、週1の『報道特集』に配置転換し、経費削減を図った。今回の堀尾アナのケースも同様だ。“世代交代”というと聞こえはいいが、TBSの狙いはやはりコストカットなのだろう。
(文=田中七男)