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タバコが原因で、兄弟ゲンカが殺人未遂事件に発展……毎年恒例「春節事件簿」

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イメージ画像(photo by 梦回春秋 from Flicker.)

 韓国では1月27日から3日間、旧正月休みとなったが、例年この時期には、さまざまなトラブルが起きる。韓国警察によると、2012~16年の旧正月休みに発生した、窃盗・強盗・暴行・殺人の4大犯罪は、合計7万8,000件に上るという。著しく犯罪率がアップする期間で、今年も例外なく事件が相次いだ。

 先陣を切ったのは、仁川(インチョン)地域の、男4人、女2人の美人局グループ。彼らは旅館やサウナを転々としながら生活していたのだが、案の定、金が尽きて犯行を思いつく。チャットアプリを通じて知り合った50代男性をホテルに呼び出し、暴行。現金14万ウォン(約1万4,000円)を強奪し、タクシーで逃走した。だが、6人の姿は監視カメラにとらえられており、すぐに逮捕となった。警察は現在、余罪についても捜査中だ。

 その翌日には、忠清南道(チュンチョンナムド)で凄惨な事件が起きた。

 両親と兄(44)が住む実家に弟(43)が帰省し、久しぶりの家族だんらんに盛り上がる一家だったが、兄がタバコを吸い始めたことで雰囲気は一変する。弟が突然、「父親の前でタバコを吸うのか!」と激高したのだ。泥酔していた兄弟は口論となり、ヒートアップした結果、弟は兄を包丁で刺してしまう。病院に運ばれた兄は一命を取り留めたが、弟は殺人未遂で逮捕。いくら酒に酔っていたとはいえ、タバコ1本で実の兄弟が殺し合いにまで発展するとは、なんとも恐ろしい。

 このほかにも、「500万ウォン(約50万円)の金品を強奪した空き巣が、帰ってきた一家と鉢合わせ」「離婚が原因で、うつ病を患う女性が焼身自殺未遂」「夫婦ゲンカの末、夫が妻の車に放火」など、大小さまざまな事件が起こっている。

 新年に浮かれる世間をよそに、今年もトラブル続きの1年となりそうだ。

春節を狙った国連の“中国人ディス”に波紋「欧米人のクリスマスはどうなんだ!?」

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旧暦の大みそかの夜、国連が飢餓児童の写真を投稿した

 春節(旧正月)の前夜、つまり大みそかに当たる1月27日、中国では「年夜飯」といって、家族や親戚一同が集まり、夕食を共にする習慣がある。そんな団らんのひと時に水を差す出来事が起こった。

 1月27日21時44分、国連が中国版Twitter「微博」の公式アカウントでこんな投稿をしたのだ。

「年夜飯は食べ終わりましたか? さぞかし豪勢だったことでしょう。でも、ご存じですか? 世界では、8億近くの人が毎日飢餓の苦しみに耐え忍び、貧困の中で生活しています」

 この投稿には、肋骨が浮き出るほどにやせ細ったアフリカの飢餓児童の写真までつけられていた。これには、多くの中国人が憤慨。「年夜飯を食べなければ、彼らが飢えなくなるというのか?」「なぜクリスマスではなく、中国の大みそかに投稿したんだ?」「中国だって、最近ようやく食えるようになったばかり」「“世界警察”である米国が面倒を見るべきだ」などと、さまざまな怒りのコメントが見受けられたが、それから約3時間後、年明け早々にまた新たな投稿がされた。

春節に合わせた国連の中国人ディスに波紋「欧米人のクリスマスはどうなんだ!?」の画像2
その3時間後には、戦争の写真を投稿し、中国の正月気分に水を差した

「新春の祝賀花火が上がる時、あなた方に別の世界を紹介します」

 この一文とともに投稿された写真には、左側が花火で右側には、砲弾か何かが炸裂している様子が写されていた。これに対し、ネット上には「誰かFacebookで米国人に見せてやってくれない?」「欧米が戦争を引き起こしているのに、中国人にこれを見せて意味があるの?」「こういうのを中国では、教養がないというんだ」などのコメントが書き込まれた。

「環球網」(1月29日付)によると、前者の投稿には2万4,000、後者には4万7,000ものコメントがついた。

 いずれの投稿も29日のうちに削除されたようだが、保守系メディアが批判を続けており、中国の国連に対する遺恨となりそうだ。
(文=中山介石)

開院前からの計画的犯行か? 障害者や認知症患者を奴隷扱いする「ブラック病院」にメス

開院前からの計画的犯行か? 障害者や認知症患者を奴隷扱いする「ブラック病院」にメスの画像1
入院患者の様子

 韓国・仁川(インチョン)にある精神科病院でとんでもない不祥事が発覚し、物議を醸している。なんと、病院の諸経費を節約するため、認知症や精神障害を持った患者に、病院の雑務を強要していたというのだ。

 逮捕されたのは、同病院の院長(45)と事務長(55)。この病院は、2015年11月に市から開院許可を得たが、院長らは開院にあたっての必須条件である産業廃棄物処理委託契約書やクリーニング業務委託契約書を偽造して保健所に提出。判断能力に問題がある長期療養患者に、ほかの入院患者の服の洗濯やおむつ交換などをさせていた。

 当然、韓国の精神保健法では、治療やリハビリ目的以外の、患者の労働は禁止されている。しかし、院長らはそうした規約を完全に無視。患者たちに手錠をかけたり、暴力で支配下に置き、奴隷のように使っていたのだ。
 
 腐敗していたのはトップだけではなかった。この病院に勤める療養保護士(日本でいうヘルパー)(49)も、実に悪質だ。彼は言うことを聞かない患者を殴りつけるだけでなく、女性患者にキスを強要するなど、やりたい放題だったという。
 
 この病院の悪事が発覚したのは、退院した患者から「療養保護士が患者を手錠で拘束して暴行を加えたり、食事を与えられていない患者がいる」と警察に通報があったことがきっかけだった。全患者への聞き取り調査の結果、1月23日に前出の3人を精神保健法違反の容疑で逮捕。療養保護士には、さらに強制わいせつ容疑も加えられた。
 
 あまりにも非道な病院に、韓国ネット民も「なぜ、こんなクズどもの名前や病院名を公表しないんだ?」「こいつらのせいで、保護士のイメージが悪くなる」「むしろ主犯3人を精神科病院へ放り込め!!」などと怒りを爆発させている。

 くしくも、事件が明るみになる3日前の20日、障害者の意思を無視して労働を強要した場合、7年以下の懲役または7,000万ウォン(約700万円)の罰金を科すという内容が導入された「障害者福祉法改正案」が国会本会議を通過している。それも踏まえて、院長たちにどれほど重い刑罰が下されるのかに注目したい。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・健康な人が“強制入院”させられる!? 韓国で精神病院の患者数が増加するワケ
http://s-korea.jp/archives/4188?zo
・患者を170日間も不法監禁した国立精神病院の院長…その違法性はどこに?
http://s-korea.jp/archives/6125?zo

うらやましすぎ!! 不動産バブルに沸く中国農村で、村民全員に約400万円の“特大お年玉”

「農村=貧しい」だけじゃない!? 空前の不動産バブルで、村民全員に500万円のお年玉の画像1
1月23日、泥湾村の村民には、10万元が振り込まれたことを知らせるショートメッセージが届いた

 春節(旧正月)中は、中国でも「紅包(ホンバオ)」というお年玉を渡す習慣がある。ただし日本とは違い、受け取るのは必ずしも子どもだけではない。

「毎日経済新聞」(1月26日付)などによると、広東省珠海市にある泥湾村では、村民全員にお年玉が支給されたという。

 驚くべきはその額だ。総額5億元(約82億5,000万円)を2,000人の村民で分け合うことになったのだ。1人当たり25万元(約412万円)の計算になる。

 1月23日に10万元(約165万円)がすでに振り込まれており、春節後に残りの15万元(約247万円)が振り込まれるという。

 この巨額お年玉の原資は、大部分が、共同所有していた土地の売却益だという。中国の土地は、国家による所有と共同所有に分けられるが、都市部の土地は国有であり、不動産の売買は、厳密にいうと借地権の売買である。一方、農村部では共同所有が認められているが、転売することはできないのが原則だ。

 ところが、不動産大手、中原地産のエコノミストによると、「共同所有する土地を国有化する代わりに国から借地権を譲り受け、その借地権を売却する」という方法で、現金化が可能だという。

「農村=貧しい」だけじゃない!? 空前の不動産バブルで、村民全員に500万円のお年玉の画像2
共同所有地の譲渡で開発ラッシュに沸く王府基村

 この“錬金術”は全国的に行われている。「都市快報」(1月21日付)によると、浙江省温嶺市の王府基村では、全村民1,200人が30万元(約495万円)のお年玉を受け取った。中には270万元(約4,450万円)もの大金を手にした9人家族の世帯もあったという。

 王府基村は昨年、共同所有地の一画を入札にかけたところ、10社が応札し、最終的には温州市の企業が5億5,800万元(約92億700万円)で落札した。それが高額お年玉につながったというわけだ。2016年の不動産市場が好調だったことも、巨額お年玉を可能にした一因といえよう。

 中国では、経済発展とともに貧富の差の拡大が問題となっているが、これらの事例を見る限り、「農村=貧しい」という方程式が、必ずしも当てはまるというわけではなさそうだ。
(文=大橋史彦)

元フィギュア女王、キム・ヨナの世界記録を破った“ロシアの新星”に韓国人から猛バッシング!

元フィギュア女王、キム・ヨナの世界記録を破ったロシアの新星に韓国人から猛バッシング!の画像1
キム・ヨナ公式サイトより

 韓国が誇る元フィギュア女王キム・ヨナの世界記録が、約7年ぶりに破られた。

 キム・ヨナは、2010年バンクーバー五輪で女子シングル歴代最高得点となる228.56点を記録し、金メダルを獲得したのだが、今年1月27日に行われた欧州選手権「ISUヨーロッパフィギュアスケート選手権2017」で、ロシアのエフゲニア・メドベージェワ(17)がキム・ヨナの記録を上回る229.71点(ショート78.92点、フリー150.79点)で優勝したのだ。

 韓国メディアは、「キム・ヨナの最高記録、7年ぶりに破られた」(ソウル新聞)、「キム・ヨナを乗り越えたロシアの新星……メドベージェワとは?」(国民日報)、「メドベージェワ、2018平昌オリンピックの強力な金メダル候補」(SportToday)などと、この記録更新を大々的に取り上げている。

 中には、「メドベージェワ、やらなくてもいいジャンプまで……」(聯合ニュース)、「7年ぶりに破られたキム・ヨナの世界記録……なんだろう、この後味の悪さ」(Ohmynews)といった皮肉交じりの見出しもある。

 ネットメディア「Newsen」は、「得点インフレにもかかわらず、7年間最高得点を守ったキム・ヨナが、あらためて偉大に思える(略)メドベージェワは自信たっぷりの演技を繰り広げるが、慢性的なエッジエラーがあり、高得点を狙うためにジャンプを後半に配置するため、プログラムの全体的なバランスや美しさを見つけにくいのが残念だ」と指摘した。

 ネット民からも「ロシア人なら仕方ない」「キム・ヨナみたいに、優雅で美しくはないな」「キム・ヨナが現役だったら、240点くらいかも」「そろそろ新しいスターが欲しくもなるよね」「メドベージェワよ、今を存分に楽しめ」といったコメントが寄せられている。

 ただ、皮肉の声ばかりではない。メドベージェワが韓国のアイドルグループ「EXO」や「防弾少年団」のファンであることは、フィギュアファンの間で有名な話。実際、EXOの歌に合わせて振り付けをする動画がネットで公開されており、「せっかくK-POP好きの選手が現れたんだから、優しく見守ろう」といった声も上がっている。ソチ五輪で「キム・ヨナの金メダルを盗んだ」と言われ、10代で姿を消した同じロシア人のアデリナ・ソトニコワよりは全然マシという反応だ。

 韓国が誇る国民的スター、キム・ヨナの座を揺るがす一大事に韓国人は心穏やかでいられない様子だが、果たして、キム・ヨナ本人の心中やいかに?

10年間で5頭が変死!? 獣医不足、不衛生な飼育環境……上海野生動物園はパンダの墓場か?

<p> 中国の旧正月にあたる春節休みで多くの中国人観光客が日本を訪れているが、人気観光スポットのひとつに挙がるのが上野動物園。特にパンダは人気で、園内では、中国語で言葉を交わす親子連れを多く目にする。</p>

<p> 奇妙な話である。パンダはもともと中国から贈られたものであり、中国こそが本場のはず。なぜ、日本でわざわざ列に並んでパンダを見るのだろうか?</p>

<p> その理由について、広東省広州市在住の自営業の日本人女性(34)は、こう推測する<br />
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タクシー運転手にフルボッコの泥酔青年、車3台にひき逃げされて死亡

タクシー運転手にフルボッコの泥酔青年、車3台にひき逃げされて死亡の画像1
監視カメラがとらえた、暴行の様子

 韓国人ドライバーの運転は荒っぽく、メディアでも連日のように交通トラブルによる暴行やひき逃げ事件が報じられている。実際、2000年から13年間の統計を見ると、歩行者の自動車事故死亡者数は人口10万人あたり平均5.2人で、経済協力開発機構(OECD)加盟国中、最も高い数字を記録した。そんなドライバーの悪質さを象徴するかのような事件が起こった。

 1月21日、事件は、京畿道安山(キョンギド・アンサン)で、酒に酔った20代の青年がタクシーを呼び止めたことから始まった。タクシーに乗り込んだ青年は、発車後「金がない」と言い始め、それに腹を立てた運転手は青年の胸ぐらをつかんでタクシーから引きずり下ろすと、十数発の鉄拳を食らわせたのだった。

 ここまでなら、タクシー運転手による暴行事件として処理されたが、この事件のタチの悪さは、ここから始まる。なんと運転手は、意識が朦朧としている青年を、道路の真ん中へ放り投げたのだ。

 その後、青年は車にひかれて死亡。しかも、青年をひいた車は1台だけではなく、3台もの車にひかれたというから驚きだ。しかも、3台すべてが接触を確認していながら、現場から逃走するというオマケ付きだった。

 その後、1番目と3番目のひき逃げ容疑者は警察に自首。逃走していた2番目の容疑者も、事件から2日後に逮捕された。

 あまりにも悲惨な顛末に、ネット民も「タクシー運転手としてどうこう以前に、人間としても認められない」「運転手と3人のひき逃げ犯の中に、1人でもまともな人間がいれば助かったのに」「怖いよこの国、怖くて生きていけない」などとドン引き。犯人たちへの怒りの声が上がっている。

 タクシー運転手に暴行を受けて道路に捨てられ、さらに3度のひき逃げに遭った青年。韓国人ドライバーの良識を疑うには十分すぎる、ひどい事件である。

備え付けの厚紙を尿道に当て……水不足の中国で「女性用立ちション便器」が普及の兆し

備え付けの厚紙を尿道に当て……水不足の中国で「女性用立ちション便器」が普及の兆しの画像1
陝西師範大学で導入された、女性専用立ちション便器(出典:東網)

 中国で今、大気汚染と並ぶ大きな国難となっているのが水不足だ。そんな中、「人民網」(1月12日付)によると、陝西省の陝西師範大学が、節水のために女性専用立ちション便器を導入し、話題となっている。

 女性がトイレで使用する水量は一度で6リットル。同大学内では、一日平均で10~12トンの水が使用されている。しかし、この便器を使えば、用を足した後に流す水の量を大幅に節約できるという。

 同大学の女子学生数は約1万6,000人。そこで女子トイレ内には、《あなたたちが立ち小便すれば、毎日160トンの節水ができます》と書かれている。加えて、学校側は個室便器使用時より、感染症などにかかるリスクを軽減できるとして、大学公式SNSでその有用性をアピールしている。

 便器の上部にイラスト付きで使い方が説明されているが、それによると、備え付けの厚紙を尿道に当て、便器に流し込むということらしいが、慣れるまでは難しそうだ……。

備え付けの厚紙を尿道に当て……水不足の中国で「女性用立ちション便器」が普及の兆しの画像2
尿道に当て、便器に小便を流し込むための厚紙
備え付けの厚紙を尿道に当て……水不足の中国で「女性用立ちション便器」が普及の兆しの画像3
メディアの取材に恥ずかしそうに顔を隠す、女性専用立ちション便器の利用者

 また、ネット上では「水の節約になっても紙資源に頼るんなら、今度は紙の無駄遣いではないか! 紙代にいくらかかるか、算出しているのか?」などと早速ツッコミが入っている。

 実は同大学がある西安市は、中国の中で最も女性専用立ちション便器の導入に積極的な都市として知られている。中国版ウィキペディア「百度百科」によると、西安市内の駅や公園などにも設置されており、一日200人前後の女性が利用しているとのことだが、利用者の多くは中年女性だという。

 日本でもかつて東京五輪が開催された当時、トイレの混雑解消のために女性専用立ちションが導入されたというのは有名な話だ。その後、日本ではすでに姿を消したが、中国でその有用性が確認されれば、2020年の東京五輪で復活するかもしれない!?
(文=青山大樹)

「PM2.5に効く“神薬”!?」中国人観光客が小林製薬の“アレ”を爆買中!

<p> 中国では、今年に入ってからもPM2.5が猛威を振るっている。汚染物質による視界不良で、各地の空港では飛行機の離着陸が遅れたり、高速道路が封鎖されるなど、市民生活にも大きな影響が出始めている。</p>

<p> そんな中、やはり信用できるのは「日本製品」しかないということか、関連商品が売れまくっている。日本製の高性能空気清浄機が好調な売れ行きを見せ、中国人から《神薬》として絶大な支持を集めている「清肺湯・ダスモック」(小林製薬)がバカ売れしているというのだ。</p>

<p>「中国経済網」(1月20日付)によると、2014年9月に発売されたこの「清肺湯」は、中国人観光客から人気を集めているという。同薬は「喫煙や排気ガスなどによる気管支の汚れをキレイにしながら、しつこいせき・気管支炎を改善する漢方薬」として販売されており、大気汚染に苦しむ中国人の間で、その評判が口コミで広がっていったのだという。小林製薬は中国人観光客への好調な売れ行きから、2017年には前年比3割増の110万箱を生産する予定だ。</p>

現実は絵よりも奇なり? 国会議員会館に「朴槿恵の裸体画」展示で物議

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 韓国で、1枚の絵が話題になっている。ベッドに横たわって豊満な体を見せつける裸体の女性と、彼女のそばで花束のようなものを抱える別の女性――2人とも、どこかで見たことのある顔だ。よく見てみると、裸体の女性は朴槿恵(パク・クネ)大統領、もう一人は崔順実(チェ・スンシル)被告ではないか。

 これは、昨年末から韓国社会を騒がせている「崔順実ゲート」の風刺画である。花束に大量に突き刺さった注射器は、朴大統領の美容施術のために崔被告が無資格の注射おばさんを紹介したことを風刺している。そんな2人の後ろでは大型旅客船が沈没しているものの、朴大統領はスヤスヤ眠っているようだ。これはまさに、2014年に起きたセウォル号沈没事故当日、朴大統領の「空白の7時間」を意味する。世間でウワサされた「睡眠薬を飲んで寝ていた」という説が反映されたのだろう。

 裸体の朴大統領が手に持っているのは、「THAAD(サード)」と書かれたミサイルと、亡き父・朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の似顔絵。太ももあたりには、彼女が青瓦台(韓国大統領府)で飼っている珍島犬(チンドッケ)もいる。

 韓国では今回の政治スキャンダルを皮肉るギャグやパロディーが多く生まれており、この絵もいかにもネット民によるおふざけに見えるが、実はそうではない。韓国の国会議員会館で開催中の展示会に出品された、れっきとした“アート作品”なのだ。

 この絵を手がけたイ・クヨン氏によると「セウォル号沈没事故当時、謎に包まれた朴大統領の“空白の7時間”がテーマとなっている。また、『崔順実は、私にとって侍女のような人だった』という朴大統領の発言を元に、2人の関係を表した作品」で、タイトルは「汚い眠り」だという。

 そもそも、原画となったフランス人画家エドゥアール・マネの『オランピア』も、花束を持つ黒人の女性が裸体の女性の召し使いとして描かれている。そして、朴大統領の裸体として合成したのはイタリア人画家ジョルジョーネの『眠れるヴィーナス』なのだから、まさに辛辣なパロディーといえるだろう。

 ただ、これを見たネット民からは賛否両論が巻き起こっている。「いくら表現の自由とはいえ、韓国の顔ともいえる大統領を裸体に合成するのは人権侵害」「また世界的に恥をさらすのか!」といった反対の意見がある一方で、「これがまさに表現の自由」「保守派が見ると理解できない作品だよね」「現実は絵よりも奇なり」などと、風刺画を擁護するコメントもあった。

 それにしても、多くの議員が出入りする国会議員会館に、この「汚い眠り」の展示を許可した関係者の判断は、潔いというか、厚顔というか……。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・怒りをギャグに昇華!! “崔順実ゲート”がらみのギャグが面白すぎる
http://s-korea.jp/archives/10489?zo
・南北首脳の体が入れ替わる!? 『君の名は。』のパロディー『君の権力は。』の中身と驚愕の“オチ”
http://s-korea.jp/archives/12890?zo

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