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現実は絵よりも奇なり? 国会議員会館に「朴槿恵の裸体画」展示で物議

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 韓国で、1枚の絵が話題になっている。ベッドに横たわって豊満な体を見せつける裸体の女性と、彼女のそばで花束のようなものを抱える別の女性――2人とも、どこかで見たことのある顔だ。よく見てみると、裸体の女性は朴槿恵(パク・クネ)大統領、もう一人は崔順実(チェ・スンシル)被告ではないか。

 これは、昨年末から韓国社会を騒がせている「崔順実ゲート」の風刺画である。花束に大量に突き刺さった注射器は、朴大統領の美容施術のために崔被告が無資格の注射おばさんを紹介したことを風刺している。そんな2人の後ろでは大型旅客船が沈没しているものの、朴大統領はスヤスヤ眠っているようだ。これはまさに、2014年に起きたセウォル号沈没事故当日、朴大統領の「空白の7時間」を意味する。世間でウワサされた「睡眠薬を飲んで寝ていた」という説が反映されたのだろう。

 裸体の朴大統領が手に持っているのは、「THAAD(サード)」と書かれたミサイルと、亡き父・朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の似顔絵。太ももあたりには、彼女が青瓦台(韓国大統領府)で飼っている珍島犬(チンドッケ)もいる。

 韓国では今回の政治スキャンダルを皮肉るギャグやパロディーが多く生まれており、この絵もいかにもネット民によるおふざけに見えるが、実はそうではない。韓国の国会議員会館で開催中の展示会に出品された、れっきとした“アート作品”なのだ。

 この絵を手がけたイ・クヨン氏によると「セウォル号沈没事故当時、謎に包まれた朴大統領の“空白の7時間”がテーマとなっている。また、『崔順実は、私にとって侍女のような人だった』という朴大統領の発言を元に、2人の関係を表した作品」で、タイトルは「汚い眠り」だという。

 そもそも、原画となったフランス人画家エドゥアール・マネの『オランピア』も、花束を持つ黒人の女性が裸体の女性の召し使いとして描かれている。そして、朴大統領の裸体として合成したのはイタリア人画家ジョルジョーネの『眠れるヴィーナス』なのだから、まさに辛辣なパロディーといえるだろう。

 ただ、これを見たネット民からは賛否両論が巻き起こっている。「いくら表現の自由とはいえ、韓国の顔ともいえる大統領を裸体に合成するのは人権侵害」「また世界的に恥をさらすのか!」といった反対の意見がある一方で、「これがまさに表現の自由」「保守派が見ると理解できない作品だよね」「現実は絵よりも奇なり」などと、風刺画を擁護するコメントもあった。

 それにしても、多くの議員が出入りする国会議員会館に、この「汚い眠り」の展示を許可した関係者の判断は、潔いというか、厚顔というか……。
(文=S-KOREA)

●参考記事
・怒りをギャグに昇華!! “崔順実ゲート”がらみのギャグが面白すぎる
http://s-korea.jp/archives/10489?zo
・南北首脳の体が入れ替わる!? 『君の名は。』のパロディー『君の権力は。』の中身と驚愕の“オチ”
http://s-korea.jp/archives/12890?zo

チェ・スンシルゲートで空前の特需! パロディ商品やLEDロウソクがバカ売れ

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 パク・クネ大統領と、友人チェ・スンシル被告による韓国史上最大級の政治スキャンダル。事態は2人を揶揄したモバイルゲーム『スンシル、早く来て』が爆発的な人気を博したり(参照記事)、「チェ・スンシルの娘チョン・ユラは、実はパク・クネの隠し子だった」といったデマが横行したりと、怒りを超えた、一種の“お祭り”へと移行。事件に関連した商売も盛んだ。

 大邱(テグ)市のパン店では、12月から発売されたある商品が注目を集めている。その名も「スンシルパン」だ。1つ2,000ウォン(約200円)で、チェ被告が検察に出頭したときの、帽子とマスクを着けた姿をイメージして作られており、中には甘いクリームチーズが入っている。

この商品は、「政治スキャンダルを嘆く市民に、笑顔を与えたい」という店長の思いから生まれたという。発売当初は細々と販売していたが、購入した客がネットに写真をアップしたことで注目を集めた。すべて手作業で作っているため、店頭販売のみ、一日100~150個ほど作るのが精いっぱいだというが、注文が相次いでいるそうだ。

 ネット上では「パククネパンも作るべきだ!」「これは絶対買いたい」といった肯定的な意見もあるが、中には「人の不幸で商売したらバチが当たるぞ」「不謹慎だ」などといった声も多い。

 このパン店だけではない。毎週末になると、ソウルを中心に各地で開催される「ロウソク集会」の影響を受けて、「LEDロウソク」の販売数が急増している。ある通販サイトでは、たった一日で1,000個以上の注文があったという。業者からしてみたら、まさに今回の政治スキャンダルは空前の特需ともいえる。

 しかし、喜んでばかりもいられない。一部企業が好調でも、国政の混乱により消費が縮小しているのは事実。特に影響を受けているのが大手デパートだ。実際、売り上げを見込めるはずの年末に入っても消費者の財布のひもは固く、11月17日から12月4日の業界全体の売り上げは6年ぶりに大幅下落した。

 現在、パク大統領の職務は停止しているが、弾劾されるまでには、まだまだ時間がかかるだろう。韓国経済への影響も深刻だ。

「キャンドルデモは、もうこりごり!?」痴漢被害続出、女性への差別発言も……

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イメージ画像(足成より)

 パク・クネ大統領への退陣要求が鳴りやまない韓国。国民が団結し、キャンドル片手に「弾劾!」と叫ぶ姿は、どこか感動的でもある。そんな平和的なイベントの陰で、ある事件が起こった。

 12月17日、光化門広場で開かれていた第8回キャンドル集会の現場で20代女性にわいせつ行為をしたとして、39歳の男が逮捕されたのだ。

 男はデモに参加していた女性に自身の体を何度も密着させていたといい、被害女性の通報を受けた警察が駆けつけて現行犯逮捕した。なお、ソウル鍾路警察署の調べによると、男は犯行を一部認めており、「好奇心でやった」と話しているという。

 実はキャンドルデモでは、女性がたびたび危険にさらされている。先月12日、第3回集会でも、50代の男が20代女性にわいせつ行為をしたとして逮捕された。そればかりか、同5日に行われた第2回集会では、デモの主催者が女性差別的な発言をしたとして問題になっている。弾劾を要求する相手が女性大統領とはいえ、政治的デモとしてはあるまじき行為だ。

 なお、これら事件後、女性参加者から「女性への差別発言の自制」や「女性が安全にデモに参加できるようにしてほしい」という声が上がっていた。しかし、今月に入り、また逮捕者が出てしまったというわけだ。

 一方、キャンドルデモに批判を浴びせる人物も、矢面に立たされている。青瓦台(大統領府)の前報道官でジャーナリストの、ユン・チャンジュン氏だ。彼は12月上旬、自身のブログに「セヌリ党(与党)弾劾勢力を金石に刻み、永遠に恥辱が残るようにしよう!」という強気のタイトルの記事を投稿したところ、批判が巻き起こった。実はユン氏、2013年5月にパク大統領の訪米に帯同した際、インターン女性にセクハラ行為をした、罷免されているのだ。つまり「そんな男が何を言っているんだ!?」と国民の感情を逆なでしたわけだ。

 デモをやるほうも、やられるほうもセクハラばかり。キャンドルデモは、穏やかではなさそうだ。
(文=河鐘基)

“平和的”デモ現場は痴漢し放題!? 「5回痴漢してやったぜ」「JK眺めるとストレス発散になる」の声も

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YouTube「ANNnewsCH」より

 朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求め、韓国では毎週デモが行われている。弾劾訴追案可決から一夜明けた10日にも、全国各地では100万人以上が抗議集会に参加した。

 そのようなデモを、韓国をはじめ各国のメディアは「平和的だ」と伝えている。ろうそくをともし、警察車両に花柄のシールを貼るといったデモ行為が「まるでお祭りのようだ」と評したメディアもあったほど。

 しかしながら、デモ現場が100%平和に満ちていたわけではない。「人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である」と言ったチャーリー・チャップリンの言葉通り、デモ参加者の中には不快な思いをした人も多いようだ。

「中央日報」によると、デモの規模が大きくなるにつれ、タチの悪い参加者の、女性や青少年に対する非難や嘲笑、セクハラ、痴漢行為がまん延しているという。

 記事の中で、女子高生たちはこう証言する。

「授業が終わった後、制服姿のままデモ現場に駆けつけたら、『若いのにキレイな顔してるね』『かわいらしいのに、なぜマスクで顔を隠すんだい? 外してごらん』と、おじさんたちから言われた。本当に嫌な気分だった」
「『どうせ勉強するのが嫌だったから、デモに来たんだろ?』と嫌みを言われた」
「知らないおじさんに脚をジロジロ見られたからにらみ返すと、『制服のスカートが短すぎるぞ!』と叱られた」

 女子高生に限らず、SNSでは、多くの女性がお尻や胸を触られるといった痴漢被害に遭ったことを明かしている。「50代の男性に、下半身を密着させられた」「見知らぬ老人に、お尻を揉まれた」「胸を触られた」といった告発が続出している。

 その一方で、「今日は、5回痴漢してやったぜ」「デモ現場で女子高生を眺めてるとストレス発散になる」「ろうそくデモは彼女を作る絶好のチャンスだろ」といった書き込みも。実際、デモ現場にいた男が痴漢容疑で逮捕されたケースもあったが、さほど話題にはならなかった。

 表向きは、体のいい“平和的デモ”だが、「痴漢が多かったのに、何が平和的デモだ?」「大統領が女性だからという理由で、女性嫌悪発言も多かった」「成熟した民主主義? まずは女性たちの人権が守られるべきでは?」という皮肉の声も多い。

 本当の意味で“平和的デモ”が行われるには、まだまだ時間がかかりそうだ。

朴槿恵の悪影響か? 韓国当局に「虚偽通報」が殺到中! しかも、その内容がヒドイ……

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 朴槿恵大統領の親友で、実業家の崔順実(チェ・スンシル)被告による国政介入、通称「崔順実ゲート事件」に揺れる韓国。捜査が進むにつれて、崔被告が国政介入していた期間や、崔被告が運営する文化支援財団「ミル財団」やスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」の設立にあたり、大統領権限を行使して大企業から多額の寄付金を集めたことなどについて、大統領やその周辺人物たちの虚偽が目立ち始めている。

 国のトップが率先してウソをつき続ける中、国民にもそれがまん延しているようだ。
 
 釜山(プサン)地方警察庁によると、2016年に入って、虚偽の通報が増加しているという。報告によれば、13年には年間179件だった虚偽通報が、今年は9月時点で245件にまで増加した。
 
 また、その内容も「殺人事件が起きた」「恋人が拉致された」「息子を殺した」など、軽く受け流すことができないようなものばかり。調べによると、通報者の多くは愉快犯であることもわかっている。
 
 最近では、世宗(セジョン)市内のある小学校に、身元不詳の男が忍び込んで児童を誘拐しようとしたとされる騒ぎもあった。被害児童が犯人の手をかんだことで拘束から逃れた、と公表されたが、実はこの事件自体が、児童による作り話だったことが明らかになっている。子どものいたずらとはいえ、はた迷惑な話だ。実際、このような虚偽通報の増加は、警察の動きを鈍らせる原因にもなる。市民自ら、治安の悪化を招いているわけだ。

 とはいえ、大きな実害のない虚偽通報は、まだマシという見方もできる。さらに問題なのは、自動車保険をめぐるウソである。

 金融監督院の発表によると、16年上半期の間に、加害者不明の自動車事故を装って保険金をだまし取ったとして881人が逮捕され、被害額は計18億6,000万ウォン(約1億8,600万円)にも上るという。ちなみに、日本では、自動車事故をめぐる保険金詐欺事件での摘発者数は275人(15年)であり、被害額2億6,000万円だ。韓国は人口が日本の半分以下。それを踏まえると、韓国の保険金詐欺の異常な多さがわかる。

 かつて、日本メディアが「韓国人は息を吐くようにウソをつく」と書いたとき、韓国メディアやネット民の多くが反発した。しかし、国のトップの現状や国民たちの相次ぐウソを見る限り、今は反論の矛を収め、自らを省みるときなのかもしれない。

辞任表明も、実際には辞めさせられない!? 厚顔無恥な朴槿恵大統領に「どこまでも汚い!」の声

<p> 韓国の朴槿恵大統領が3回目となる国民に向けた談話を発表し、事実上の辞任を表明した。朴大統領が辞任や退陣について言及したのは初めてとなるものの、果たして本当に辞任するのかと疑いの目が向けられている。というのも、今回発表した談話は、具体性がまったく乏しいのだ。</p>

<p> 朴大統領は「大統領職の任期短縮を含めた進退問題を、国会の決定に任せる」とし、「与野党が論議して国政の混乱と空白を最小化し、安定的に政権を移譲する法案を作ってくれれば、その日程と法手続きに従って、大統領職から退く」と話した。つまりは、事態の収拾を国会に“丸投げ”し、あくまで法律に則って、ということになる。</p>

崔順実ゲートは無関係? 韓国フィギュア界の女王キム・ヨナが“あの疑惑”を完全否定!

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 韓国フィギュア界の女王キム・ヨナが、韓国社会で物議を醸している“疑惑”について、公式に否定した。

 キム・ヨナは昨年8月、独立を祝う「光復節」のイベントに参加。当日の様子を撮影した動画には、パク・クネ大統領に手を握られたキム・ヨナが、その手を振りほどく様子が映っており、話題となっていた。また、動画の中でパク大統領が言葉をかけるのだが、キム・ヨナがこれを無視するような場面も収められていた(参照記事)。

 動画が出回った当時、韓国では「キム・ヨナの態度は不適切だ」と批判の対象になっていた。しかしここ最近、パク大統領を陰で操り、国政に介入にしていたチェ・スンシル容疑者ら一派が、スポーツ界をも食い物にし、キム・ヨナに圧力をかけていたという疑いが出ると状況が一変。逆に、キム・ヨナの行動には「理由があった」とし、当時の行動に賛同する声が増え始めていた。

 チェ容疑者ら一派の圧力とは、どういうものなのか? 例えば韓国水泳界の英雄で、2008年北京五輪競泳金メダリストのパク・テファン選手が、チェ一派から、リオ五輪出場を断念するよう脅されたという疑惑が浮上しており、現在、検察の捜査が進められている。14年9月に行われたドーピング検査で陽性反応が出たパク選手を排除しようと、チェ容疑者の息のかかった文化体育観光部の高官は「スポンサーは私が保証する。母校で大学教授になるべきだ」などと脅迫まがいの発言をしたとされる。

 現在、韓国のスポーツ界では、同様の圧力が他の有名選手たちに対してもかけられた可能性があるとして、捜査が拡大する気配。キム・ヨナ選手も、それら圧力への怒りから、パク大統領に反抗的な態度を取ったのではないかと臆測が飛び交っていた形だ。

 ただ今回、これらの臆測について、キム・ヨナ本人が公式に否定するコメントを出した。11月23日、キム・ヨナは、ソウル・オリンピックパークテルで開催された「スポーツ英雄-名誉の殿堂授賞式」に参加。記者たちに動画の件を質問されると、次のように答えた。

「実は当日、直前まで、立ち位置は違っていたんです。生放送ということもあり、右往左往する間にそのようなことが起きた。(中略)いくら私に礼儀が欠けていたとしても、大人の手を払ったりはしません。映像で見ると誤解されるような状況ですが、払いのけた事実はありません」

 なおキム・ヨナは、圧力自体についても「身に覚えはない」と否定。一方、授賞式では、韓国史上最年少でスポーツ英雄への殿堂入りを果たした。フィギュア界で圧倒的な成果を残したことが、その選定の理由となっている。実は、キム・ヨナには、過去にも殿堂入りの話があった。ただそれを「気に食わない」と、チェ容疑者をはじめとする関係者が邪魔していたという説も浮上している。フィギュアの女王に対して、本当に圧力が皆無だったのか? 捜査の進展が待たれている。
(文=河鐘基)  

大統領の退陣求め、韓国で過去の100万人のデモ! 小学生にもディスられる朴槿恵に未来はあるのか?

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 朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求める大規模な“ロウソクデモ”が11月12日、ソウルの中心部で行われた。このデモは、朴大統領の知人の民間人で、カルト宗教団体教祖の娘、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入が発覚したことに端を発するものだが、デモ大国・韓国でも過去最大規模となる100万人が参加した。

 そんな中、ある小学生がデモで行った演説の内容が辛らつだと話題になっている。忠清南道・公州市に住むクム・タギョ(小学5年生、女子)さんは、大統領に次のようなメッセージを送った。

「私は、公州市から来たクム・タギョです。私が文章を書くのが苦手だと言うと、ママが演説の原稿を代筆してくれましたが、大統領は崔順実が書いたものを操り人形のようにそのまま読みました。大統領自身は、自分が国を良くしようとは考えられないようです。金魚には申し訳ないけれども、金魚のような知能です。大統領は、国民から預かった権力を、崔順実にあげました。だから大統領ではありません。(中略)私は、こんな話をするために小学校で勉強をしていたかと思うと、やりきれなくて夜も眠れません。こんなことしている時間に『メイプルストーリー』(オンラインゲーム)をやれば、レベルアップもできるのに……。時間がもったいなくて仕方ありません(中略)大統領と親しい人間や、財閥だけがいい暮らしをする国は先進国ではありません。(中略)耳が悪いのか、目が悪いのかわかりませんが、全国で叫ばれているたった8文字が、なぜ理解できないのでしょうか。私も改めて言います。『朴槿恵退陣しろ(박근혜는 퇴진하라)』」

 なお、このような若者や学生たちの動きに対し、教育機関が圧力をかけるという事例も起きている。例えば14日、西京大学では、大統領の退陣を求める学生デモ隊の一群が大学側から「懲戒の対象にする」と脅されたそうだ。学閥内には朴大統領支持や、政府と利害関係を持った人々も多く、それらが自発的に行動に出た可能性が高い。

 相次ぐデモを受け、朴大統領はどのような決断を下すのだろうか?
(文=河鐘基)

タイミング悪すぎ! 朴槿恵の父・朴正煕の銅像建立計画に「何度でも重機で突っ込んでやる」

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 韓国で朴槿恵(パク・クネ)大統領の亡き父、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領の銅像を建立する計画が進んでいる。機密文書漏洩騒動で朴槿恵大統領の支持率が歴代最低の5%になった今、このニュースは韓国人たちの怒りを煽りに煽っているようだ。

 朴正煕といえば、韓国で唯一の“独裁者”として知られる人物。日本軍の将校として「高木正雄」と名乗っていたこともあり、韓国では“親日”の象徴として有名だ。そして、親子で韓国の大統領に就任した唯一のケースでもある。

 来年11月に迎える朴正煕の誕生100周年を記念し、「朴正煕大統領記念財団」は11月2日、「朴正煕誕生100周年記念事業推進委員会」を発足。その発足式で鄭ホン原(チョン・ホンウォン)委員長は「光化門に彼の銅像を建立する。国内外の政治的状況が厳しい今だからこそ、朴正煕大統領の慧眼と情熱、清貧の精神が必要だ」と発言した。

 ちなみに光化門には、ハングルを発明した朝鮮王朝の第4代国王・世宗(セジョン)と、韓国の歴史的英雄である李舜臣(イ・シュンシン)将軍の銅像が存在する。韓国人なら誰もが尊敬する2人と、朴正煕を並ばせようとする大胆な試みについて、「朴正煕は、その2人を足したぐらいの偉人だから」と、朴正煕記念財団はコメントした。

 韓国のニュースチャンネル『TV朝鮮』の報道によると、前出の委員会は、すでに京畿道の某鋳物製作所に銅像の制作を依頼したという。銅像の高さは約4メートル。完成した暁にはソウル市に寄付され、光化門に立てられる予定だという。

 このような計画に対し、多くの政治家や市民たちはあきれ果てた様子だ。

 政治家からは「光化門の地下100メートルにその銅像を埋めるなら、賛成してもいい」という皮肉や、「正気ではない」「イカれている」などの発言が相次いでいる。

 また、ネット上でも「ここは北朝鮮ですか?」「立ててみろよ。何度でも重機で突っ込んでやるから」「無駄な努力はやめろ。どうせ1分もたたずに壊される」「朴正煕の銅像が立てられたら、この国を脱出する」といった声が、次から次へと寄せられた。

 実は、韓国国内に、朴正煕の銅像がないわけではない。彼の出身地である慶尚北道・亀尾市には、高さ5メートルの銅像がすでに存在。これは、北朝鮮の元指導者である金日成(キム・イルソン)の銅像よりも大きいというが、最近、スプレーを使った「独裁者」などの落書きが相次いでいるとのことだ。

 朴槿恵大統領の支持率や、怒りがまん延する韓国社会を見る限り、火に油を注ぐとしか思えない朴正煕銅像建立計画。この先、一体どうなることやら……。

【機密文書漏洩問題】「もう何も信じられない……」国民総“メンタル崩壊”の韓国は大丈夫か?

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カン・ソンテ氏

 日本でも連日報道されている、朴槿恵大統領の機密文書流出騒動。韓国国民の怒りや絶望はかなり深く、10月29日には大統領の辞任を求め、ソウルで約10万人規模のデモが行われ、11月1日には「(緊急逮捕された崔順実容疑者が)死ぬのを助けてあげようという気持ちで来た」と、男がクレーン車でソウル大検察庁に突っ込む事件まで発生した。

 このように国中が荒れている中、韓国のセンター試験といえる「大学修学能力試験」が、あと半月後に迫ってきた。ただでさえ超学歴社会のプレッシャーにさらされている受験生たちが国の一大事に勉強に集中できるか心配なところだが、「この国では勉強する必要がない」と発言する人物が現れ、物議を醸している。

 彼の名前はカン・ソンテ。2001年の大学修学能力試験で上位0.01%の好成績を収め、“勉強の神”と呼ばれた男だ。ソウル大学に進学したカンは、在学時から教育ボランティア活動に励み、06年に受験生たちに勉強法を教えるウェブサービスを立ち上げる。今でも時々、テレビに出ている売れっ子講師で、受験生にとってはまさに憧れの存在だ。

 ところが、いつも明るく、時には毒舌で受験生のモチベーションを上げてきた彼が、10月29日のライブ動画配信で衝撃発言を連発。その日は、いつもの勉強に関する話ではなく、なんと「朴大統領は被害者なのか」をテーマに配信が始まったのだ。

 彼は両手で頭を抱えながら、「いま仕事が手につかない状態です。僕が信じていた韓国という国が、こんな国だったなんて。国というのは、一人の人間がどうこうできるような単純なシステムではない。しかし、そのシステムがこっぱみじんに砕けました」と切り出す。そして、こう続けた。

「青瓦台(韓国の大統領府)には、有能な人がたくさんいます。そんな人たちが、この問題に気づかなかったはずがない。何かが間違っていると知りながらも、問題提起をしなかったのです。人事権を握っていた崔容疑者に媚を売って、言葉通り“権力の犬”に成り下がった。彼らはすごく頭が良い人たちです。あんなに頑張って青瓦台に入ったのに、ただの“犬”になってしまった」

 大きなため息をついた彼は、続けて「崔容疑者の娘は母親の力で、名門大学に強引に入学しました。多くの受験生が合格を目指して死に物狂いで勉強し、さらには学費がなくて大学進学をあきらめる者もいる一方で、これはないでしょう」と一喝。挙げ句の果てに、こう熱弁した。

「現在のありさまを見る限り、この国は勉強する必要がない国です。詐欺がうまい誰かさん(崔容疑者)は選挙も経ず、一国の最高権力者になって国を乗っ取った。それなのに、勉強する必要ありますか? 権力を握るためには、ただ1回、詐欺に成功すればいいだけなのに。これから僕は、どんな顔でみなさんに『勉強しろ』と言えばいいんでしょうか?」

 いわゆる知識人である彼の口からこんな発言が飛び出したことに、ネット上では「脱力感がすごい」「勉強したくない」などといった、受験生たちの戸惑いの声があふれている。

 いずれにせよ、彼のような知識人含め、国民の多くが “メンタル崩壊”している韓国。果たして、事態はどのような形で収拾するのだろうか?

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