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渡辺麻友、衝撃の“ケツの割れ目”披露に「下品!」の声 舞妓姿には「小梅太夫?」の声も

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 2日、AKB48の渡辺麻友が、5年ぶりとなるソロ写真集を10月25日に発売することを発表。と同時に、先行カットも解禁されたのだが、水中で水着のパンツをずりおろし、ケツの割れ目を披露したその姿に、「アイドルがやることとは思えない」「下品!」などと、不評を買ってしまっている。

 渡辺は、2011年に発売した1stソロ写真集『まゆゆ』(集英社)では、当時17歳であったにもかかわらず、裸に見えるような、体育座りした姿で表紙を飾ったり、ビキニ姿が大量に収録されていたことで、「もっと清楚なまゆゆの姿が見たかった」「セクシー路線はもう少し先でもいいでしょ」などと、熱烈なファンからは、その売り出し方について、疑問の声が投げかけられていた。今回、解禁されたカットでは、ケツの割れ目が披露されているということで、「グラビアモデルよりも露出が激しくなってきてる」「このまま脱がされて、使い捨てにされてしまうのでは?」などと、危惧するファンは多い。

「渡辺の美尻に関しては、前回の写真集『まゆゆ』でも話題になり、昨年3月に放送された『※AKB調べ』(フジテレビ系)で発表された、『思わずくぎづけ! メロメロヒップNo.1』では、メンバー間投票によって、“AKB48グループで最も美しいお尻の持ち主”の1位に選出されるなど、渡辺にとって最大の売りであることは、ファンも百も承知なのですが、パンツをずりさげての割れ目披露という安直なエロカットには、『安っぽいグラドルみたい』とショックを受けているようです。また、今年3月に発売された写真集『スキャンダル中毒』(講談社)では、指原莉乃が半ケツを披露していただけに、『段々、露出が激しくなって、最後はヌード?』『ヌード写真集発売して、人気がなくなったらポイ捨て?』などと、AKB48ファンの間で危惧する声が広まっています」(芸能関係者)

 その一方で、渡辺といえば、以前からネット上では、現・横浜DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレスに似ていると指摘する声も多いため、「ラミちゃんが尻見せてるみたいで、興奮しない」「指原にしろ、ケツを見せられても全く興奮しない」などといった辛辣な意見も飛び交っている。

「AKB48の総合プロデューサー・秋元康がかつて、『正統派アイドルの美少女』『天性のアイドル』と評するなど、メンバーやファンの間では、正統派アイドルとして位置付けられている渡辺ですが、アンチからは『どこが?』という声が多く聞かれ、先月29日に行われた、トヨタの『CROWN特別仕様車J-FRONTIER』の新キャンペーン発表イベントに、渡辺が舞妓姿で登場した際には、『小梅太夫?』と、芸人の小梅太夫に似ていると指摘する声も。しかし、その一方で、この日のイベントに、一緒に登場した俳優の豊川悦司が『お綺麗でドキドキしています。ファンクラブに入りたい』と語ったように、渡辺の艶やかな姿に魅了され、新たなファンとなった男性も少なくなかったようです」(同)

 果たして渡辺は、「初めての水中撮影、初めてのほろ酔い、初めてのランジェリー姿、今まで見せたことがない、いろんな新しい私が満載です」と、その仕上がりに自信を見せている写真集で、新規ファンを取り込むことができるのか、それとも、下品な内容で従来のファンを失ってしまうことになるのか、注目が集まる。

AKB48新曲、初日売上110万枚突破でオワコン説払拭! 整形巡り、高須院長とファンの間で全面戦争に?

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「LOVE TRIP/しあわせを分けなさい Type B」(キングレコード)

 先月31日、AKB48のメジャー45作目となる両A面シングル「LOVE TRIP/しあわせを分けなさい」(キングレコード)が発売され、初日だけで110万枚を売り上げ、早くもミリオン突破を果たした。これには、ファンから「AKBオワコン言ってた奴、土下座して謝れ!」「AKB48は永久に不滅です!」などと、歓喜の声が飛び交った。

 今回の楽曲の選抜メンバーは、6月に行われた『AKB48 45thシングル選抜総選挙』で、1位から16位に選ばれたメンバーによって構成されているのだが、その総選挙の投票総数は、前回よりも3万2,336票減少し、フジテレビが中継した開票イベントの視聴率も下落。最近では、オワコン説がささやかれることも多くなってきていただけに、センターを務めるHKT48指原莉乃の喜びもひとしおだったのか、発売日当日、ミリオン突破の報せを受けた際には、自身のTwitterに「三人で喜びを噛み締めました」と、渡辺麻友、柏木由紀と共に祝杯を上げている姿をアップし、ファンと喜びを共有した。

「AKB48は、2011年に発売した21枚目のシングル『Everyday、カチューシャ』(同)以降、初動売上のみでミリオンセラーを記録し続けていたのですが、22作目の連続記録がかかった、昨年12月に発売された『唇にBe My Baby』(同)の初動売上が約90万枚で、連続記録がストップ。この頃から、『終わりの始まり』『オワコン』などとささやかれるようになり、続く43枚目シングル『君はメロディー』(同)や44枚目シングル『翼はいらない』(同)は初日でミリオン突破していたものの、総選挙が盛り上がりに欠けていたことから、依然としてオワコン説は根強くささやかれていました。それだけに、今回も見事に初日だけでミリオン突破したことに、メンバーもファンも大喜びする結果となったようです」(芸能関係者)

 今回の新曲では、兒玉遥、向井地美音、岡田奈々、高橋朱里といった、次世代のエース候補たちが、選抜総選挙によるシングルでは初の選抜入りをしたことでも話題となったのだが、その兒玉に関して、先月30日、美容整形外科『高須クリニック』の高須克弥院長が自身のTwitterで「額と鼻が同じ高さはギリシャじんだよ。不自然だよ。」とツイートしたことが波紋を呼んでしまっている。

「高須は、あるユーザーから、兒玉の横顔を2枚並べた画像と共に『2年で鼻筋がここまで伸びる事はあるのでしょうか?』という質問を投げ掛けられたことを受けて、兒玉の整形について言及したのですが、これには当然、『遥ちゃんが整形なんてしてるわけないだろ!』と、兒玉ファンが激怒。また、高須は、『これなら文句ないでしょう?』と送られてきた乃木坂46・西野七瀬の画像に関しては『下顎が発達してません』と、『この子完璧じゃないですか?』と送られてきた、AKB48兼HKT48の宮脇咲良の画像に関しては『目を覚ませよ!』と、AKBグループや乃木坂46のメンバーの顔について毒舌を吐きまくっていることから、『自分の顔は棚に上げて、よく言えたもんだな!』『謝罪しろ!』などと、ファンから批判の声を浴びてしまっているようです」(同)

 高須は、「1000年に一度の美少女を医院長は創れますか?」という質問と共に、橋本環奈の画像が送られてきた際には、「1000年に一度の美少女 わらわせないでください。」と一笑に付し、橋本ファンからも目の敵にされてしまっている。

小向美奈子逮捕でお蔵入りの『ホイッスル!』がリメイクボイスアニメで奇跡の復活! 新旧・腐女子をゲットできるか!?

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『アニメ化15周年 ホイッスル!』公式サイトより。

 1998年から2002年まで『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された人気サッカーマンガ『ホイッスル!』(集英社)が声優陣を一新し、アニメ再制作決定! リメイクボイス版で17年からアニメ動画が配信されるということで、ファン、特に大きなお姉さんたちが「あぁ~~~泣きそう~~~」「私たちの!! 青春!! ありがてぇ」「なにこれ夢?再ブレイク!? リアルタイムで読んでた世代の元笛ファンとして嬉しすぎる!!」と大喜びだ。

『ホイッスル!』は、樋口大輔による少年マンガ。体格には恵まれず、テクニックも未熟だが、サッカーが心底大好きな少年・風祭将を主人公に、所属する桜上水中サッカー部の仲間たちや他校のライバルたちとの成長と友情を描いた物語。今年8月31日からは樋口大輔の原画展、そして舞台『ホイッスル!』の上演と、02年に原作の連載が、03年にTVアニメの放送が終了して10年以上も経つというのに、いまだに多くの熱いファンを持っている。

 そんな人気作のアニメ版が、リメイクボイスという一風変わった形で再登場。今回配信されるアニメ『ホイッスル!』は、作品の作画自体は前作のまま、オープニング曲、エンディング曲、そして声をあてる声優陣のみをリニューアルするという形態となる。新規キャストに、主人公・風祭役を堀江瞬、水野竜也役を立花慎之介、佐藤成樹役を金本涼輔、不破大地役を江口拓也が務めることが決定している。これには「立花さんの水野君すごくぴったり! ツンデレくん~~」「風祭君大好きだったから、声が聴けるの本当にうれしい!! どんな感じになるんだろ」「ローテンションなのに熱い男不破君が江口!」とファンは大盛り上がり。

「二度とアニメでは見れないと思ってた…本当にありがとう…」「ボイスリメイクしようって決めた人に心からの感謝を捧げたい」という感謝の言葉も。実はこの作品、02年に放送されたアニメ版では、当時はグラビアアイドルとして活躍中、その後<覚せい剤取締法違反で逮捕、セクシー女優として復活>を3回繰り返した小向美奈子が主人公・風祭の声優を務めていたため、「もう二度と放送されることはないね…」「風祭くん、将来薬で捕まっちゃったwww」「残念過ぎるサッカーアニメとして伝説になった作品」と言われていた。多くのファンが、もう二度と放送されないと思っていた中での再アニメ化にファンの感謝も納得だ。

 もちろん中には「そこまでしてアニメ放送したいか?」「昔のBL好きを釣るのに必死すぎるwww」「ほじくり返さずに、静かにしまっておいてあげればよかったのに」「バスケは黒子、テニスはテニプリ、バレーはハイキュー、野球はダイヤ、サッカーマンガで圧倒的ホモ人気がある作品を作り出したいんやな」という声も。確かに今年の夏に行われたコミックマーケットでは、『黒子のバスケ』『ハイキュー!!』、『ダイヤのA』は単体ジャンルとして取り扱われるという人気を見せているため、お金も落とす、宣伝も積極的にして仲間を増やしていく腐女子たちの市場に『ホイッスル!』を復活させたいという狙いもあるのかもしれない。

 当時の腐女子……その頃はまだ「やおい好き」と言われていた、少年同士の友情物語が大好きな女子たちからも絶大な人気を誇り、“ホモッスル!”とよばれることもあった作品なだけに、「これは新旧の腐女子たちが入り混じったすごいジャンルになるぞ…」「これは古の腐女子が動き出す…強い…(確信)」「作品自体で昔このジャンルにいた人を呼び戻し、声優で新たな子たちを開拓か…考えたじゃないか!」と男性陣たちからは妙な評価が。

 最近では、『ホイッスル!』と同時期にBL好きたちから圧倒的な人気を誇った『最遊記』シリーズ(テレビ東京系)のアニメ続編も制作決定、さらには『D.Gray-man』(テレビ東京系)も新たなキャストを迎えて復活を果たし、かつての腐女子たちが出戻りを始めているよう。ボイスリメイクという新しい形で臨んだ『ホイッスル!』はどのように腐女子たちから受け入れられるのか。黒歴史から見事な復活を果たせるのかは、彼女たちからの支持を獲得できるかどうかにかかっていそうだ。

サンダンス映画祭観客賞受賞 “世界一の壁”に挑んだ男たちの記録『MERU/メルー』大晦日に公開へ

【リアルサウンドより】

 サンダンス映画祭2015で観客賞を受賞したドキュメンタリー映画『MERU/メルー』が、12月31日に公開されることが決定した。

 本作は、ナショナル・ジオグラフィックの山岳カメラマンであり、トップ・クライマーのジミー・チンが監督・製作・撮影・出演を務めたドキュメンタリー。チンが、クライマーのコンラッド・アンカー、レナン・オズタークとともに、2008年10月にヒマラヤ・メルー峰シャークスフィンの登頂に挑んだ模様を映し出す。

 ガンジー川を見下ろす高度6500mにそびえるヒマラヤ・メルー峰。ありえないほどの障害壁が続くシャークスフィン完登は、エリートクライマーたちにとって最高の報酬とされている。チン、アンカー、オズタークの3人は、メルー峰ダイレクトルートに挑んだが、当初7日間を予定していたツアーは、結果的に倍以上の日数に渡る大チャレンジとなった。映画では、究極の環境で育まれた“人間関係”や、生と死の狭間で迫られる“決断”が描かれている。

■公開情報
『MERU/メルー』
12月31日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、109シネマズ二子玉川ほか全国順次公開
監督:ジミー・チン、エリザベス・C・バサヒリィ
製作:エリザベス・C・バサヒリィ、ジミー・チン、シャノン・アースリッジ
撮影:レナン・オズターク、ジミー・チン
編集:ボブ・アイゼンハート a.c.e
音楽:J・ラルフ
出演:コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズターク、ジョン・クラカワー、ジェニー・ロウ・アンカー、ジェレミー・ジョーンズほか
配給:ピクチャーズデプト
90分/16:9/DCP/5.1ch/英語・日本語字幕/カラー/アメリカ映画/ドキュメンタリー
(c)2015 Meru Films LLC All Rights Reserved.

「ちゃんと調べとけ」「落とされた人がうかばれねー」声優発掘オーディションでグランプリ受賞者がまた規約違反で失格!?

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『81プロデュースオーディション』公式サイトより。

 声優プロダクション「81プロデュース」が主催する、“次世代声優発掘オーディション”「第10回81オーディション」で15歳の少女が4つの賞を受賞し、グランプリに輝いた。しかし少女が規約違反で失格という驚きの結果となり、世間からは運営に対する疑問の声が上がっている。

 同オーディションは2007年から始まった全国一般公開の声優オーディション。今回は10回の記念大会ということもあり、年齢制限を撤廃。そのため応募者は9歳から55歳という幅広い年齢にわたり、過去最高となる2,828名が参加する事態に。そんな熾烈を極めたオーディションは、自己PR、課題のセリフ、ナレーション、歌唱の発表、2人ずつの掛け合いセリフ、質疑応答によって審査が行われた。

 8月1日に行われた本選オーディションでは「優秀賞(グランプリ)」が1名、「特別賞」が3名、そして急遽もうけられた「第10回記念特別賞」1名が決定したのだが、中でも異彩を放っていたのは東京都出身の15歳の少女・鈴木桃子。明るくアイドル性のあるキャラクターと抜群の実力を見せ、協力会社による賞である「イープラス賞」「サミー賞」「文化放送賞」「小学館賞」の4つの賞を受賞。もちろんグランプリの発表時にも名前が呼ばれ、納得の受賞を観客が称えたという。

 声優ユニット「Wake Up, Girls!」が大好きだという理由で同グループが所属する81プロデュースのオーディションを受けたという鈴木。またアニメ『けいおん』(TBS系)からアニソン好きになったという。しかし憧れの声優への大きな一歩を踏み出したかに思われた彼女は、規約違反でグランプリ剥奪。同オーディションの公式サイトでは「優秀賞(グランプリ)1名を選出致しましたが、後日、該当者より規約違反の申告があり、確認・検討の結果、優秀賞該当者無しと致しました」と説明されている。

 この結果には「優秀賞なしになっちゃった…結構ショック」「グランプリの子取り消しかー。推したかったんだが」「華々しいスタートのはずが台無しだな」「うわぁ…もったいね~」と残念がる声が上がった。また、規約違反の内容が明らかにされていないため「何がダメだったんだ? 親の承諾がなかったとか?」「事務所に所属してた、これだな」「ミュージカルで実力を培ったらしいから、どっか所属してたんだろ」「ジュニアアイドルだった、とかだとちょっと萌えるwww」と、声優ファンの間では様々な憶測がなされている。

 これまでのグランプリでは江口拓也をはじめ、『スイートプリキュア♪』(テレビ朝日系)の調辺アコ(キュアミューズ)役や、『一週間フレンズ。』(TOKYO MXほか)の山岸沙希役で知られる大久保瑠美など、声優界で活躍する人物が多い。しかし同オーディションの第5回グランプリに輝いた駒形友梨も、今でこそアニメ『まんがーる!』(TOKYO MX)の鳥井あき役などで声優として活躍しているものの、規約違反によってグランプリ取り消しとなった過去が。彼女のケースでも、取り消し理由は明示されていないが「同時期にアニソングランプリに参加してたからでは?」という声が多いようだ。しかし、二度にも及ぶ規約取り消しに世間からは「事前にちゃんと調査しとけよ」「運営やばいな、二度も失態を犯すとは」「落とされた人がうかばれねーよ」と厳しい声が上がっている。

 声優オーディションは今回の81プロデュースのものや、芸能事務所ホリプロによる「タレントスカウトキャラバン」、声優事務所によるオーディションなど、最近増加傾向にあるようだ。未来のスター発掘のため、オーディションが活況を呈すこと自体はファンにとっても喜ばしいことだろう。それだけにこんな悲しい出来事が起きないよう事前周知や審査に、より一層注意を払ってほしいものだ。

『ゲットダウン』J・スミスが語る、ヒップホップの始まりと真髄「ワイルドだけど知性的なんだ」

【リアルサウンドより】  Netflixで配信中のヒップホップドラマ『ゲットダウン』が、海外ドラマファンのみならず、ラッパーやDJなどヒップホップアーティストの間でも大きな話題とな…

尾崎豊の息子・尾崎裕哉が語る二世タレントの苦悩、そして人前で父親の歌を歌えるようになった理由

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尾崎裕哉『二世』(新潮社)

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

 強姦致傷容疑で高畑裕太容疑者が逮捕され、現在、悪い意味で「二世タレント」に注目が集まっている。高畑容疑者の件では、母・高畑淳子の出演しているCMの放送を自粛する企業も現れるなど、本来は何の関係もないはずの親にも影響がおよんでいる。

 二世タレントとして世に出るということは「何かをやらかせば家族にも迷惑がおよぶ」ということに関しての自覚と責任を伴うものであるわけだが、そういった部分に対して高畑容疑者はあまりにも自覚がなかったといえる。

 ただ、多くの二世タレントは逆にその責任を重く考え過ぎて苦しむ。それは親が偉大であればあるほどその傾向が強くなるだろう。近年でその最たる例が、尾崎豊の息子でシンガーソングライターとして活動する尾崎裕哉だ。7月に放送された大型音楽特番『音楽の日』(TBS)で父の代表曲「I LOVE YOU」のカバーと自身のオリジナル曲「始まりの街」を披露したことでご存知の方も多いだろう。

 つい先日、彼が出版した『二世』(新潮社)には、こんな一文が綴られている。

〈母に小さい頃言われた「自分の評価は、自分だけじゃなくて父親の印象にも繋がる」という言葉を思い出す。自分の評価が父親の名前に傷をつけかねないと、どこか萎縮していた〉

 彼がミュージシャンとしていちばん最初に世に出たのは、2004年にリリースされた尾崎豊のトリビュートアルバム『”BLUE” A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』でのこと。当時14歳だった彼は、Mr.Children、宇多田ヒカル、岡村靖幸、Cocco、斉藤和義といった錚々たるメンツが参加したこのアルバムに、尾崎豊を支え続けた音楽プロデューサー須藤晃の息子TOMI YOと結成したユニットCrouching Boysの一員として参加。再解釈し直した「15の夜」で英語のポエトリーリーディングを披露しているのだが、『二世』では当時の葛藤をこのように綴っている。

〈2004年に、尾崎豊トリビュートアルバム「BLUE」にポエトリーリーディングという形で参加したこともあって、街で歩いていると急に「尾崎の息子さんですか?」と訊かれることが多くなった。いくら訊かれても慣れることはなく、「父親のことを知られたら、みんな本当の自分を見てくれないかもしれない」という意識ばかりが強くなって、訊かれても聞き流したり、嘘をついたりした。初対面の人と会うときは必ず自分の身元を隠した。必要がなければずっと言わないままだ。いかに「普通の人間」として扱われるかにこだわっていたし、それを乱すものは受け入れられなかった〉

 彼は5歳のときに母とともに日本を離れ、アメリカのボストンで育っている。そこでの生活は自分が早世した伝説的ミュージシャンの息子であるということを殊更に意識しなくても済むものであったという。しかし、高校入学を機に日本に帰国することになり、彼は自らのルーツと真っ正面から向き合わざるを得なくなってしまう。その当時の葛藤を彼はこう綴っている。

〈アメリカに住み、日本からの物理的な距離を保つことが、僕を尾崎裕哉でいさせてくれていた。日本に帰れば、いやがおうでも「尾崎豊の息子」になる。父親は誰もが知っている存在であり、母親が言うように「あなたのやること全てが尾崎豊の印象につながってしまう」のかもしれない。そんな環境で、僕は僕のままでいられるのだろうか〉

 父と一緒に過ごすことのできた時間は少なかったが、父が残したレコードを聴いて育ったことも影響し、5歳のころから〈自分は父親の後を継いで、ミュージシャンになる〉と決めていた彼にとって、父と比べられることから逃げられない環境に身を置くことは、より切実な問題として彼の前に立ちふさがることになる。偉大な父の影を意識せざるを得ないような状況は、初めて人前で歌ったときから彼を苦しませ続けていた。

〈人前で父親の歌を初めて歌ったのは中学生のとき。一時帰国の折、親族とカラオケに行った。歌い終えると、みんなは驚いていた。「声がパパとそっくり!!」あまりにも似ていたらしく、母も動揺しているようだった。それから、カラオケに行くたびに母親から「パパの曲歌えないの?」と訊かれることが多くなった。やりすごしても繰り返しリクエストされるので、仕方なく父親の曲を入れた。「これからこういう機会も増えるだろうし……良い練習だと思おう」と自分に言い聞かせた。「尾崎豊の息子」として扱われ、そうふるまうことを求められるのは、日本に帰ってくると決めた時からわかっていたつもりだった〉

 この頃に前述した『”BLUE” A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』へ参加したり、その後の大学時代にはInterFMでラジオ番組『Between The Lines』を受けもったりと徐々に人前に出る機会が増えていくのだが、そこでぶつかった壁は想像以上に大きいものであった。

〈恐る恐るネット掲示板での書き込みをチェックした。予想通りだ。「七光り」「理想論」「バカ」という言葉が目立った。
 永遠に続くかのような書き込みを読んでいると、身体中から血が抜かれていくような気分になった。手は冷たくなり、額や背中から冷や汗が吹き出ていた。自分のことをよく思っていない人たちがこんなにいるんだ……そのことがとても恐ろしかった。あらゆる誹謗中傷をまともに浴び、恥ずかしさに似た気持ちで頭がいっぱいだった。でも、「今の段階でそう言われてもしょうがない」と納得さえしていた。そういう意見が出てくることのほうが、むしろまともなのではないかとすら思えた。
(中略)
 そう思ってはみても、僕はそれほど強くなかった〉

 ただそれから数年が経ち、音楽活動を続けていくなかでだんだんと自分の置かれている状況を受け入れ、克服していく準備は出来つつあるようだ。彼は尾崎豊に関するイベントで歌を披露したときに思ったことを、このように綴っている。

〈僕にとって、一番大事だったのは、あの場所に来てくれた記者の人たちが、僕の歌をじっくり聴いていたこと。それは、僕の声が父親によく似た声だったから。僕も父親の声は素敵だと思うし、むしろ声が似ていると言われるのは、これ以上ない褒め言葉だ。父譲りの喉。僕自身も自分の声が好きだ。テクニックや歌唱力はまだまだかもしれないけれど、この声は、歌手としてのアイデンティティーの一つだ〉

 とはいえ、二世であることを自然に受け入れる境地に至るまでにはかなり困難な道が待ち受けるようだ。もはや二世タレントのイメージもほとんどない寺島しのぶですら、つい先日の8月31日に行われた会見でこんなことを語っている。

「二世はいつまでも二世。親は変えられない。若いころは親を超えなければと思っていたが、仕事をするようになって受け入れられるようになった。緊張して手が震える時『この親から生まれたから、私はたぶんできる』とポジティブに考えられるようになったのは最近のこと」

 尾崎裕哉が彼女のような考えができるようになるまでには、もう少し時間が必要なのかもしれない。

 ちなみに余談だが、尾崎豊の死を巡り、裕哉の母・繁美氏と、祖父・健一氏および伯父・康氏に分かれて、週刊誌やテレビを巻き込んだ対立が起きたことを覚えている方も多いだろう。しかし、『二世』を読む限り、だいぶ前にこの争いはなくなっていたようだ。本書には2014年の23回忌の法事に父母両家の親族が集まり、仲睦まじく談笑する場面が描かれている。また、彼が14歳のころに祖父の前で歌を歌い「豊に声が似ているね」と言われたとの逸話も出てくる。

 本人も本書のなかで〈この声は、歌手として自分のアイデンティティーの一つだ〉と綴っているが、その声を武器に父とは違う自分自身のキャリアを切り開いていけるか、それは彼自身にかかっている。
(新田 樹)

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 広島市のJMSアステールプラザにて隔年で開催されている広島国際アニメーションフェスティバルでは毎回、1つの国をフィーチャーしたアニメーション特集が組まれている。第16回の今回は日…

イーストウッド最新作『ハドソン川の奇跡』、航空機不時着の瞬間をとらえた最新映像公開

【リアルサウンドより】

 クリント・イーストウッド監督の最新作『ハドソン川の奇跡』より、最新映像となるTVスポットが公開された。

 本作は、2009年に実際に起こった「ハドソン川の奇跡」と呼ばれる航空機事故をもとにしたヒューマンドラマ。パイロット歴40年のベテラン機長であるサリーが、乗員乗客155人の命を救ったことにより“惜しみない称賛”と“疑惑の目”を向けられる模様を描く。

『ハドソン川の奇跡』30秒TVスポット

 このたび公開されたTVスポットは、機内で緊急サイレンが鳴り響くシーンから始まり、サリー機長が「メーデー両エンジン停止」と緊急事態を管制塔に告げる模様や、航空機をハドソン川に着水させることを208秒で決断する様、乗員乗客155人が極限状態でパニックに陥る姿などが収められている。

 メガホンを取ったイーストウッド監督は、21歳のときに乗っていた飛行機がレイズ岬沖に不時着する経験をしていたため「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」とコメントした。また、サリー機長を演じるトム・ハンクスは「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということは分かる」と話し、「サリーは自分が英雄だなんて決して言わないでしょう。彼が行ったことは英雄的行為だが、彼はその代償を払うことになるんだ」と語った。

イーストウッド最新作『ハドソン川の奇跡』、航空機不時着の瞬間をとらえた最新映像公開

【リアルサウンドより】

 クリント・イーストウッド監督の最新作『ハドソン川の奇跡』より、最新映像となるTVスポットが公開された。

 本作は、2009年に実際に起こった「ハドソン川の奇跡」と呼ばれる航空機事故をもとにしたヒューマンドラマ。パイロット歴40年のベテラン機長であるサリーが、乗員乗客155人の命を救ったことにより“惜しみない称賛”と“疑惑の目”を向けられる模様を描く。

『ハドソン川の奇跡』30秒TVスポット

 このたび公開されたTVスポットは、機内で緊急サイレンが鳴り響くシーンから始まり、サリー機長が「メーデー両エンジン停止」と緊急事態を管制塔に告げる模様や、航空機をハドソン川に着水させることを208秒で決断する様、乗員乗客155人が極限状態でパニックに陥る姿などが収められている。

 メガホンを取ったイーストウッド監督は、21歳のときに乗っていた飛行機がレイズ岬沖に不時着する経験をしていたため「同じような状況を経験した者としては、パイロットならば、滑走路もない陸地へ向かうよりは、私も着水に賭けたんじゃないかと思う」とコメントした。また、サリー機長を演じるトム・ハンクスは「私はパイロットではないが、ハドソン川への着水が不可能だということは分かる」と話し、「サリーは自分が英雄だなんて決して言わないでしょう。彼が行ったことは英雄的行為だが、彼はその代償を払うことになるんだ」と語った。

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