「07その他」の記事一覧(33 / 262ページ)

『グランド・イリュージョン』予告編、ダニエル・ラドクリフがフォー・ホースメンを「殺す」と脅迫!?

【リアルサウンドより】

 9月1日に公開される『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』より、予告編とポスタービジュアルが公開された。

20160715-NowYouSeeMe.jpg

 本作は、2013年に公開された『グランド・イリュージョン』の続編。華麗なトリックとド派手なショーを駆使し、汚れた金だけを奪う犯罪集団フォー・ホースメンと、天才エンジニアのウォルター・メイブリーの闘いを描く。ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、デイヴ・フランコ、マーク・ラファロ、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンらが前作から続投するほか、『127時間』のリジー・キャプラン、『グリーン・ホーネット』のジェイ・チョウ、『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフらが出演する。

 このたび公開された予告編では、アイゼンバーグ演じるリーダーのアトラス、キャプラン演じる超新星のルーラ、ハレルソン演じるメンタリストのメリット、フランコ演じるカード使いのジャックの“フォー・ホースメン”が、ステージ上で「君たちはもう終わりだ」というメッセージを受ける模様が描かれる。さらに、ラドクリフ演じる天才科学者メイブリーが、「やらないなら殺す」と、彼らに盗みを働くよう命令する姿も映し出されている。

 あわせて公開されたポスターには、“ド派手なイリュージョンで、巨大な悪を暴く。”のコピーとともに、ラドクリフを中心に主要登場人物の姿が捉えられている。

『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』予告編

■公開情報
『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』
9月1日(木)全国ロードショー
監督:ジョン・M・チュウ (『G.I.ジョー バック2リベンジ』、『ジャスティン・ビーバー ネヴァー・セイ・ネヴァー』)
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウディ・ハレルソン、デイヴ・フランコ、ダニエル・ラドクリフ、リジー・キャプラン、ジェイ・チョウ、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン
配給:KADOKAWA
TM & (c)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:http://grandillusion.jp/

明仁天皇の「生前退位の意志表明」は安倍政権と日本会議の改憲=戦前回帰に対する最後の抵抗だった!

kunaichou_01_141105.jpg
宮内庁「天皇陛下お誕生日に際し(平成25年)」より

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

 いったいこれはどういうことなのか。昨日、 NHKが報じた「天皇が生前退位の意向」。NHKの情報源は「宮内庁関係者」ということだったが、その直後に宮内庁の山本信一郎次長が「そうした事実は一切ない。陛下は憲法上のお立場から、皇室典範や皇室の制度に関する発言は差し控えてこられた」と完全否定した。

 さらに、時事通信によると、深夜には、風岡典之宮内庁長官も「(皇室の)制度については国会の判断にゆだねられている。陛下がどうすべきだとおっしゃったことは一度もなく、あり得ない話だ」と否定した。また、菅義偉官房長官もオフレコながら「承知していない」と事実を認めなかった。

 では、NHKは何を根拠にこの「生前退位の意向」報道に踏み切ったのか。常識的に考えると、NHKのような官僚的なメディアがこうした重要な情報を宮内庁長官のオーソライズなしに報道するというのはありえない。もしそれができるとしたら、天皇周辺から直接、情報をとっているというケースだろう。

 実際、今回のNHKの情報源は、天皇本人にきわめて近いスジではないかといわれている。

「今回、スクープしたのはNHKの宮内庁担当のHという記者なんですが、彼は秋篠宮に食い込んでいる。そんなところから、天皇が秋篠宮を通じて意志を伝えたのではないかといわれています。実際、秋篠宮は数年前、記者会見で「(天皇の)定年制が必要になってくると思います」と述べたことがあり、このときも天皇の意向を代弁したものだといわれました。天皇はこのころからしばしば生前退位の制度を作るよう要望を出されていたのですが、1年前くらいからその意向が非常に強くなったようです」(全国紙宮内庁担当記者)

 たしかに、NHKがここまで踏み込んで報道したというのは、それくらい天皇の意志が強いということだろう。実はNHKは参院選を前にこのニュースを出そうとしたものの、官邸からストップがかかって、一旦、報道を断念している。普通ならそれでたち消えになるところを、NHKはもう一回、参院選が終わったタイミングで出してきた。これは、官邸を超える存在、つまり天皇サイドからの絶対的な後押しがあったとしか考えられない。

 では、なぜ、天皇は改めて、生前退位の姿勢を強く示したのか。新聞・テレビはたんに「自らの体調を考慮」などと報じているが、そんなことでこの行動は説明できない。なぜなら、現行の皇室典範でも天皇が公務に支障がある場合は、摂政をおくことができるからだ。

 実は、宮内庁関係者の間では、今回の「生前退位の意志」報道が、安倍政権の改憲の動きに対し、天皇が身を賭して抵抗の姿勢を示したのではないか、という見方が広がっている。

 というのも、生前退位こそが、今、安倍政権や日本会議が復活を目指している大日本帝国憲法の思想と真っ向から対立するものだからだ。

 実は、生前退位というのは江戸時代後期までの皇室ではしばしば行われていた。ところが、明治になって、国家神道を国家支配のイデオロギーと位置づけ、天皇を現人神に仕立てた明治政府は、大日本帝国憲法と皇室典範によって、この生前退位を否定、天皇を終身制にした。「万世一系」の男性血統を国家の基軸に据え、天皇を現人神と位置づける以上、途中で降りるなどということを許すわけにはいかない。終身制であることは不可欠だったのだ。

 つまり、明仁天皇はここにきて、その明治憲法の真髄とも言える終身制をひっくり返し、真逆の生前退位を打ち出したのである。天皇が生前に退位するということは、天皇は国家の「役職」にすぎないということを示すことだ。役職だから、時期が来たら退位する。役職を果たせなくなったら交代する。もし、これが制度化されたら、天皇をもう一度、現人神に担ぎ上げ、国民支配のイデオロギーに利用することは難しくなる。そのために、天皇はこの「生前退位の意志」を明確にしたのではないか、というのだ。

 これはけっして、妄想ではない。天皇と皇后がこの数年、安倍政権の改憲、右傾化の動きに危機感をもっていることは、宮内庁関係者の間では、常識となっていた。実際、第二次安倍政権が発足し、改憲の動きが本格化してから、天皇、皇后はかなり具体的で踏み込んだ護憲発言を何度も口にしている。

 たとえば、2013年には、天皇が誕生日に際した記者会見で、記者の「80年の道のりを振り返って特に印象に残っている出来事を」という質問にこう答えている。

「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。戦争で荒廃した国土を立て直し、かつ、改善していくために当時の我が国の人々の払った努力に対し、深い感謝の気持ちを抱いています。また、当時の知日派の米国人の協力も忘れてはならないことと思います」

 日本国憲法を「平和と民主主義を守るべき、大切なもの」と最大限に評価した上で、わざわざ「知日派の米国人の協力」に言及し、「米国による押しつけ憲法」という右派の批判を牽制するような発言をしたのである。

 また、美智子皇后も同年の誕生日に、憲法をめぐってかなり踏み込んだ発言をしている。この1年で印象に残った出来事について聞かれた際、皇后は「5月の憲法記念日をはさみ、今年は憲法をめぐり、例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます」としたうえで、以前、あきる野市五日市の郷土館で「五日市憲法草案」を見た時の思い出を以下のように記したのだ。

「明治憲法の公布(明治22年)に先立ち、地域の小学校の教員、地主や農民が、寄り合い、討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で、基本的人権の尊重や教育の自由の保障及び教育を受ける義務、法の下の平等、更に言論の自由、信教の自由など、204条が書かれており、地方自治権等についても記されています。当時これに類する民間の憲法草案が、日本各地の少なくとも40数か所で作られていたと聞きましたが,近代日本の黎明期に生きた人々の、政治参加への強い意欲や,自国の未来にかけた熱い願いに触れ、深い感銘を覚えたことでした。長い鎖国を経た19世紀末の日本で,市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして,世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います」

 日本国憲法と同様の理念をもった憲法が日本でもつくられていたことを強調し、基本的人権の尊重や法の下の平等、言論の自由、信教の自由などが、けっして右派の言うような「占領軍の押しつけ」などでないことを示唆したのである。

 また、天皇、皇后は日本国憲法の精神に沿った新しいかたちの皇室作り、皇室の旧弊の改革にも熱心に取り組んできた。小泉政権のときに、女性・女系天皇が検討されたのも、実は明仁天皇の意向があったとされているし、皇居や御用邸を一部開放、最近は、自分の葬儀や墓について、陵墓を縮小して、埋葬を土葬から火葬へ切り替えたいという希望も表明している。

 しかし、安倍首相やそれを支える右派勢力にこうした天皇皇后の姿勢を真摯に受けとめようという気配はまったくない。それどころか、八木秀次など御用評論家に天皇批判をさせる一方、改憲の動きをますますエスカレートさせた。そして、先の参院選ではとうとう改憲勢力が3分の2を超えた。

 しかも、安倍政権の背後に控える改憲の発信源は、戦前回帰を狙う日本会議だ。日本会議の改憲の究極の目的は、まさに、明仁天皇が脱却を目指してきた大日本帝国憲法の復活であり、自民党の改憲草案もその明治憲法回帰の延長線上にある。

 もし、そんな方向での改憲が進められれば、これまで進めてきた護憲と皇室改革が水泡に帰す。天皇はこれに相当な危機感を抱き、再び天皇が「現人神」として利用されることがないよう「生前退位」の制度化の流れを作り出そうとしたのではないか。

 こうした見方は、まったく報道されていないし、これからも報道されることはないだろうが、皇室取材をしている記者やジャーナリストの間では、一般的な認識になっている。海外メディアの中には、今回の行動が安倍首相の改憲に対するものであると書いている新聞もある。

 たとえば、米「ニューヨークタイムズ」は13日付けの紙面で、「生前退位の知らせは、まさに安倍晋三総理の自民党が参議院で圧勝した3日後のことだ。安倍総理は改憲発議の要件である3分の2議席を獲得したのである。安倍氏は長年にわたり、日本の完全な戦争放棄を謳う憲法の条文を覆したい(overturn)という野望を抱いている」と書いた上で、「天皇は公的な政治的権限を有していないにせよ、今上天皇が生前退位によって皇位を継承させる徳仁皇太子の存在は、安倍首相が目指す憲法改正と好対照をなしているかもしれない」と指摘している。

 一方、安倍官邸や日本会議は逆に、この報道に苛立ちを隠せない。官邸は、一旦は報道を天皇の強い希望ということで、渋々参院選後の報道をOKしたものの、オフレコで、菅官房長官がNHKに激怒するコメントを発しているという。

 また、安倍政権の御用学者で、日本会議常任理事でもある百地章日本大学教授は朝日新聞に「明治の皇室典範をつくるときにこれまでの皇室のことを詳しく調べ、生前退位のメリット、デメリットを熟考したうえで最終的に生前譲位の否定となった。その判断は重い。生前譲位を否定した代わりに摂政の制度をより重要なものに位置づけた。そうした明治以降の伝統を尊重すれば譲位ではなくて摂政をおくことが、陛下のお気持ちも大切にするし、今考えられる一番いい方法ではないか」と、困惑を隠しきれないトーンで生前退位を否定するコメントを出した。

 天皇の身を賭した最後の改革への試みは果たして実を結ぶのか。安倍政権は官邸に渋々、皇室典範の改正の検討チームをつくったといわれているが、明治憲法を否定する「生前退位」に本気で取り組むとは思えないのだが……。

「ただ、安倍さんは歴史に名前を残すということにものすごい執着がありますからね。皇室典範を改正し、自分の任期中に生前譲位ということになれば、元号を自分の手で変えることができる。意外と深く考えずにそっちに乗る可能性もあります」(政治評論家)

 いずれにしても、安倍の頭の中にあるのは天皇を政治利用することだけ。こういうのをきっと連中の用語では「君側の奸」というのだろう。
(エンジョウトオル)

声優のプライベートが脅かされてしまう!? 神谷浩史の結婚をスクープした週刊誌に不買の声が上がる

1607_hare6_.jpg
『ハレロク』(ランティス)

 超人気声優・神谷浩史の結婚スクープが声優ファンを騒然とさせている中、神谷の結婚を報じた12日売りの週刊誌「FLASH」(光文社)の“不買運動”がファンを中心に広がっているという。

「実は結婚していた『おそ松さん』声優」と、「幼稚園児の愛娘」を抱えた姿がスクープされた神谷。記事によれば、妻は『荒川アンダーザブリッジ』(スクウェア・エニックス)などで知られる人気マンガ家・中村光。神谷と中村といえば、2010年放送のアニメ『荒川アンダーザブリッジ』で、神谷が主人公役の声を担当した――というつながりがある。

 そんな2人が「結婚しているのでは?」というウワサは、業界だけでなくファンの間でも前々からささやかれていたが、週刊誌でその事実が発覚するというまさかの事態に、「声優も週刊誌に追われるようになったか」「声優がパパラッチされる時代に」と、驚きの声が上がっている。

「過去を遡れば、“ニャンニャン写真”付きで熱愛が報じられた平野綾、最近だと“AV出演疑惑”が報じられた新田恵海など、スキャンダルで週刊誌を賑わせた声優は少なくありませんが、プライベートをパパラッチされた声優はそう多くはありません」(声優ライター)

“アジアナンバーワン声優”と称されるほどの人気を持つ神谷だからこそ、週刊誌も目を付けたのかもしれないが、今回の報道に声優ファンは一抹の不安を覚えているよう。

「今回の『FLASH』が売れたら、『今後、声優が週刊誌に目をつけられてしまう』と危惧する声が声優ファンから上がっていて、一部では不買を呼びかける声も見受けられます。『声優のスクープが金になる』と週刊誌が判断してしまった場合、ほかの声優の生活も脅かされてしまうのでは、と心配する声優ファンも多いようです」(同)

 報道の同日、神谷の所属事務所・青二プロダクションは「所属タレントのプライバシーに関わる事、プライベートな事に関して、 弊社としてはお答え致しかねます」と声明を出している。

 声優ファンを騒然とさせている今回のスクープ。ある意味、“声優の人気”を証明しているのかもしれないが――

ミア・ワシコウスカ主演『ボヴァリー夫人』予告編、無垢な少女が愛を求め堕ちていく

【リアルサウンドより】

 7月17日より新宿シネマカリテにて公開される『ボヴァリー夫人』より、ポスタービジュアルと予告編が公開された。

 本作は、風紀紊乱の罪に問われた文豪ギュスターヴ・フローベールの同名不倫小説を映画化した人間ドラマ。年上の医師と結婚したものの退屈な日々を送っていたエマが、資産家のマルキに抱かれたことにより、悲劇に陥っていく様を描く。

 メガホンを取ったのは、『コールド・ソウルズ』のソフィー・バルテス監督。『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』のミア・ワシコウスカが主人公・エマ役に体当たりで挑むほか、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のエズラ・ミラー、『プロメテウス』のローガン・マーシャル=グリーン、『サイドウェイ』のポール・ジアマッティ、『アメイジング・スパイダーマン』のリス・エヴァンスらが脇を固める。

 修道院で育つ無垢な少女エマが「私の前に素敵な男性を」と神様に祈るシーンからはじまる予告編では、エマが医師チャールズ・ボヴァリーと退屈で質素な結婚生活を送る様子や、美しい青年レオンに惹かれてゆく模様、愛を求め堕ちていく姿などが収められている。一方のポスタービジュアルには、“どこまでも満たされない、心と身体”というコピーとともに、ワシコウスカ演じるエマが様々な男性と身体を重ねる場面が捉えられている。

『ボヴァリー夫人』予告編

20160714-bovery-sb1.jpg

20160714-bovery-sb2.jpg

20160714-bovery-sb3.jpg

20160714-bovery-sb4.jpg

20160714-bovery-sb5.jpg

20160714-bovery-SB6.jpg

■公開情報
『ボヴァリー夫人』
7月17日(日)、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督・脚本:ソフィー・バルテス
出演:ミア・ワシコウスカ、リス・エヴァンス、エズラ・ミラー、ローガン・マーシャル=グリーン、ポール・ジアマッティ
撮影:えアンドリー・パレーク
衣装:クリスティアン・ガスク、ヴァレリ・ランシュ
編集:ミッケル・E・G・ニルソン
原作:ギュスターヴ・フローベール「ボヴァリー夫人」
配給:クロックワークス
日本語字幕:町野健二
原題:「MADAME BOVARY」/2014年/ドイツ・ベルギー・アメリカ/119分/カラー
(c)2014 BOVARY DISTRIBUTION LTD. ALL RIGHT RESERVED.

「AV出演強要」存否論争の中、人気AV女優・香西咲が「洗脳」されてAVデビューを強要されたと告発

「エスワンナンバーワンスタイル」公式サイトより  先月11日、大手AVプロダクション・マークスジャパンの元社長ら3人が、「グラビアモデル」として契約したはずの女性にAV出演を強要し…

D・パテル&J・アイアンズ共演『奇蹟がくれた数式』公開決定 歴史的数式証明の実話を描く

【リアルサウンドより】

 『スラムドッグ$ミリオネア』のデヴ・パテルと『ハイ・ライズ』のジェレミー・アイアンズが共演する映画「The Man Who Knew Infinity」が、『奇蹟がくれた数式』の邦題で、10月22日に公開されることが決定した。

20160713-TheManWhoKnewInfinity-poster.jpg

 本作は、ロバート・カニーゲルの著書『無限の天才 夭折の数学者・ラマヌジャン』を原作にした伝記映画。ケンブリッジ大学の英国人数学者ハーディ教授と、インドの名もなき事務員ラマヌジャン、生まれも境遇も異なる2人の天才による奇蹟と友情を描く。

 独学で数学を学び、数学界に多大な貢献をもたらした“アインシュタイン並みの天才”と称えられるラマヌジャン役のパテル、ラマヌジャンを見出し、共同研究に人生を懸けた英国人数学者G.H.ハーディ役のアイアンズをはじめ、『ハンガー・ゲーム』シリーズのトビー・ジョーンズ、『ホビット』シリーズのスティーヴン・フライらが出演する。舞台となるケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジの全面協力により、映画として初めて当カレッジで撮影が行われた。

 あわせて公開されたビジュアルには、ケンブリッジ大学の建物を背景に、パテル演じるラマヌジャンの手のひらからたくさんの数式が溢れ出す様子が捉えられている。

■公開情報
『奇蹟がくれた数式』
10月22日(土)角川シネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、角川シネマ新宿ほか全国公開
監督・脚本:マシュー・ブラウン
原作:ロバート・カニーゲル
出演:デヴ・パテル、ジェレミー・アイアンズ、デヴィカ・ビセ、トビー・ジョーンズ、スティーヴン・フライ
配給:KADOKAWA
2016年/イギリス/英語/カラー/スコープ/5.1ch/108分/字幕翻訳:松浦美奈
(c)2015 INFINITY COMMISSIONING AND DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:kiseki-sushiki.jp

永六輔が自民の改憲草案を「ちゃんちゃらおかしい」と痛烈批判していた!“総理が改憲と言い出すのは憲法違反”とも

eirokusuke_160712.jpg
TBSラジオ「六輔七転八倒九十分」番組サイトより

 永六輔氏が、先週の7月7日に逝去していたことが、きのう明らかになった。永といえば「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」「こんにちは赤ちゃん」の作詞など、戦後を代表するタレント、作詞家だが、戦争そして憲法について繰り返し語ってきたことでも知られる。

 周知の通り、先日行われた参院選の結果、改憲勢力が3分の2議席を獲得した。それを受けて安倍首相は改憲について「今回の選挙の争点は改憲ではない」「今後、与野党で議論しながら慎重に進めていく」と語っているが、昨年の安保法制の時の国会運営を思い出してもわかる通り、議論すらまともに行わないまま数の暴力で強行に進めていくとみて間違いないだろう。

 権力者によって憲法が蹂躙されようとしているいまだからこそ、あらためて永氏の憲法そして反戦への思いをあらためて振り返りたい。

「本来、一般市民は憲法なんて気にしなくてもいい、それが平和な世の中というものですよ。市民が『改憲ハンタ〜イ』なんてデモするのは、けっして平和な状況ではない。憲法はあくまで国の舵取りをする政治家や役人、つまり為政者を縛るための法律なんであって、国民は憲法に縁がなくても、幸せならそれでいいんですよ」(「現代」06年6月号/講談社)

 市民が「改憲反対」なんてデモをしなくてはいけないような状況になること自体が、すでに異常事態である、と。まさに現在の状況を予見するような重要な指摘を、永は10年も前に語っていたのである。

 憲法は為政者を縛るためのもの。昨年夏の安保法強行採決や今回の騙し討ち選挙によって破壊された立憲主義について、永はさらにこんな指摘もしている。それは、「9条を守る」ことは「99条を守ることだ」というものだ。

「憲法議論でいうとね。第9条ばかりに目がいきがちだけど、条文の最後のほうの第99条には、憲法をまとめるように、『天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ』とあるんですよ。この大事な99条にまで議論が及ばない」(「現代」05年8月号)

 しかし、現在自民党が出している改憲草案では、この条文に「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」という文章が加えられ、本来為政者を縛るためにあるはずの憲法が国民を縛るものに変わっている。これは「憲法」の根幹を揺るがすような変化なのだが、選挙前にこの事実を伝えるマスコミはほとんどなかった。

「(99条は)憲法を変えてはいけないという条文です。天皇陛下といえども変えられない。それなのに国会議員が変えると言い出すのはおかしいでしょう」
「国民に義務を課すなんてちゃんちゃらおかしいですよ。憲法は国民を守るためのルール。それなのに99条を変えると言い出すなんて、政治家が憲法を勉強してこなかった証しです」(毎日新聞13年5月23日付夕刊)

 自民党の改憲草案を「ちゃんちゃらおかしい」と批判。そもそも総理大臣や国会議員が憲法を変えると言い出すこと自体、憲法違反だとまで語っているのだ。

 ただ、永氏は憲法を改正すること自体に反対とは言っていない。しかし、それは、日本を確実に戦争ができる国に変え、国民を縛る監視国家にしようとする自民党の考える改正とはまったく違う発想のものである。

「ぼくが前から言っているのは、9条だけを日本国憲法にすべきだということ。ほかは全部、他の法律に入れちゃえばいい」(『この国が好き』所収の鼎談より/文・鎌田實、絵・木内達朗、マガジンハウス)

 永氏の考える日本国憲法は、たった一行だけ。「二度と飢えた子供の顔は見たくない」。これだけである。

「僕は憲法はこれでいいと思うんです。条文を書き連ねるんじゃなくて、この言葉の中に全部盛り込まれていると思う。戦争の問題、貧困の問題、教育・福祉の問題。僕は戦争が終わって、最初に選挙する時、興奮したし感動もしました。その感情がいまは無くなってしまった。だからもう一度元に戻して、『二度と飢えた子供の顔は見たくない』という、たった一行、世界でいちばん短い憲法にしたらどうかと思うんです」(「創」13年9・10月号/創出版)

 永氏が「二度と飢えた子供の顔は見たくない」という一行を生み出した理由。それはもちろん、1933年生まれの彼自身が戦争を体験した世代だからだ。

 永氏はこれまで、事あるごとに自分の戦争体験を語ってきた。それは、「中年御三家」の盟友であった小沢昭一や野坂昭如と変わらないし、他の戦争を体験した人々とも同様である。ただ、その戦争体験の「伝え方」に関し、永氏には反省があるようだ。

 戦争を体験した世代の人々が先の戦争を語る際、強調されるのは当然のことながら家族や友人の死など、悲惨な出来事ばかりである。ただ、幸運にも戦争中そのような悲しい憂き目にはあわなかった人もいるし、また、終戦時にはまだまだ子どもで戦争の実態がいまいち分かっていなかったという世代もいる。

 終戦時、国民学校の6年生だった永氏は、戦争体験について聞かれた際、「僕は戦争が面白かった」と答えている。東京大空襲の時も疎開先の長野から真っ赤に見えた東京の空を見て、「まるで夕焼けみたいに綺麗だった」とも感想を述べた。戦争体験としてはあまりに異質な感想だが、それが、終戦時12歳だった子どもの“実体験からの感想”だったのだ。

「子どもからすれば、自分の家さえ燃えなければ、火事というのは面白い。空襲もそんなものにすぎなかった。
 親子関係だって、別れていくのが当たり前。
 毎日、近所のお兄さんが出征していき、かわりに遺骨が帰ってくる。『だれそれが亡くなった、こんどは誰ん家が焼けた』、とそれが日常でした。
 僕がもう少し大人だったのなら、戦争のすさまじさが分かったのだと思います。
 三つ年上の野坂昭如さんは、軍需工場で働いているから、戦火を逃げ回った経験をお持ちです。小沢昭一さんは、飛行機に乗って突っ込んでいく準備をしているわけです。
 でも僕は子供だったからそんな経験もない。だから戦争は面白かった。
(略)
 大人になってから気が付きました。
『戦争が面白い』
 そんな風に思っている子供がいたなんて、そんな子供時代をすごしていたなんて、なんと怖いことだろうと」(「小説宝石」05年8月号/光文社)

 戦争がどれだけたくさんの悲しみを生み、そして自分の命すら脅かしてしまうものなのかを理解できぬまま軍国教育を受け続けると、このような感想を抱く子どもが生まれてしまう。永氏は実体験からその恐ろしさを伝えようとしているのである。

 戦後の平和な時代になり、このような率直な感想を語る人は少ないが、これもまた、戦争の恐ろしさを十二分に伝える逸話である。だからこそ、戦争を体験した世代は、自分たちが本当に感じた「戦争」を後の世代に語り継いでいかなくてはならなかった。永氏はそのように感じていたようだ。

「体験といっても、ぼくらのような学童疎開した世代と、実際に戦争に行った人では『戦争』の意味が違うし、同じ昭和ひとケタでも、小沢昭一さんと野坂昭如さんと、そしてぼくの『戦中』『戦後』はまったく違う。(略)疎開世代でいえば、小沢さんも野坂さんも、ぼくもそれぞれ違う。それを「昭和ひとケタ」でくくってしまうところが釈然としないだけで。戦争体験といっても、ほんとに撃ったり、撃たれたり、戦地での経験を持っている人と、戦地へ行く手前の少年兵だった小沢昭一さんたちと、動員されて軍需工場で働いていた野坂昭如さんと、ぼくらみたいに、ただ疎開したというのが一緒になっているから、話はズレます」(前出「現代」05年8月号)

 小沢昭一氏は2012年に亡くなり、野坂昭如氏も昨年12月に亡くなってしまった。「中年御三家」最後の一人だった永六輔氏も、もうこの世にはいない。戦争体験を語り継いでくれる人も年々減り続け、現在の日本は「戦争の本当の恐ろしさ」を理解している世代が次々と鬼籍に入りつつある。

 日本国内から「戦争」への忌避感が急速に失われつつある。そして、70年ものあいだ、日本を戦争から守ってきた憲法が破壊されようとしている。いまいちど、永六輔氏の残してくれた言葉を肝に銘じておきたい。
(新田 樹)

『モアナと伝説の海』2017年3月に公開、海に選ばれた少女・モアナを捉えたポスターも

【リアルサウンドより】

 ディズニー・アニメーション最新作『モアナと伝説の海』が、2017年3月10日に日本公開されることが決定し、あわせてポスタービジュアルが公開された。

20160713-moana-ps.jpg

『モアナと伝説の海』ポスタービジュアル

 本作は、美しい南の海を舞台にしたディズニー・アニメーション映画。“海に愛される”という特別なチカラを持つ16歳の美しい少女モアナが、世界をひとつにつなぐ大海原へと冒険に旅立つ模様を描く。

 メガホンを取ったのは、『リトル・マーメイド』『アラジン』でコンビを組んだロン・クレメンツ&ジョン・マスカー監督。『ライオン・キング』『ターザン』でも音楽を担当した音楽家マーク・マンシーナと、ブロードウェイのミュージカル『ハミルトン』で第70回トニー賞を受賞したリン=マヌエル・ミランダが、楽曲を提供する。

 このたび公開されたポスタービジュアルは、“海に選ばれた少女–彼女の名は、モアナ。”というコピーととも青空のもと、ヨットに乗ったモアナの姿が捉えられている。

改憲勢力3分の2で安倍首相が膳場貴子や池上彰にキレ気味で本音「改憲はもうイエスかノーかの段階じゃない」

YouTube「ANNnewsCH」より  参議院選の結果、安倍政権は、改憲勢力での3分の2議席を確保した。昨日、安倍首相は各局の選挙特番に出演。憲法改正について、「与党野党の区別…

リリー・ジェームズ主演『高慢と偏見とゾンビ』9月より公開 ゾンビと戦う中で芽生える愛を描く

【リアルサウンド】

 リリー・ジェームズ主演作『PRIDE AND PREJUDICE AND ZOMBIES』が『高慢と偏見とゾンビ』の邦題で、9月より日本公開されることが決定した。

 本作は、ジェーン・オースティンによる恋愛小説『高慢と偏見』の舞台を、謎のウィルスに感染した終末世界に置き換え、200万部越えを記録した同名小説を映画化したもの。ウィルス感染者がゾンビになって襲う18世紀イギリスの片田舎を舞台に、カンフーでゾンビと戦うベネット家の次女エリザベスと、隣に越してきた大富豪の騎士ダーシーが、ともにゾンビと戦うことになり、次第に互いの偏見に気づきながらも惹かれ合っていく模様を描く。

 メガホンを取ったのは、『セブンティーン・アゲイン』のバー・スティアーズ監督。主人公のベネット家の次女エリザベス役を『シンデレラ』のリリー・ジェームズ、大富豪の騎士ダーシー役を『マレフィセント』のサム・ライリーがそれぞれ演じるほか、『アメリカン・ハッスル』のジャック・ヒューストン、『ダーク・シャドウ』のベラ・ヒースコート、『ノア 約束の舟』のダグラス・ブース、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のマット・スミスらが脇を固める。

■公開情報
『高慢と偏見とゾンビ』
9月よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国順次ロードショー
監督・脚本:バー・スティアーズ
原作:「高慢と偏見とゾンビ」ジェイン・オースティン&セス・グレアム=スミス著(二見文庫 安原和見:訳)
出演:リリー・ジェームズ、サム・ライリー、ジャック・ヒューストン、ベラ・ヒースコート、ダグラス・ブース、マット・スミス
配給:ギャガ
(c)2016 PPZ Holdings,LLC
公式サイト:http://gaga.ne.jp/zombies

サブコンテンツ

このページの先頭へ