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史実に基づく脱出劇『コロニア』ポスタービジュアル公開 エマ・ワトソンの凜とした表情捉える

【リアルサウンドより】

 9月17日に公開されるエマ・ワトソン主演映画『コロニア』より、日本版ポスタービジュアルと場面写真が公開された。

 本作は、1973年にチリの独裁政権下で起こった史実に基づいたスリラー。クーデターで囚われた恋人を救うため、キャビンアテンダントのレナが、“脱出不可能”と言われる秘密施設へ潜入する模様を描く。『ハリー・ポッター』シリーズのエマ・ワトソンが主人公レナ役を演じるほか、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のダニエル・ブリュール、『ミレニアム』シリーズのミカエル・ニクヴィストが出演する。

 このたび公開されたポスタービジュアルには、“必ず、私が、救い出す”のコピーとともに、ワトソン扮するレナの凜とした表情と、レナと恋人のダニエルが疾走する模様が描かれている。一方の場面写真では、ニクヴィスト演じる元ナチス軍曹の“教皇”パウル・シェーファーが統率するコロニア内部の様子が捉えられている。

 メガホンを取ったフロリアン・ガレンベルガー監督が「この人しかいない」と惚れ込んだワトソンは、「泥だらけ、傷だらけで、びしょ濡れになるなんて、脚本だけではわからなかった(笑)。精神的に大変だったけど、やりがいがありました」と、過酷な撮影の様子を振り返っている。

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■公開情報
『コロニア』
9月17日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、角川シネマ新宿ほか全国ロードショー
出演:エマ・ワトソン、ダニエル・ブリュール、ミカエル・ニクヴィストほか
監督:フロリアン・ガレンベルガー
2015年/ドイツ・ルクセンブルク・フランス/英語・スペイン語/シネスコ/5.1ch/110分/G
提供:日活
配給:REGENTS、日活
協力:松竹
(c)2015 MAJESTIC FILMPRODUKTION GMBH/IRIS PRODUCTIONS S.A./RAT PACK FILMPRODUKTION GMBH/REZO PRODUCTIONS S.A.R.L./FRED FILMS COLONIA LTD.
公式サイト:http://colonia.jp

イチローが世界的な記録を達成した今こそ振り返りたい…戦争に翻弄された悲劇のプロ野球選手たち

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

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『兵隊になった沢村栄治 戦時下職業野球連盟の偽装工作』(山際康之/筑摩書房)

 マイアミ・マリーンズのイチロー選手が、日米通算で世界最多安打記録4257本を達成。日米合算ではあるが、ピート・ローズがもつ世界記録を塗り替えたこととなり、大記録の達成に日本中が沸いた。また、メジャーリーグのみでの安打記録3000本も目前に迫り、近いうちに再び吉報を聞くことができそうだ。

 イチロー以外にも、シアトル・マリナーズの岩隈久志選手、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大選手、ロサンゼルス・ドジャースの前田健太選手など、日本人選手のMLBでの活躍が連日報じられているが、そんな日本人選手の活躍の影で、決して忘れてはならない野球人たちがいる──。

 沢村栄治をはじめ、現在のプロ野球に続く礎を築くも、戦争に翻弄され悲劇の運命をたどった選手たちを描く『兵隊になった沢村栄治 戦時下職業野球連盟の偽装工作』(山際康之/筑摩書房)が話題だ。

 戦中はたくさんのプロ野球選手たちが戦争へ駆り出され戦死していった。現在、東京ドームの敷地内にある鎮魂の碑には、70名以上の戦死した選手たちの名が刻み込まれている。

 その石碑のなかで、死の直前にキャッチボールをし、最期まで野球を愛し続けた逸話が掘られているのが、プロ野球選手のなかで唯一、特攻隊員として亡くなった、名古屋軍(現在の中日ドラゴンズ)の石丸進一だ。同書では、彼が特攻直前に球団理事の赤嶺昌志を訪ねた時のことがこう綴られている。

〈名古屋軍にいた石丸進一が理研工業にいた赤嶺の前にひょっこりと現れたのは、それからほどなくしてのことであった。軍服に身をつつんだ石丸は、海軍少尉となり見違えるようだった。休暇をもらい、筑波の隊から東京駅まで出ると、そこから焼け跡となった街を二時間もかけて歩いてきたのだという。
「新しいボールを下さい。死ぬ前に思う存分ピッチングをして死にたいんです」
 赤嶺は石丸の気持ちを汲み取ると黙って球団にあったボールを手渡した。粗末なボールだったが、石丸は嬉しそうにした。
「おい生きて帰れよ、また野球をやろう、待ってるぞ」
「赤嶺さんもお元気で」
 そういうと、石丸は姿勢を正して敬礼をすると、赤嶺のもとを後にした。
 石丸は飛行場近くで宿舎となっていた国民学校の校庭にいた。赤嶺からもらったボールで石丸は一球ずつ、感触をたしかめるようにキャッチボールをした。そして、これで思い残すことはないと自分に言い聞かせて石丸は飛行場へ向かった。〉

 その後、赤嶺のもとには、石丸からのこのような手紙が残されたという。

〈苦しみ以上に野球生活と云う物により楽しみを得ました
 是にて亦親兄弟を喜ばす事が出来二十四才としての私には何も悔ゆる所御座居ません
 是も皆赤嶺様の御盡力にて得た事と感謝致して居ります
 明五月一日夕暮必ず敵艦に命中致します
「忠孝」私の人生は此の二字にて終わります〉

 選手たち、そして、日本の野球界を守るため、戦中の日本職業野球連盟はありとあらゆる策をとっていた。ファウルは「だめ」、セーフは「よし」など、敵性語廃止の流れのなかで野球用語が強引に日本語化されていたのは教科書にも出てくる話だが、こういった流れの裏には、〈表面的に遮二無二時世に媚びているようで寧ろお笑い草である〉(「冬の大リーグ」1941年1月5日)とメディアに叩かれながらも、何とかプロ野球を存続させるため、涙を飲んで国の意向に従っていたという背景がある。

 野球用語の日本語化の他にも、試合の合間に余興で手榴弾投げ競技を行ったり、慰問や国防献金試合を行ったりと、その策は多岐に渡っていた。しかし、それでも、戦争は着実に野球ができる環境を奪っていく。

 日本のプロ野球選手で初めて戦死者が出たのは1937年のこと。名古屋軍の後藤正が犠牲となった。また、なんとか生き延びたものの、大ケガを負い引退せざるを得なくなってしまった選手も多い。

 大日本野球倶楽部(現在の読売ジャイアンツ)でキャッチャーを務めていた中山武もそのひとり。彼は戦地で銃弾が右足のくるぶしに当たり負傷。その後、球界に復帰するも、走ることすら厳しい状態ではやはり野球選手としてやっていくことは難しく、ほどなくして引退を余儀なくされている。

 そして、その中山とバッテリーを組んでいた沢村栄治は戦死した野球選手として最も有名な人物だろう。わずか17歳ながら、1934年の日米野球でベーブ・ルースやルー・ゲーリッグらを抑え「スクール・ボーイ・サワムラ」と呼ばれた彼は、なんと3回も召集されている。

 一度目は1938年。この軍隊生活において、豪速球で知られた沢村の強肩で手榴弾を遠投したエピソードは現在でもよく知られているが、かつて日米野球で大活躍した沢村は、戦争に行かされたことで、その華々しい野球人生に大きな影を落とすことになった。

 この時、沢村は手榴弾の投げ過ぎで肩を痛めてしまったのだ。また同時にピッチングフォームも崩してしまっている。さらには、左の手の平を撃たれ、〈左手の中指が思うように動かない〉状態になってしまう。沢村は右投げなので投手としては致命的なケガではないが、復帰後は、かつてのように速球でバッターを圧倒した姿は見られなくなってしまう。

 それでも、サイドスローに転向し、変化球主体の投手に生まれ変わった沢村は1941年のリーグ戦で9勝するなどの好成績をおさめていた。彼が次に召集されたのは、新たなスタイルの投手として生まれ変わりつつあったその年のことであった。

 この召集時も沢村は生きて日本の地を踏むことができたが、度重なる軍隊生活で身体と心を痛めつけられ続けた彼の野球選手としての成長は完全に止まってしまい、結局、1943年のリーグではほぼ登板機会もなくなり、〈ほとんど腕だけで投げており、制球もままならない〉という状態になってしまう。結果、0勝3敗という散々な成績に終わり、巨人から解雇、引退へと追い込まれてしまうのだった。

 そして、1944年、彼は三度目の召集を受ける。『兵隊になった沢村栄治』では、死の直前の沢村について、このように綴られている。

〈その沢村が三度目の召集を受けたのは、昭和十九年一〇月のことである。
 家族に心配をかけさせまいとしたのだろうか、
「おい、行ってくるわ」
というと、いつものように笑顔で家を出た。
 車で連隊の営門前まで行くと、沢村は、同行してくれた父に、これまで誰にも言うことのなかった巨人軍からの解雇の話をした。悔しさと悲しさから涙が止まらない。帰ったら、もう一度野球がしたい。そうした願いを受け止めた父は沢村の後ろ姿を見送った。
 門司港から沢村を乗せた輸送船が出航したのは、それから間もなくしてからである。すでに制海権は米国が握っていた。輸送船が屋久島の西約一五〇キロのところにすすんだときである。米国の潜水艦に発見されると魚雷を受けた船は成す術もなく沈没した。
 生存者はいなかった。〉

 享年27歳。もしも沢村が何度も戦地に送られ肩を壊すことなく選手生活を続けられていたら、また、日本がアメリカと戦争さえしなければ、村上雅則や野茂英雄よりも前にメジャーリーグで活躍する選手となっていたかもしれない。

 周知の通り、昨年は安保法制が強行採決され、今も「憲法改正」の争点が隠されたまま参院選に突入している。戦争とはどれだけ人々の人生を滅茶苦茶にしてしまうものなのか、彼らが残した教訓を我々は忘れてはならない。
(新田 樹)

岡村靖幸、ハマ・オカモト、尾崎世界観ら『シング・ストリート』に絶賛コメント

【リアルサウンドより】

 岡村靖幸、OKAMOTO’Sのハマ・オカモト、クリープハイプの尾崎世界観ら各界の著名人が、7月9日に公開されるジョン・カーニー監督最新作『シング・ストリート 未来へのうた』にコメントを寄せている。

 本作は1985年、歴史的な不況に突入したアイルランドのダブリンを舞台にした青春映画。サエない日々を送っていた少年・コナーがバンドを組み、ストリートや海辺でミュージック・ビデオのゲリラ撮影を重ねながら、一目惚れした女性と切ない恋に落ち、それぞれが家庭に問題を抱えたメンバーたちと友情を深めていく様を描く。

 メガホンを取ったのは、『ONCE ダブリンの街角で』『はじまりのうた』のジョン・カーニー監督。本編ではデュラン・デュラン、ザ・キュアー、ザ・クラッシュ、ザ・ジャム、ホール&オーツ、アーハ、スパンダー・バレエなど80年代当時の楽曲に加え、80年代風ナンバーのオリジナル曲も使用されている。

 岡村靖幸、ハマ・オカモト、尾崎世界観らに加え、Base Ball Bearnの小出祐介、ストレイテナーのホリエアツシ、THE BAWDIESのROYらミュージシャンたち、80年代に洋楽専門音楽番組『ベストヒットUSA』で司会を務めた小林克也、音楽クリエイターのヒャダイン、映画監督の大根仁、俳優の太賀ら各界の著名人が作品をいち早く鑑賞し、思い思いの感想を綴っている。

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著名人コメント

岡村靖幸(ミュージシャン)

80年代の音楽とキュンキュンする青春がたまりません。いろんなこと思い出しました。
80年代にもう一度会いたい!会える映画です!

小林克也(DJプロデューサー)

80年代の名曲に彼等のオリジナルが負けない!
レノンやボノの十代を想い出し、凄い最後の残像が今も残る。

ヒャダイン(音楽クリエイター)

80s最高!!音楽の力で闇から光へとよじ登る若い生命力を彩る80sナンバーの
数々と80sファッション。

岡崎体育(アーティスト)

若者のやるせない気持ちはクリエイションの塊。
劇中歌がめっちゃよかったので、間違いなくサントラ購入決定。

ハマ・オカモト(OKAMOTO’S)

久しぶりに心の底から楽しめる音楽映画に出会えた。
彩る音楽や役者の目線がとにかく最高。バンドやりたくなりました。

小出祐介(Base Ball Bear)

ジョン・カーニー監督は、僕たちが信じている音楽の魔法を“感覚的な理詰め”で描いてくれる。 

福岡晃子(チャットモンチー)

言葉にしにくい“音楽が生まれる瞬間”を画にしてくれて、感動して涙しました 

ホリエアツシ(ストレイテナー)

衝動にまっすぐに熱くなれる10代にしか描けない夢。成功も失敗もぜんぶが人生の宝物になる。

ミト(クラムボン)

忘れかけてた、音楽が持つ”夢”と”希望”と”未来を変えられる力”を、この映画は思い出させてくれました

尾崎世界観(クリープハイプ)

バンドって格好良いなと思った。バンドやってて良かったと思った。
でも1つだけ残念なのは、もうバンドを組めないこと。

川辺ヒロシ(TOKYO No.1 SOUL SET)

1980年代、あの頃の、あのバンドの、故郷ダブリンでの結成秘話!的な!音楽、映像共に最高!

カジヒデキ(ミュージシャン)

僕にとってのあの頃が、鮮烈な光を放って戻って来た!80‘sのキラキラしたヒットソングと感動的なオリジナルソングに彩られた、最高にポップで可愛過ぎる青春映画の超名作が誕生です!全てのUKロックファンは必見。そして夢を信じる人は誰もが涙を流すはず! 

ROY(THE BAWDIES)

音楽は、人生をキラキラと輝かせてくれる!そんな”希望の光”に包まれた作品です!眩しいぜっ!

tofubeats(DJ/音楽プロデューサー)

音楽を始めたころはひとつ音が重なるだけでとても嬉しかった。そんな喜びが再び味わえる作品でした。

大根仁(映画監督)

面白かった!80年代に青春を過ごした世代にはたまりません。思い当たるフシがあり過ぎて死ぬかと思いました。
こんな映画でデートしたい!

太賀(俳優)

やるなら今しかねぇぞ!と、この映画は高らかに歌っている。
もっと早くに出会いたかった。いや、まだ遅くないかもしれない。
夢と浪漫がまだ耳に残っている。希望に満ちたラストに胸が躍りました。

STEREO TENNIS(グラフィック・アーティスト)

青春映画と思いきや後半、胸熱が高まりすぎて泣いていました。
こみあげる爽やかな熱い何かに心が動かずにいられない。
自分の中でもオールタイム・ベスト級の大好きな映画!

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『シング・ストリート 未来へのうた』ロゴ

■公開情報
『シング・ストリート 未来へのうた』
7月9日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国順次公開
監督・脚本:ジョン・カーニー
出演:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、エイダン・ギレン、マリア・ドイル・ケネディ、ジャック・レイナー、ルーシー・ボーイントン
配給:ギャガ
(c)2015 Cosmo Films Limited. All Rights Reserved
公式サイト:gaga.ne.jp/singstreet

広末涼子が「育児放棄バッシング」に大反論! 紗栄子、辻希美、スザンヌら芸能人ママ攻撃にひそむ歪んだ“母性神話”

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

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「FRaU」(講談社)7月号

 女性誌「FRaU」(講談社)7月号の広末涼子ロングインタビューが大きな話題になっている。

 それは、数々の奇行やスキャンダルが報じられてきた広末が、これまでのプライベートや過去に言及しているからだ。例えば2008年、23歳のときに「デキ婚」したことついて、広末は“確信犯”だったと告白している。

「ホントに、仕事を辞めたくて仕方がなかったです。もちろん結婚なんて許されていない時だったので、そこへの反発は大きかったし、正直、確信犯ですよね。出来ちゃった結婚だと言われたけど、そうじゃないと結婚なんて出来ない状況だった」

 デキ婚は事務所からの“縛り”で結婚できなかったための強行突破──。しかし、その結婚もわずか5年で破局。理由は夫だったモデル・岡沢高宏の金銭問題や、また一部では岡沢と関東連合との繋がりも囁かれたが、この時期、広末は自殺さえ考えたことも仄めかしている。

「20代後半に、人生の中で最悪なことが訪れて――。自分の中では天地がひっくり返るくらいショックなことがあって、何を信じていいのか分からなくなってしまった──」
「いつも気が付いたら高いところに行っていて、誰か背中を押してくれないかな――っていう感じだったので」

 そんななか、広末がこのインタビューで語気を荒げて主張していることがある。それは週刊誌などで報じられた“育児放棄”への反論だ。

 広末は「私に関して世の中に出回っているものの全ては真実なわけではない」と前置きしたうえ、報道をこう否定している。

「育児放棄なんてありえないし、新宿二丁目に通っているとか、誰かのバイクの後ろに乗ってたとか──。その人が私にすごく似てたのか、単なる思い込みなのか、単純にそういう話にしたいだけなのか、いったいなんなんだろう?って」
「作品の打ち上げひとつとっても『夜遅くまでいらっしゃいましたね、お子さんはどうしてるんですか?』って言われる。それはおばあちゃまに来てもらうとかパパがおうちにいてくれるとか、あるでしょ!って(苦笑)。打ち上げに行ったからって飲み歩いてるってことなんですか? それはありがとうとかお疲れ様という気持ちがあってのこと。友達と飲むこともあるし、子供がいるので大体はうちになっちゃうんですけど、それがそんなに非難されること?っていうことだったり」

 そして、子どもたちとの関係についてもこう明言していた。

「子供がコンビニで週刊誌を見た時にどう思うかは、考えなくはないです。でも、うちの子がそれを見て、例えば夜遊びだのと書かれていても、夜家にいることは彼らが一番知ってるし、背中を見てるから。そんな記事は信じないから大丈夫って私は思っています」

 広末はよほど腹を立てていたのだろう。インタビューはこの育児放棄報道への反論にかなりの誌面が割かれていた。

 しかし、広末が怒るのも当然で、実際、彼女はこれまで、理不尽とも思える育児放棄バッシングを受け続けてきた。

 最初は05年、岡沢との間に生まれた長男が1歳になったころのことだ。「週刊現代」(講談社)05年5月7日・14日合併号で、広末が新宿・歌舞伎町のホストクラブで泥酔し、育児放棄をしているかのような記事が掲載された。

 現夫のキャンドル・ジュンと再婚した後も、育児放棄説が度々話題になった。14年に、広末は「女性セブン」(小学館)3月13日号で俳優・佐藤健との岩盤浴デートが報じられたが、この際も「母親としての自覚がない」と批判が巻き起こり、その後も、街や飲み屋での目撃情報があるたびに、育児放棄を叩かれるという状況が続いた。

 しかし、広末はホストクラブでの泥酔と育児放棄を書き立てた「週刊現代」の記事については、訴訟を起こして勝訴しているし、佐藤との岩盤浴についても、不倫関係の有無はともかく、当時、子どもは3歳になっており、家を空けたのはほんの数時間。育児放棄とはなんの関係もない。

 にもかかわらず、広末がことあるごとに育児放棄を責め立てられてきたのは、あいかわらずこの社会が「育児は母親がひとりですべきもの」という間違った“母性神話”に支配されているからだろう。

 だから、たまたま年に1回か2回、数時間、飲んでいる姿を目撃されただけで、「母親の自覚がない」と非難され、不倫密会スキャンダルが報じられた際も実際はまったく無関係な「育児放棄」と結びつけられてしまう。

 実際、こうした育児放棄バッシングを浴びてきたママ芸能人は広末だけではない。

 例えば前夫・ダルビッシュ有との間に2児をもうけて離婚した紗栄子も「頻繁に海外に行っている」「子育てを実家の母親に任せて飲み歩いている」などと育児放棄がさんざん噂されたひとりだ。

 元モーニング娘。で3人の子をもつママとなった辻希美も、子どもの夜泣きが酷くて近所から児童相談所に通報されたことや、頻繁に更新するブログ内容が“育児放棄”として度々炎上している。

 さらに、15年に離婚し実家のある熊本県を拠点に芸能活動をすると発表したスザンヌも、東京で仕事をしているというだけで、「実家の母や妹に育児を丸投げ」「実質的に1歳の息子と別居」などというバッシングを浴びた。他にも、窃盗事件で複数のベビーシッターを雇っていた神田うのや、木下優樹菜、小森純などにもこうした批判が向けられた。

 ようするに、働く女性芸能人ママが“独り”で子育てすることなく、実家の母親やベビーシッターにそれを手伝ってもらったり、任せているだけで、“母親としてあるまじき”行為だという攻撃を受けているのだ。なかには「たくさんテレビに出ている」というだけで、「育児放棄」と決めつけているケースまであった。

 だが、働く女性、特に時間も不規則な芸能人ママが1人で育児をすべて担うなんてことは現実的に考えて到底不可能だろう。当然、夫や肉親、ベビーシッターにそれを手伝ってもらうことになるが、それがどうして育児放棄などと的外れな批判をされなければいけないのか。

 しかも、こうした批判は、なぜか母親に対してのみに向けられ、父親の芸能人に対してこうした声が出ることは皆無である。

 結局、これらも前述した「育児は母親がすべき」という社会の価値観から出てきているのだ。

 しかし、これらは一方的に刷り込まれた偏見にすぎない。例えばフランスを代表する歴史家のエリザベット・バダンテールは1980年に発表した『母性という神話』(ちくま学芸文庫)で、母性は18世紀ごろにつくられた神話であるとして、こう批判した。

〈女は母親という役割に閉じ込められ、もはや道徳的に非難されることを覚悟しなければ、そこから逃れることはできない〉
〈人はこの母親の任務の偉大さや高尚さをたたえる一方で、それを完璧にこなすことのできない女たちを非難した。責任と罪悪とは紙一重であり、子どもにどんなわずかな問題点があらわれても入れかわるものだった〉

 だが、日本社会はこの「育児は母親がすべき」という母性神話の強制力がとてつもなく強く、いまでも「3歳までは母親が常に傍にいないといけない」「24時間密着していることが望ましい」などというまったく科学的根拠のない迷信が平気でまかり通っている。

 それはやはり、政府が、長い間「子育ては母親が担うもの」として強制、刷り込みを行ってきたからだ。しかも、現在の安倍政権はその母親への育児押し付けを緩和させるどころか、さらにエスカレートさせる政策を次々と打ち出している。

 そもそも少子高齢化が深刻化しつつあった小泉政権下の05年、「子育ては社会のもの」という概念が取り入れられたことがあった。この年の国民生活白書「子育て世代の意識と調査」にはこんな一文が記されている。

〈親世代だけでなく、同世代の友人、あるいは会社の同僚、近隣に住む人々など、社会全体で何らかの子育てに参加する、あるいはそれができる仕組みを構築していくことが望まれる。子育てが家族の責任だけで行われるのではなく、社会全体によって取り組む、『子育ての社会化』が重要〉

 しかしこうした「子育ての社会化」理念に逆行し、ストップをかけたのが安倍政権だった。

 例えば、「女性の活躍」「1億総活躍社会」を打ち出した安倍政権は「3年育休」なるものをもち出したこともあった。これは「子育ては母親が担うべきもの」「3歳まで母親と過ごすことが大切」とする3歳神話に基づいたものだ。

 さらに、子育て支援の充実として、親・子・祖父母の3世代同居に対応するリフォームに所得税減税を打ち出したが、これにしても「子育ては母親や家族がする」というもので、「社会全体で子育て」という理念とは遠く離れたものだった。また、待機児童問題をクローズアップさせた「保育園落ちた日本死ね」問題でも、当初、安倍首相は「匿名である以上、実際起こっているか確認しようがない」などと嘯き、子育て世帯を支援する「子育て給付金」も廃止方針が決定している。

 こうした閉塞した現状のはけ口が、噴出する有名芸能人ママに対する育児放棄批判であり、バッシングなのだろう。

 しかし、いま、夫婦が子育てを等しく分担、共有し、家族だけでなく、国や自治体、社会全体がそれに協力していくことは世界的な流れであり、少子化を食い止める唯一の方策でもあると考えられている。

“母親への育児を押し付け”を続ける安倍政権に踊らされて不毛で無根拠な著名人“育児放棄”バッシングに耽るより、こうした建設的な政策実現をはかっていくべきだろう。
(伊勢崎馨)

『ジャングル・ブック』の“話す動物”はなぜリアル? ファヴロー監督が制作秘話明かす

【リアルサウンドより】

 全米公開時に3週連続NO.1を記録したディズニー映画『ジャングル・ブック』より、リアルな動物たちを描き出した制作手法が明かされた。

 本作は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のディズニー・スタジオが手がけたエンターテイメント巨編。ジャングルの動物たちに育てられた人間の少年モーグリと、自然の掟と共に雄々しく生きる動物たちの愛や憎しみ、喜びや悲しみを描く。『アイアンマン』のジョン・ファヴロー監督がメガホンを取った。

 本作に登場する動物たちは、実在しているかのようなリアルさを持ちながら、違和感を抱かせる事なく話し、表情やしぐさで自身の感情を表現している。現実には存在しないリアルな動物達を描くため、制作陣は多くの映像をもとに徹底的なリサーチを行い、動物の感情表現や体の動かし方などを研究。“人間のような”感情表現ではなく、自然の動物たちの取りうる仕草が再現され、声優の演技にあわせて動物たちのボディランゲージが用いられた。
 
 ファヴロー監督は「もしも話すことができる動物が実在したら、それはこの映画のキャラクターたちと全く同じ動きになるはずだよ」と話し、「この映画では、ひとつずつのシーンに何百人という人間が関わって、鑑賞者が没入出来るストーリーを描くためにあらゆる努力を注いでいるんだ。でも彼らの存在を鑑賞者が認識することは決して無い。圧倒的なリアリティを感じてもらうために、僕たちは完全に技術の“足跡”を消すことを心がけたんだ」と撮影秘話を明かした。
        
■公開情報
『ジャングル・ブック』
8月11日(木・祝)全国ロードショー
監督:ジョン・ファヴロー
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
原題:「The Jungle Book」
(c)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/junglebook

“痴漢事件”起こしたHey! Say! JUMP中島裕翔主演のフジTVドラマが予定通り番宣開始…ジャニーズは犯罪を犯しても許されるのか

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 “痴漢事件”さえもスルーさせ、何もなかったようにゴールデン帯ドラマの主演を張らせるジャニーズの力…  ジャニタレだったら、あんな不祥事を起…

イタリア発コメディ『神様の思し召し』予告編公開 天才外科医とカリスマ神父に芽生えた友情描く

【リアルサウンドより】

 第28回東京国際映画祭観客賞受賞作『神様の思し召し』より、予告編が公開された。

 本作は、イタリアの脚本家・映画監督エドアルド・ファルコーネの監督デビュー作。自分と同じ道を目指していた医学生の息子から、突然「神父になる」と告げられた天才外科医のトンマーゾと、息子をそそのかしたピエトロ神父に芽生える友情を描く。『赤いアモーレ』のマルコ・ジャリーニ、『トランスポーター2』のアレッサンドロ・ガスマン、『息子の部屋』のラウラ・モランテらが出演する。

『神様の思し召し』予告編

 このたび公開された予告編では、どんな手術も成功させるエリート天才外科医のトンマーゾが、息子から「医者はやめた。神父になるよ」と告白される模様が描かれる。その後、トンマーゾとムショ帰りのカリスマ神父ピエトロが口論を繰り広げながらも、次第に心を通わせていく様子が映し出される。

■公開情報
『神様の思し召し』
8月27日(土)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
監督:エドアルド・ファルコーネ
出演:マルコ・ジャリーニ、アレッサンドロ・ガスマン、ラウラ・モランテ、イラリア・スバダ、エドアルド・ベーシェ、エンリコ・オティケル
配給:ギャガ
原題:Se Dio vuole/2015年/イタリア/88分/カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/字幕翻訳:岡本太郎
(c)Wildside 2015
公式サイト:gaga.ne.jp/oboshimeshi

乙武洋匡の別居、離婚危機で「愛人と別れ妻の介護負担が増えた」と障がい者への偏見報道! 乙武氏自らリークか

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乙武洋匡オフィシャルサイトより

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

 参院選の最中、不倫騒動によって参院選出馬を断念に追い込まれた乙武洋匡氏に新たな騒動が持ち上がった。今週発売の「週刊新潮」(新潮社)6月30日号と「女性セブン」(小学館)7月7日号が揃って乙武夫妻の別居、離婚危機を報道したのだ。

 しかし、気になったのはその理由の報じられ方だ。乙武不倫をスクープした「週刊新潮」では、妻は不倫した夫を一度は許そうとしたが”夫が不倫した夫婦関係の修復は難しかった”と”不倫の一般論”として別居を報じており、違和感はない。

 問題は「女性セブン」だ。別居の最大の理由として、乙武氏の知人が”介護のせい”とコメントしているのだ。

「それまでは週の半分以上、家を空けていた乙武さんが24時間自宅に”謹慎”するようになり、(乙武夫人の)仁美さんにかかる負担が目に見えて重くなったんです。3人の子供の世話と家事に加えて、夫の風呂、トイレ、着替えなどで気の休まる時間がまったくない状況でした」(乙武夫妻の知人のコメント、「女性セブン」より)

 しかも、この介護負担増は乙武氏が不倫相手と別れたことによって起きたとこの知人はいう。

「仁美さんは乙武さんに見え隠れする女性の存在に、気づかないふりをしていたはずです。乙武さんが家に帰らず、外にいる誰かに世話をされていることで、むしろ夫婦関係のバランスが保たれていたことは否定できません」
「乙武さんの不倫に薄々気づきながらも、その状況に助けられてきたと感じていた部分もあったでしょう。どんなに頑張っても、別居という選択肢しか残っていなかったんでしょうね」(前出知人のコメント)

 一見、仁美さんを擁護しているようでいて、これほど障がい者とその妻を馬鹿にした論理もないだろう。

 たしかに、先天性四肢切断という障がいを持つ乙武氏に介護が必要なのは当然だし、それこそ障がい者自立支援法という悪法によって、家族の負担が増大しているのもわかる。しかし、それでも懸命にお互いを支え合っている夫婦は山ほどいるし、ましてや、乙武氏の立場なら、家族以外のサポート、ケアを受ける方法がいくらでもあったはずだ。

 それを、介護をサポートしてくれた愛人がいてこそバランスが取れた、妻もそれを黙認するだけでなく内心助けられたと思っていた、などというのは、無茶苦茶な理屈ではないか。

 それは、仁美さんを馬鹿にしているだけでなく、「障がい者は介護が大変だから、離婚してもしようがない」「障がい者は愛人をつくって介護させるべき」と言っているようなものであり、明らかに障がい者への差別、偏見を助長するものだ。

 だが、こうした差別的なトンデモ論理を展開したのは「女性セブン」だけではなかった。23日放送の『とくダネ!』(フジテレビ)で小倉智昭キャスターが乙武夫妻の別居報道を紹介しつつこんなコメントを発したのだ。

「奥さんはそれは十分ご存知だったと思う。彼が帰ってこない時には、誰かお世話してくれる人がいる。そういう意味では、奥さんもそれがあることによって助けられていたというのがあったんじゃないかな。知ってたと思うんです」

 そして乙武氏の不倫を「外に癒しを求めたの一言に尽きる」と全面肯定したのである。

 まさに、上から目線の障がい者差別というほかはないが、実はこうしたトンデモ主張をリークしているのは、乙武氏本人なのではないか、という説もある。

 というのも、乙武氏の知人がこぞって同じ言い方をしているからだ。たとえば、別居報道がなされた23日放映の『ノンストップ!』(フジテレビ)。そこで乙武氏とプライベートでも親しい関係にあり、不倫発覚直後の”謝罪パーティ”にも出席した神田うのが、放映前日に乙武氏からLINEに連絡があり別居について報告を受けたとして乙武氏とのやり取りや別居の真相をこう明かしている。

「今まで週の半分しか家にいなかったわけですよね、それで他の週の半分は事務所に寝泊まりしていた彼が、毎日、7日間家に帰る生活になったわけですよ。ずっと家にいる生活になったことで、奥様の仁美さんがすごく負担に、窮屈に感じてしまって、奥様の方から別居したいという風に言われてしまったから、と。(略)最初のお子様は生まれていま8歳なんですけど、で、3人いらっしゃいますよね。やっぱ子育てって、一人でも大変じゃないですか、そこに乙ちゃんも加わるわけですから。まあ、半分半分といいますか、それですごくバランスが取れていたんですよね。で、今回の報道で、不倫とか言われちゃうような報道が、こういう風に二人のバランスを壊してしまったから、私は友だちとしては本当に悲しいですよね。色んな夫婦のかたちっていうのが世の中にはありますから」

 少なくとも神田うののところには、乙武氏から直接、「女性セブン」や小倉とそっくりな弁明が届いていたらしい。

「実は『女性セブン』の記事も、乙武氏か乙武氏にすごく近い人がネタ元じゃないかという見方もありますね。『週刊新潮』に別居を直撃されたので、カウンターとして『介護負担が大きくなったせい』という情報を流したんじゃないか、と」(週刊誌記者)

 自分の不倫が大きな騒動になるや、妻にも謝罪をさせる。別居が明らかになるや、それを不貞行為のせいではなく”障がい”のせいにする。あまりに身勝手というしかないが、なぜか、多くのマスコミがすっかりこの論理に転がされている。

 しかも、愕然とするのは、この別居→離婚危機騒動で、不倫報道自体が間違いだった、というような主張まで飛び出してきていることだ。

 たとえば、前述の小倉も「複雑ですね。(別居は)報道したためにこういうことになってしまったのかな」と、ワイドショーの司会者らしからぬセリフを口にしていた。

 しかし、改めて言っておくが、今回の不倫騒動をプライバシー保護の問題にすり替えることはできない。本サイトでも何度も指摘しているように、乙武氏は昨年12月まで東京都の教育委員を務め、自民党から今回の参院選出馬が内定していると見られていた公人だった。

 そして、「週刊新潮」が報じたのは、単なる不倫ではなく乙武氏が政界進出にあたり、4年間付き合った愛人と別れる”身辺整理”の旅行に行ったというものだ。そういう意味ではベッキーを筆頭にした芸能人たちの不倫よりよっぽど報じる意味のあるものだ。

 障がい者への偏見と差別意識をなくすためにも、マスコミは「愛人と別れさせられて妻の介護が大変になったから」などという一方的な主張を垂れ流すのでなく、きちんと離婚の原因を解明して報道すべきだろう。
(伊勢崎馨)

タコのハンク、“なめらかな動き”描く労力は通常の550倍!? 『ファインディング・ドリー』特別映像

【リアルサウンドより】

 7月16日に日本公開を控える『ファインディング・ドリー』より、タコのハンクの特別映像が公開された。

 本作は、2003年に公開された『ファインディング・ニモ』の続編。忘れんぼうのドリーが“家族の思い出”を探すため、ニモとマーリンとともに危険いっぱいの“人間の世界”に飛び出し、家族の秘密をめぐる大冒険を繰り広げる模様を描き出す。6月17日に公開された全米では、週末の興行収入136,183,170ドルを稼ぎ出し、歴代アニメーション作品のオープニング記録を塗り替えている。

『ファインディング・ドリー』MeetHank(吹替えクリップ)

 このたび公開されたのは、ドリーが迷い込んだ水族館で出会う新キャラクターで、ある条件と引き換えにドリーの家族探しを手助けする謎の協力者、7本足のタコ・ハンクの特別映像。人間に見つからないように、壁の色からタイルの模様までそっくりに擬態したハンクが、真っ赤なタコ本来の色に早変わりし、ドリーと出会うシーンが描かれている。

 ハンクのカモフラージュの表現には、影の濃淡を計算するCG作業シェーディングが施されている。一般的なキャラクターの場合は8週間弱でできる作業だが、ハンクの作業には22週間もの時間が費やされた。アンドリュー・スタントン監督も「この作品に出てくる新しいキャラクターの中で、一番時間が割かれたのはハンクだ」と、莫大な労力がかかったことを明かしている。

 また、水がなければ地上を移動できないドリーをコーヒーカップに入れたり、ベビーカーを巧みに操縦したりと自由自在な動きを見せるハンクの表現のため、総勢118人の技術ディレクターが集結。一般的なキャラクターに必要とされるのが約20個ほどだと言われている、リギングと呼ばれるキャラクターを動かすシステムの基礎が、ハンクのなめらかな動きを生み出すために、その約550倍となる11,041個も作成された。

 『モンスターズ・インク』シリーズや『レミーのおいしいレストラン』を手がけてきた、ピクサー歴18年のキャラクター・アート・ディレクター、ジェイソン・ディーマーは「このキャラクターは私がこれまでに関わったなかで最も誇りに思えるもの」と語っている。

■公開情報
『ファインディング・ドリー』
7月16日(土)全国ロードショー
監督:アンドリュー・スタントン
共同監督:アンガス・マックレーン
製作総指揮:ジョン・ラセター
日本語版声優:木梨憲武(マーリン役)、室井滋(ドリー役)、上川隆也(ハンク役)、中村アン(デスティニー役)
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
(c)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/dory

新聞・テレビの参院選情勢調査の結果を入手! 自民党が単独過半数、改憲勢力3分の2を超える見込み

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自由民主党HPより

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】

 公示を迎えた参議院選挙だが、実は、マスコミ各社は「情勢調査」と称して、公示日前後にかなり細かい調査の上で当落数の予想を出す。この数字は公にされるものではないが、ただし、新聞紙上などで情勢の予測報道の根拠として用いられることになる。

 今回、本サイトは、複数全国紙と一部民報によるこの「情勢調査」の数字を入手した。その結果は、衝撃的だ。

 まず、参院の総定数は242、過半数は121で、改憲発議に必要な3分の2以上は162。自民党は現在、参議院で115の議席を持っている。うち、改選組が50だ。

 そして、今回入手したマスコミ各社による「情勢調査」によれば、自民党の参院選獲得議席は中央値で55、最大値にして63〜64という数字が出ている。つまり議席を大きく伸ばす”大勝”だ。参院で自民が単独過半数をとれば27年ぶりのことだが、中央値55で考えても非改選65と合わせて120でほぼ達成。最大値をとれば計129で過半数をゆうに超える。

 さらに衝撃的なのは、連立を組む公明党、そして改憲に意欲的なおおさか維新の会と日本の心を大切にする党、そして無所属や諸派の改憲勢力の改選・非改選議席数を合わせれば、仮に自民党が最大値を獲得した場合、改憲発議に必要な162議席を確実に超えることだ。しかも、もし自民党の中央値だとしても、ぎりぎり3分の2に達する可能性がある。

 安倍首相は選挙戦で改憲をひた隠しにしているが、「情勢調査」のデータはその実現が目前に迫っていることを示しているのだ。

 マスコミ各社も明日の朝刊やニュースで、一斉にこの数字をもとにした選挙予想を報じることわけだが、正直、こんなデタラメな政権運営をしておきながら、ここまで自民圧勝の数字が出たことに驚きを隠せない。

 投票日は7月10日。このまま、民主主義をないがしろにし、立憲主義を破壊する政党に、この国を任せてよいのか。わたしたちは今一度よくよく考えてから、投票所へ向かわなければならない。
(編集部)

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