「桃太郎殺す!」鬼が仲間を集め、桃太郎退治に!? めくるめく“くだらない古書の世界”へようこそ『怪書探訪』
<p> 村田沙耶香の『コンビニ人間』(文藝春秋)が、芥川賞を受賞した今年。お笑い芸人の又吉直樹が同じく芥川賞作家になったことを契機に、作家が文化人枠としてテレビ出演するようになり、なにかと話題の絶えない文芸界。誰もが知っている名著をはじめ、今日も数々の作品が読まれているが、その一方で作家たちの偏屈な情熱と異常な探究心から生まれた、“怪書”なるものが存在する。</p> <p> 本書『怪書探訪』(東洋経済新報社)は、古書の魅力に取り憑かれた“愛と情熱の人”を自称する古書山たかしが、ありとあらゆる“怪書”を紹介する東洋経済オンラインでの連載コラム「稀珍快著探訪」をまとめた一冊だ。</p>