「特別だから不倫にも目をつぶろうよ」乙武洋匡を擁護する友人たちの異常性
先日、「週刊新潮」(新潮社)によって明らかにされた乙武洋匡さん(39)の不倫。乙武さんは不倫を認め、過去には5人もの女性と不倫したと告白、さらには妻である仁美さんも謝罪文を発表するという事態に。ネット上では乙武さんの不倫そのものへのバッシングのみならず、「妻には何の責任もないのに謝罪させるなんて」という声や、乙武さんが自民党から夏の選挙に出馬予定と見られていたために「夫婦で選挙対策として謝罪しただけでは?」との指摘も出ていた。
乙武さんの奔放な遊び方は、近い人間たちにとっては周知の事実だったそうで、報道のすぐ後から現在まで関係者からさまざまなコメントが出ている。27日放送の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)や翌28日の『ノンストップ!』(前同)には、乙武さんの不倫旅行にダミーとして同行した友人や乙武さんとの合コン経験があるという女性が登場。友人は、旅行中には2人の不倫関係に気づかなかったと弁解しつつも、「彼は能力の高い人間だし、だけどやって良いことと悪いことがあって、そこをきちんと教えるのが僕たち友達の役割。『彼は特別だから目をつぶろうよ』と、どこかにそういうのがあった」と本音を明かしていた。乙武さんは傲慢な裸の王様になっていたのか。
乙武さんと複数回の合コン経験があるという女性は、合コン中の乙武さんについて「途中からはエッチな会話ばっかりでしたね」と話し、連絡先を交換した後日には「23時開始の、ホテルのスイートルームでの合コン」に誘われたとも。合コンの最中に乙武さんは「僕はすごいよ。僕は強いよ」と話していたそうだ。ほかにも「関係を持ったことがある」と自称する女性が、「彼はすごくモテる。今でも私は彼を尊敬している」としながら、性行為について「まず私が乙武さんを布団に寝かせてセットして、しっかり固定して、……と言う感じですね」と暴露する始末。実に口の軽い友人たちと行動を共にしていたようだ。
さらに一部スポーツ紙では乙武夫妻について「夜10時を過ぎたら『家に帰らない』という約束をしていた」と友人が証言する擁護記事が出た。三児の寝かしつけを終えて疲労困憊の時間帯に、食事や排泄、風呂など日常生活の介助が必要な乙武さんが帰宅すると妻の負担になるから……という理由での「門限10時」で、それを過ぎたら乙武さんは事務所に泊まらざるを得なかったために半別居状態になり、他の女性と不倫関係になってしまったのでは、というわけだ。しかし「門限」というからには普通、「10時までに帰宅してほしい」という意図でのルールだったはずだろう。それを逆手にとって「10時過ぎたから帰らない」と言い訳するのはあまりに幼稚である。
また、最新号の「女性自身」(光文社)では、乙武さんの母親までもが取材に応じた。「浮気したうえに、愛人が何人もいたなんて馬鹿なことを堂々と宣言するなんて最低のことで、まともではありません」と息子への怒りをあらわにし、仁美さんが謝罪したことには「悪いのは息子でお嫁さんにはまったく非がないのに、彼女にも謝らせるなんてとんでもないことです」と平身低頭の母親。息子夫婦の今後については「2人が末永く夫婦でいてくれて、添い遂げてくれればと願うばかりなのです」と関係修復を望んでいるようだ。
合コン相手だった女性の話については、これまでもネットなどで乙武さんの派手な女遊びが噂されていたため、とくに目新しいものでもないと見る向きもあるが、教職者であり政治を志す彼に清廉潔白なイメージを託していた人々にとっては大きな衝撃だっただろう。筆者としては、乙武さんの母親の言葉は、同じ女性であり、妻という立場から仁美さんの心中を察する傍ら、母親として息子夫婦には添い遂げてもらいたいという本音も見える、正直なものであると思う。ただ、不倫旅行に同行した友人や、夫妻の門限について明かした友人には違和感がある。
不倫旅行に同行した友人は、乙武さんに「彼は特別だから目をつぶろうよ」と思っていた部分があると話していたが、乙武さんの何が“特別”なのだろうか。ベストセラー作家で有名人であることか。あるいは五体不満足なことか。彼の不自由な部分に手を貸すことは、友人なら特別なことではないだろうし、そもそも不倫に目をつぶるための特別な理由なんてない。もし健常者の友人が不倫をしようとしたら、あなたは特別ではないからそれはよくない、と止めたりするのだろうか。
また別の友人による「門限10時という制約が乙武さんを不倫に走らせたのでは」という話だが、単身赴任者や、仕事の都合などで深夜帰宅を余儀なくされ、家族の生活リズムを崩さないようにと自宅とは別にアパートなどを借りている夫が皆不倫に走っているわけではない。
なぜ友人たちは乙武さんを「不倫しても仕方がない」と擁護するのだろう。同情を引くような言動をすれば、乙武さんならびに他の多くの障害者に対して失礼だと考えることはないのだろうか。何より、彼が度重なる不倫に走った理由として「妻が子供を産んでから母になり女でなくなって」という不倫夫の常套句をあげた点からも、身体が不自由だから、門限が10時だから、という言い訳がまったく弁解になっていないことは明らかだ。それらの理由は、彼に不倫をどうやっても避けられないものにするような絶対的な力があったのか? いや、単純に乙武氏が女性にだらしなく、不倫に抵抗のない人間だったというだけであろう。
もし仮に夫婦間で「不倫OKどんどん外でしてよし」の取り決めがあったというなら、他人がその家庭のあり方に口出しするべきではないのかもしれない。だが3人の子供をもうけておきながら世話を妻に任せて合コンや不倫三昧、とりわけ子供たちにとっても大きな行事であろうクリスマスを含む年末に一週間の不倫海外旅行といった事実は、彼のイクメン的な振る舞いや、これまで築いてきた家族を大事にする父親像、子供を教育する立場などがあるからこそ、結局は非難の対象となる。想像以上のゲスぶりが表に出てしまった格好だが、今後、出馬をとりやめるとしても、彼に家族や教育などのテーマで講演や執筆の依頼があるのかどうか。
(ルイコスタ松岡)