「福島原発作業員は国民から冷遇されている」1F作業員で死体写真家・釣崎清隆
【不思議サイトトカナより】
【東京から二〇〇キロの最前線(ゾーン)/福島第一原発戦記】
釣崎氏のIDカード
僕は死体写真家である。ヒトの死体を求めて世界中の危険地帯を渡り歩き20年になる。仕事の性質上、必然的に紛争地域にも通うが、僕にとって現場とは何といってもストリートである。戦場よりも個性的で人間くさい死臭を嗅ぐことができると思うからだ。そんな僕だが現在、福島第一原発の作業員として原子力災害安定化事業に携わること1年半におよぶ。震災直後こそは御遺体とあまたの邂逅を得ることになったが、現在はほとんどない(クリスマスイヴに仕事帰りの国道6号線の車中からおがんだ交通事故に遭った女性の轢死体くらい)。実に、僕の目的は死体撮影ではなく、原子力災害の取材ですらない。未曾有の国難にあって非常事態における一国民として国防の義務を果たすべく一兵卒に志願したのだ。僕にとって1Fは紛れもない戦場という認識であり、これはまた国民全体で共有すべきものだと信じる。
続きは【トカナ】で読む