『吉原炎上』衝撃ラストの名女優・峰子の“フェロモン”考
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(『艶写文庫 (西川改め)仁支川峰子 from MINEKO』竹書房)
仁志川峰子と聞いて思い浮かぶのは、那須の別荘が新築1カ月で流された時、「それを見たお年寄りがギョッとしないように」と流された赤パンツを自ら拾いに行ったとか。彼女について、「離婚原因はホテルの脂取り紙だった!?」(もうこれすら古い?)とスキャンダラスなネタばかりを次々と連想する人は多くても、『あなたにあげる』の歌手だったと思う人は、平成になって久しいこの時代に、もはや皆無かもしれません。あ、何周も回って火野正平さんの、例の「そういえばあの時も気っ風のいい感じだったわね」と思う奥様、というかおばさ……は根強くいるかとは思いますが。
そして、もっと多くの人の記憶に根強く残っているのは、映画『吉原炎上』で魅せたあの名怪演。仮に「歴代トラウマ名シーン大賞」というものがあればもはや殿堂入り間違いなしであろう、あの真っ赤な蒲団部屋の伝説のシーン。血の海のような朱の蒲団の海で、胸をはだけながら吐血し、「ここ噛んで~」と迫り来るド迫力の小花花魁こと峰子姐さん。