『日本のアニメは何がすごいのか』著者・津堅信之に聞いたアニメとアニメーション区別の重要性
【オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より】
――『海外では、もはや「アニメ」と「アニメーション」とは、別もの!』。今年2月28日に祥伝社より上梓された『日本のアニメは何がすごいのか-世界が惹かれた理由』は、そんなオビに書かれた惹句が印象的な新書だ。“アニメ”と“アニメーション”が別物である点について、日本人にはピンと来ないのは、“アニメ”が“アニメーション”の略称でしかないためである。ところが、海外では“Anime”と“Animation”で表記が完全に区別されている。日本のマンガが“Manga”で通じているのと同じく、日本の“アニメ”が“Anime”で通じているのだ。『日本のアニメは何がすごいのか-世界が惹かれた理由』(祥伝社)。
では“Animation”は何なのかというと、主に日本ではいわゆる「商業」ではなく「アート」として扱われるテイストの作品が多くを占める(ちなみに日本人が制作した「アート」方面の作品も“Animation”になるので注意したい)。今回、このあたりの話のややこしさを整理すべく、アニメーション史研究家で、京都精華大学マンガ学部アニメーション学科准教授でもある著者の津堅信之さんに、第15回広島国際アニメーションフェスティバル(以下、広島)の会場で、“アニメ”と“アニメーション”について話を伺った。