【臨界事故ミステリー】悪魔の球体デーモン・コアの目覚め ― 1人の学者がプルトニウム塊にブロックを積んだその時…
【不思議サイトトカナより】
いまから69年前の1945年8月6日、そして9日─。アメリカ合衆国は、広島と長崎に史上唯一の対都市無差別原子核爆弾攻撃を敢行した。広島にはリトルボーイ (Little Boy)が、長崎にはファットマン(Fat Man)が投下された。
それぞれ史上2番目と3番目の原爆で、計21万人以上にも及ぶ無辜の命を奪ったこの惨劇は、今日、「大量虐殺の世紀20世紀」の最もモニュメンタルなシンボルとしてわたしたちの胸中深くに刻まれている。
原爆投下後の8月15日、ポツダム宣言をやむなく受諾した日本は連合軍に降伏し、15年もの長きに渡る、アジア・太平洋戦争はようやく終結した。
それから1週間ほどした21日、アメリカでは、ニューメキシコ州のロス・アラモス国立研究所(Los Alamos National Laboratory)で、ある実験のさなか、身の毛もよだつ恐ろしい事故が発生した。同所は、世界に先駆けて原爆の運用をめざした「マンハッタン計画」の総本山だ。国内ではなぜか口の端にのぼらない、奇妙な臨界事故についてご報告したい。