キアヌ・リーブス、新作映画で「キアヌ」という名の猫の声を担当
キアヌ・リーブスが新作アクションコメディ『キアヌ』で主役の猫の声を担当するようだ。ジョーダン・ピールとキーガン=マイケル・キーが愛猫キアヌを盗んだ泥棒を追跡するいとこ役を演じるこの新作で、キアヌは偶然ながらも自分と同じ名前を付けられた猫の声を務めるという。
実際のところこの作品はキアヌと関係のないところで製作が進められたもので、製作開始当初にキアヌの事務所側は出演依頼も断っていた。ところが予告編を見て気に入ったキアヌが何らかのかたちで出演できないか打診したのだそうで、監督を務めるピーター・アテンシオは「(キアヌのエージェントから)丁寧に断られたんだ。本人の耳にそのオファーの話が入っていたかさえも分からないね。でも予告編が公開になった後に連絡を受けたんだ。なんでもキアヌの妹さんが『これ見て見なよ。絶対気に入るから!』って見せたそうで、大喜びしたキアヌが直接『何か僕に出来ることないかな。うまくやってみようよ』って連絡してきたんだ」とそのいきさつを明かしている。
その後、脚本家たちはキアヌを出演させるためにジョーダン演じる猫キアヌの飼い主レルがドラッグを摂取して猫から話しかけられるという幻想を見るシーンを追加したのだそうだ。しかしながら馬鹿らしく見えないシーンであるとキアヌ本人を説得する必要があったそうで、アテンシオ監督はロサンゼルス・タイムズ紙に「馬鹿らしく見えないと明確にするためにキアヌは契約に同意する前に僕と話をする必要があったんだ。それで僕は作品の話をして、ストーリーについて説明したんだ。彼は色んな意味ですごく人生を超越した人間性を持った人だね。『ビルとテッドの大冒険』に出てたような人があんなに思慮深くて親切な人だとは思いもしないよね」と続けた。
『キアヌ』は海外で今月にも公開開始予定だ。