ケンドーコバヤシ×紗倉まな・気持ち悪さの共鳴対談!「まなちゃんが男に生まれてたら、高円寺あたりに住む売れないバンドマン」
トップAV女優として第一線を走りつつ、映画にラジオ、執筆活動と、多方面にて才能を遺憾なく発揮している紗倉まな。“AV女優”という男性をターゲットにした職業でありながら、女性ファンも多いという稀有な存在です。一体、紗倉まなの何か多くの女性を魅了するのでしょうか。
その答えを探るべく、紗倉まなの素顔を紐解いたスタイルブック『MANA』(小社刊)。紗倉まなの私服&下着スナップ&ヘアメイク解説や、ファンの間で話題を呼んだ直筆絵画、芸人・ケンドーコバヤシとの「僕たちのめんどくささを確かめ合う」対談や、プロインタビュアー吉田豪が“紗倉まな”の本質に迫るロングインタビューなど盛りだくさんの構成に、カメラマン・米原康正&佐野方美が本書のために録り下ろした全47ページにも及ぶグラビアなど……まだ知られていない、新しい紗倉まなの魅力が詰まった一冊です。
その中から、ラジオ番組で長く共演し、旧知の仲である芸人・ケンドーコバヤシとの対談をほんの少しだけ、ご紹介します。紗倉まなから見たケンコバさんは「頼れる大先輩兄貴」ですが、ケンコバさんから見た紗倉まなは「えらくめんどくさい女」だったそうで……。
ケンコバ 会うの、2週間ぶりくらい?
紗倉 すごい会う頻度が高くなってきましたね。
ケンコバ まだ会いたくなかったんだけどね、俺は。
紗倉 えっ、なんでですか!?
ケンコバ 個人的な問題。
紗倉 ???
ケンコバ このあいだ、仕事の都合でヒゲ剃ったって言ったやん? 3日前くらいか、その仕事が終わって、やっと今ヒゲを伸ばし始めてるんやけど、まだやっぱちょっと、自分では人前に出るコンディションじゃないというか。
紗倉 (笑)そうか、気にされてましたもんね。
ケンコバ 気にしてる。ちゃんとヒゲ生えてから会いたいのよ。
紗倉 よっほどヒゲに対しての思い入れが強いんですね。
ケンコバ いや、思い入れないねん、別に。ポリシーもないし思い入れもないんやけど、ただ単にヒゲない顔がホンマに「カリ無しペニス顔」なのよ。
紗倉 カリのない亀頭って! めっちゃ名言。
ケンコバ ほんまそういう顔してるやろ?
紗倉 いや~、でも、無くても幼い感じで可愛いですけどね。
ケンコバ そんなことない。俺、世の中で唯一って言われてるのよ、「ヒゲある方が幼くなる男」。ヒゲ生やした方が可愛い顔になるという、変わった人なのよ。
紗倉 ヒゲがチャームポイントみたいな。
ケンコバ 可愛く思われたいっていうのが、どうしてもあるから。
紗倉 カッコいいより可愛いって言われたいんですもんね、コバさんは。私も実はヒゲ生えるんですけど。
ケンコバ まなちゃんのヒゲなんて、産毛でしょ? 午前中の太陽光線浴びたら金色に光るやつでしょ?
紗倉 ふふふふふ、光るかな?
ケンコバ 俺は午前中の女子の顔見るの好きやったけどね、学生時代。午前中ってまだ太陽に角度あるやんか、横打ちの太陽。だから女の子の顔が金色に光っているのよ。それを見て俺はいつも笑ってたね。
紗倉 そこ見てる人、多分コバさんくらいしかいない(笑)。
ケンコバ そう、「何で笑ってんの?」ってみんな。通信簿には「いつも笑っている子でいいですね」って書いてもらってたよ。
紗倉 何でも笑いを見出せるのは、コバさんの素晴らしいところ。コバさんの青春時代ってなんか濃そうですよね。私なんか特に何も気にせず生きてきたから、コバさんと話してると「そんなところ気にしてる人いるんだー」ってビックリしますもん、毎回。
ケンコバ 確かに、人より気にしぃかもしれんね。まなちゃんは最近、気になる人とかおらんの? 公私関係なく。
紗倉 最近、マネージャーをすごい見ちゃうんですけど。この業界のマネージャーさんてすぐ辞める人多いじゃないですか。3日とか1週間で辞める人もいて……それを試すのがすごく好きで。
ケンコバ 試す!?
紗倉 いつ辞めるんだろう、と思って・・・…。
ケンコバ 今でしょ、って?
紗倉 うふふ。それで、最近入ってきた新しいマネージャーがいるんですけど、すっごい変な人で、その人に対しては興味深々でめっちゃ見てます。
ケンコバ 辞めると睨んでんの?
紗倉 辞めると睨んじゃってる。
ケンコバ いつごろやろうな、っていうのを予測立てながら観察してるっていうことやね。わかるわかる、好き好き、俺もそういうの。
紗倉 この人、どこで嫌がるのかなとか、何を考えてるのかなとか。昨日、移動車に乗ってた時に、私が後部座席左側で、助手席にそのマネージャー、もう長く一緒にいるマネージャーが運転してたんですけど、すごい、助手席の椅子がめっちゃ後ろに下がってたんで、「もし良かったら、少し前にいっていただけるとありがたいです」ってお願いしたんです。「わかりました」って椅子が前にいった後、また思いっきりガンって後ろに戻ってきたんですよ。それで、うわぁーやばーいと思って、ちょっとどうしようみたいな、そういう発見を楽しんでます。
ケンコバ イスのあれは、わかるけどね。ロックする場所がわからんというか、うまいことロックできないんよ。前に戻してロックかけたつもりで背もたれに寄りかかると、ロックできてないからまた後ろにガンッて戻るっていう……まあ気まずいやつやね。俺もね、気になる人おって、近所のおばちゃんなんやけど。自主的に近所の掃除をしてるのよ。掃除するってすごいいいことだけど、汚れてもないのにホウキとちり取り持って立ってて、汚れを待ってるみたいな。そのおばちゃんが、道を通る中学生とかにめちゃくちゃイライラしてんねん、見てたらわかるのよ。
紗倉 怖くないですか?
ケンコバ その人が爆発するのを待ってんの。導火線の音はいつも聞こえているから。でも得てして、爆発の瞬間ってのは見られへんねんな。見れたらいいなぁーと思ってるんやけど。
ケンコバ「まなちゃんの第一印象は、高円寺のバンドマン」
――2人の出会いは3年前。ケンコバさんのラジオ番組に、まなちゃんがゲスト出演して「気持ち悪い妄想話」を語ったことにある。
ケンコバ この人はほんまに・・・・ある意味不器用というか。すごく共感できる女の子だなって思った。たとえ敵を増やすことになっても、嫌われることがあっても、何か言いたいことを言っちゃう人なんやろうなぁ、みたいな。他の女優さんたちと大きく違うのは、そこ。まなちゃんには、自分をよく見せることを恥ずかしいと思ってる、荒削りのミュージシャンみたいな印象がある。この子はこのままだったら、大きな損をするかもしれないと心配した覚えはありますね。ちょっと危うい子やなって。
紗倉 私そんなに危うかったですか?
ケンコバ そうよ。これが男の子に生まれてたら、高円寺あたりに住む売れないバンドマンやったんやろうなと思うね。
紗倉 えええ。バンドの担当パートは?
ケンコバ ボーカルで拡声器持って歌うような。
紗倉 待ってください、それ完全にセカオワと被りました。
ケンコバ いやいや結構昔からおるのよ、パンクバンドとかで拡声器振り回すようなの。僕だって本当に、そういう節ありましたからね。調和を嫌うというか、今は調和しか愛さないですけど。
紗倉 だいぶ変わりましたね(笑)。すごい、ラブ&ピース。その尖ってたコバさんを見てみたいなって思う。
ケンコバ 見てみたい? 見ない方がいいと思うよ、ほんまに尖ってたから。目つきも悪かったし。
紗倉 丸くなったキッカケは?
ケンコバ まぁ、仕事がゼロになったからかなぁ。
紗倉 え!? そんな事あったんですか? 信じられないです。尖りすぎたせいで?
ケンコバ 色んな要素はもちろんね、ありましたけど、まぁ、一番は尖ってたからやね。
紗倉 それはどれくらい前の話なんですか?
ケンコバ 20年近く前かな。
紗倉 コバさんが20代の頃ってことですか?
ケンコバ そうそう、20代の時の自分を今見たらもう、怒りしか覚えないね。だから、そんな俺がまなちゃんに共感を覚えてるっていう(笑)。まなちゃんは、20代で仕事失う芸人と似てるってことやね。
紗倉 やばい、やばい、これはちょっとだいぶ改善しないと。
ケンコバ ラジオのレギュラーを一緒にやるようになってからさ、まなちゃんが「チンカス舐め取る」話をして、スタジオがドン引きしたの覚えてる?
紗倉 ああ~覚えてます。私が「溜まったチンカスが好きだ」って話をして。そういうの全然大丈夫な場だと思ってたんですけど、空気が一気に冷たくなったので、あ、失敗したなって。その後リスナーの人からも「あれまじで気持ち悪かったよ」ってすっごい言われて、「わ~過ちー!」って。そういう私にコバさんは……共感?
ケンコバ 共感というか、まなちゃんはものすごくチンカスのことを援護してる節があるけど、あんなもんただの老廃物やからね。老廃物を好きっていうなんて、ダニとかと一緒やから。
紗倉 えーやだー。
ケンコバ でもさ、まなちゃんはガス抜きを見つけて良かったと思ってる。物を書く仕事が増えてるやろ。だいぶガス抜いてんちゃうかなと思って、あれ。
紗倉 そうですね、やっぱり闇深い時とか、何も発散しないと……
ケンコバ そう、ダウンな日はね、ペン持って机に向かってほしいわ、もう。
この後2人は、恋愛、セックス、結婚、離婚とテーマが深くなるに連れ、面倒臭さを包み隠すことなく赤裸々に打ち明けていきます。お互いを「サイコパス」と呼び合う2人が目指す終着点とは……。ぜひ『MANA』にてお楽しみください。
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