ハリウッド映画の「僕には打てませーん」キャラとは大違い! 風間真に魅せられた『エリア88』
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―今から30年前以上前、そう僕らが子どもだったあの頃に読みふけったマンガたちを、みなさんは覚えていますか? ここでは、電子書籍で蘇るあの名作を、振り返っていきましょう!(イラスト/村田らむ)
「戦場にはロマンがある」
そんなふうに書くと怒られそうな気がするが、事実として“戦場ロマン”モノの作品は人気が高い。ハリウッドでは、第二次世界大戦&ベトナム戦争モノの作品は山のように作られている。日本は敗戦国なので第二次世界大戦モノは少ないが、それでも戦争モノは多いだろう。事実、アニメ『機動戦士ガンダム』が圧倒的な人気を得た理由のひとつも、“リアルな戦場を舞台にしたから”ではないだろうか。
「本当の戦争はそんなに甘いもんじゃない!! 人と人が殺し合う、醜い修羅場なんだ!!」
という人もいるだろうけども、そんな「本当の戦場論」というのもまた、現代の映画やマンガでは舞台を盛り上げる仕掛けのひとつになる。
先日『フューリー』という映画を見た。第二次世界大戦の戦車部隊を描いた映画だ。僕は昔から戦車が好きで、特にアメリカのシャーマン戦車が好きだったので、ワクワクしながら見たのだが……準主人公が「僕には撃てません~!!」と言うウザい奴だったので、一気に萎えてしまった。いざという時に銃爪を引けないキャラは、どうにも苦手である。
しかし、今回紹介する『エリア88』の主人公・風間真は、そういう時にきっちり“撃てる”キャラクターである。