ラブホテルで突然死したらどうなる? 経営者悩ます、高齢者の利用増加
credit:mhagemann/from Flickr CC BY 2.0から
平成26年に総務省統計局が行った調査、「統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)」によると、高齢者人口は過去最高の3,296万人、総人口に占める割合は25.9%を記録した。各産業では高齢化社会に伴い、高齢者をターゲットにしたサービスを始めるなど、シニア層の取り込みが盛んに行われている。こと風俗業界においても中高年専用デリヘル店をはじめとする老人の性を対象としたサービスは増えているという。風俗業界関係者に話を聞くと、意外な事実が浮かび上がってきた。
■高齢者の男性を相手にする風俗嬢の反応は!?
取材に応じてくれたのはKさん(19歳)。都内のデリバリーヘルスに在籍する女性だ。
「60~70代の方が、よく遊びに来ますね。そういう方々からは、射精を求められる時もあれば、ベッドで密着しておしゃべりだけを楽しむこともあります。その日の体調に合わせたサービスが求められるんですよ。ちなみに、ウチのお店の最高齢の男性は77歳。週に一度は必ず利用する元気なおじいさんです」
高齢になっても女を求めるというのは、男の性について考えさせられる。しかし、気になるのは風俗嬢が老人のお客さんについて、どのような印象を抱いているのかである。その点については……。
「若いお客さんの方はAVなどの影響もあるのか、女性を傷つけるような行為をする男性が多い。そこへいくと、ご高齢の男性は毒されておらず、女性に対して優しい。また、チップを包んで渡す、お土産に高級チョコレートを持ってくるなど、紳士的な気配りをさり気なくする方もいて、意外と楽しい時間を過ごしています」(同)
このように、思いのほか、老人男性客は風俗嬢に好評であった。しかし、高齢者の風俗利用の中には、予想外な事態が起きることもあるという。
■高齢者の風俗利用には死のリスクが……
高齢者の風俗利用について、都内某ラブホテル経営者はこう語る。
「高齢の男性客が増えるのはいいことなのですが、突然、激しい運動をしたために、心臓発作を起こして亡くなってしまうことがあります。ホテルの前に救急車、消防車などが並ぶとなると、“いわくつきのホテル”として悪い噂が立ち、風評被害が起きる恐れもあるため、対応にとても困るんです」(某ラブホテル経営者)
このラブホテルでは、死亡事故が起きた時には、次のような対応がされるという。
「もし、お客さんがラブホテルで亡くなったことが、男性の身内や親族に伝わると問題になってしまう。だから、私のホテルでは、お客さんが突然死した時には、店員たちで遺体をこっそり裏口から道路の脇へと運び、『路上に人が倒れています』と救急車を呼ぶのです。その方が、亡くなった本人のためにもよいんですよ」(同)
医療の進歩によって、高齢になっても男としての楽しみを享受できる時代になったが、人生の最後をラブホテルで迎えるというのはいかがなものか? 老年になってからの女遊びは油断大敵のようだ。
(文=traveling編集部)