“リアル系”格闘マンガ『修羅の門 第弐門』が最終回を前に異能バトル―急激な路線変更にファン困惑
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「陸奥圓明流 千年の歴史に敗北の二字はない――」『修羅の門 第弐門』第16巻(川原正敏/講談社)
1987年に「月刊少年マガジン」(講談社)でスタートし、長期休載や外伝を挟みながら現在第2シリーズを展開中のマンガ『修羅の門 第弐門』が、いよいよ6月5日発売の同誌7月号にて最終回を迎える。
素手であらゆる強者と戦い、千年間不敗を誇る幻の古武術“陸奥圓明流(むつえんめいりゅう)”。『修羅の門』はその継承者・陸奥九十九が現代の格闘技界に現れ、フルコンタクト空手や柔術、ボクシングなど各分野のスペシャリストと死闘を繰りひろげる物語だ。主人公の異色な格闘哲学とセリフまわし、超人的ではあるがあくまで人間の五体だけを使ったリアリティある奥義の数々が読者を沸き立たせ、コミックスのシリーズ合計発行数は3000万を超えている。外伝『修羅の刻』はテレビアニメ化もされているので、そちらを先に知ったという人も多いだろう。
また、古武術vs現代格闘技という、当時としては斬新なフォーマットを確立させ、1990年代に起こった“古武術マンガブーム”の先駆者でもある。集英社からは『真島クンすっとばす!!』『宇強の大空』、小学館からは『秘拳伝キラ』、秋田書店からは『関節王』など、同フォーマットを採用する数多くのフォロワー作品を生み出した。
そんな格闘マンガ界の金字塔『修羅の門』だが、現在「月刊少年マガジン」連載分で展開されているラストファイトで、小さな異変が起こっている。