“失恋ソングの女王”奥華子と、音楽聴き放題アプリ「スマホでUSEN」との親和性とは?
【リアルサウンドより】
日本最大手の音楽放送サービス・USENが手がける、スマートフォンに向けたアプリ「スマホでUSEN」が好調だ。
USENと言えば、ゆうに300万曲以上と国内最大級の音源保有数を誇る有線ラジオ放送局。50年を超える歴史と、音楽放送業界シェアNo.1を誇るチャンネル編成力で、店舗やオフィスを中心に利用されてきた。そんな老舗のノウハウを活かした個人向けの新サービス「スマホでUSEN」は、1000以上のチャンネルの中から手軽に良質な音楽を聴くことができる点が、大きな魅力となっている。
中でも話題のアーティストをフィーチャーしたり、テーマに沿った楽曲を集めた特集チャンネルは好評で、期間中は好きなアーティストの楽曲がエンドレスで聴き放題。現在は石野卓球がセレクトしたランニングを楽しむためのチャンネルや、春らしい桜ソング特集などバラエティ豊かな企画を配信中だが、中でも注目したいのが女性シンガーソングライター・奥華子の特集だ。
楽曲の傾向から、“失恋ソングの女王”という異名をとる奥は、実は有線と非常に親和性の高いアーティストでもある。有線の特徴のひとつにリクエスト方式があるが、奥はかねてより積極的に有線リクエストを推奨している歌い手のひとり。昨年1月には、当時発売前だったシングル『冬花火』が「USEN HIT J-POPランキング」と「週間USEN HIT J-POP/洋楽ランキング」でそれぞれ1位を獲得。楽曲の発売前に2冠を達成するという離れ技をやってのけた。アニメ映画『時をかける少女』で使用され、ロングランヒットを記録した『ガーネット』と『変わらないもの』も、リクエストされることの多い楽曲。どちらも叶わぬ恋との決別を歌った曲で、切ないメロディラインは聴くたびに胸が締め付けられるようだ。また、ファンの間でもとりわけ名曲と名高い『初恋』も、奥の有線リクエストの定番曲。“あなたは友達 今日から友達…”というサビの歌詞に失恋後の女性の決意がにじむ。音源をセットして、またはセレクトして、主体的に聴こうとする音楽との付き合い方もあれば、一方で何気ない作業中または街中を歩いている時に、ふと出会う音楽というものもある。たまたま耳にしたワンフレーズが色濃く心に刻まれ、耳から離れないという体験は、多くの人に覚えがあるはず。奥の楽曲は、そんな聴き方によくマッチしている。まず伸びやかで透き通るような歌声。そして繊細なピアノの弾き語りスタイル。それらは雑踏の中でもよく響き、楽曲に存在感を与えている。加えて、てらいのない普遍的でシンプルな構成は、誰の耳にもなじみやすい。それが有線やラジオといった場で強さを発揮する奥の武器。世代を超え、男女の差を超え、彼女の楽曲に惹かれる人が多いという理由には、こんな背景があるからではないだろうか。「スマホでUSEN」は、まさに彼女の楽曲にうってつけのツールだと言える。
近年、各社で音楽配信アプリのリリースが相次ぐ中、「スマホでUSEN」最大のウリは、ユーザーそれぞれのライフスタイルによって多様な使い方が可能なこと。じっくり音楽を聴くにも、作業中のBGMにするにも、また語学を学んだりトーク番組を楽しんだりと、さまざまな場面で取り入れることができる。好みの音楽が必ず見つかるという、豊富なデータ量も心強い。「スマホでUSEN」を使って、新たな音楽との出会いを楽しんでみてはいかがだろうか。
(文=板橋不死子)
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